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ロンドン・ミュージカル前編 [2007秋旅行]

まだ終っていない冬休みの宿題。それは。
皆さまは、もうすっかりお忘れかと思いますが、
ロンドンで観たミュージカルの感想です。

とりあえず、私の備忘録として何か残しておこうと思います。
〈書くと宣言もしてたし・・・遅くなって、すみません〉

まずは観劇した日と演目はこちらです。

 ★22.Sep.2007 19:30 "We Will Rock You" at Dominion Theatre
 ★24.Sep.2007 19:30 "Les Misérables" at Queen's Theatre
 ★25.Sep.2007 19:30 "Billy Elliot the Musical" at Victoria Palace Theatre
 ★26.Sep.2007 14:00 "Wicked - a New Musical" at Apollo Victoria Theatre
 ★26.Sep.2007 19:30 "Les Misérables" at Queen's Theatre
 ★06.Oct.2007 19:30 "Wicked - a New Musical" at Apollo Victoria Theatre

全部で4作品、6公演。感想はもともと"Wicked"とそれ以外で書くつもりでした。
なぜなら、ロンドンに行くことがあれば必ずまた観たいのが"Wicked"だから。
今更、これで1記事分になるか、ちょっとわかりませんが、
とりあえず、その構成で書いてみようと思います。まずは他の3つの感想から。
かなり記憶が曖昧なので、印象のみになると思います。

"We Will Rock You"
この日は日本からの到着日。はっきり言って、眠かった。
でも、楽しかった!やっぱり、この演目は大好きです。 

Cast:Jeff Shankley(Pop), Alex Bourne(Khashoggi), Peter Johansson(Galileo),
  Jenna Lee James(Scaramouche),Mazz Murray(Killer Queen),
  Colin Charles(Britney),Rachael Wooding(Meat), Ensemble and Swings

Seat: STALLS ROW Z SEAT 16-17

ただね。一年前に来日していた"We Will Rock You"
こちらの方が私の好み。キャスト全般的にね。
特に、Peter Murphy(ガリレオ)や、Melissa Langton(キラー・クイーン)の
歌声が大好きだったから。その点ではWE版は少し物足りない気がしました。

演出も新宿コマがやっぱり好きだなあ。大阪よりも!WEよりも!!
来日版とWE版では内容や全体の流れはほとんど変わりません。
大きく違うのはバンドの位置。WE版は舞台の左右の上にいたと思う。
たぶん。ちょっと自信ないけど・・・。見えるようで見えない。
でも、そこにいるのはわかる。そんな位置。そして、最後にがん!と出てくる。
その点では大阪と似てるかな。この演出の方が普通なんだろうけど、
私は新宿コマの演出が好きなのだ。だって、バンドの方達がカッコイイんだもん。
ちなみに、新宿と大阪の時の感想はこちらです。

  WE WILL ROCK YOU☆大阪☆1月13日夜、1月25日大楽  
  
WE WILL ROCK YOU☆12月9日昼

あとね。♪NO-ONE BUT YOU♪を歌う際に、ロック・スター達の写真が、
舞台の後ろのスクリーンに映し出されるのがWE版にはなかった。
来日版はWE版に日本人を追加しているんだと思っていたら、そうじゃないのね。
これね。お涙ちょうだいだとは思ってはいても、ないと寂しい。
最初に観たのがこの演出だったしね。日本人の心をくすぐる演出だと思う。

もうひとつ。こちらは観る前から知ってたけど、カテコの曲目。
日本版の方が1曲多い。私の大好きな♪I WAS BORN TO LOVE YOU♪
これは日本のファンのためだけのもの。まあ、それはわかってたから。
そんなにショックではなかったです。カテコだし、仕方ないですね。

そんなわけで、来日版の方が好きなのがわかったんですが、
ただ、ひとつだけ。WEには敵わないものがある。

それはオーディエンス。

客席の熱気と拍手に声援。それは何ものにも替え難い。
歌い終わった後の割れるような拍手や指笛(というのか?)に喝采。どれも大きくて、気持ちいい。
何よりもカテコでの大合唱。みんなで歌う♪We Will Rock You♪はもちろんのこと、
♪Bohemian Rhapsody♪の時にも客席全体から静かに響いてくる歌声。
その中に自分がいられることがただそれだけで嬉しくて、泣きそうになりました。
いや、泣いてたか(汗)。観終わった後は爽快な気分でした。

劇場の規模もいいんですよね。
古くて、座席の配置も決していいとは言えないけど、舞台との一体感が強い。
ちょうどいい空間を作り出している。客席の反応が舞台に伝わりやすい。
それはロンドンの他の劇場も同じです。好きなんですよね。ロンドンの劇場。
幕間とか、凄い混雑でごった返してますけど、いつも活気に溢れている。

もともとクィーンの歌は好きだし、もちろん、WE版のキャストも素晴らしいので、
とてもよかったです。この作品はやっぱり楽しい♪

"Les Misérables"  とても楽しみにしていた作品。
随分前にもロンドンで観たはずなのに、その時の印象がほんんどなくて、
日本の「レ・ミゼラブル」を観てはまってしまったという、私にしては珍しい作品。
凄く楽しみにしていて、最初から2公演予約していました。

Cast: John Owen-Jones(Jean Valjean), Hans Peter Janssens(Javert),
  Edward Baruwa(Enjolas), Gary Watson(Marius),
  Chris Vincent(Thénardier),Malanie La Barrie(Madame Thénardier),
  Stephen John Davis(The Bishop of Digne), Janna ampil(Fantine),
  Cassandra Compton(Eponine),Claire-Marie Hall(Cosette), others

Seat: 24.Sep. DRESS CIRCLE ROW F SEAT 7-8 
        26.Sep. STALLS ROW K SEAT 9-10

この作品の歌はやっぱり好きです。
WEは全体の質が高いというか、特にアンサンブルさん達の歌が素晴らしい。
心に響いてきます。が、しかし・・・泣けなかった。

なぜなんでしょうね?

ひとつにはアンジョラス。
レミゼのキャストにブラックの人がいたりすることは聞いてましたが、
今のカンパニー(昨年の6月から)ではアンジョラス役とテナ妻役の方がそう。
テナ妻さんも最初ちょっと違和感がありましたが、でも、雰囲気があったし、
そんなに気にならなかった。でも、アンジョラスは駄目でした。
アンジョラス役に抜擢されるくらいの何かが感じられればよかったんですが、
歌声が歌に合ってない気がしたし、演技というか立ち居振る舞いも馴染めなかった。
それと、時代背景とか考えると、アンジョラスが黒人というのはどうなんでしょうか・・・?
学生運動のリーダーなわけでしょ。まあ、そういうことには詳しくないので、
私の勝手な思い込みかもしれませんけど、ともかく違和感が最後まで消えなくて。
そんなわけで、2回観ても慣れるどころか不完全燃焼で終わっちゃった。

あとは、やっぱり、ジャン・バルジャンかな。
彼の歌はとても素晴らしかったと思います。でも、泣けない。なんだろう?
いつまでも若々しくて年を重ねていく感じがしなかったからかもしれません。
いや、それとも、私はもう山口バルジャンでないと泣けないのかも~。
あっ、でも、ジャベールにはぐっときました。気迫に溢れてました。
ちなみに、彼も褐色系だったと思うけど、それは気にならなかった。

東宝版との違いは細かいことはいろいろあったと思います。
カフェやバリケードの学生達の場面とか。あれこれ。
でも、上に書いたことが気になって、2回観た割にはあまり憶えてない。
なんだか残念。ただひとつ。やっぱり英語で歌うのはいいですね。
違いっていうよりもロンドンだから当たり前なんだけど、
♪One Day More♪とかね。やっぱり英語の方が好きやわ。

お席はこの劇場でこの演目だったら、2階席センターがお奨め。
アンサンブルの時に気持ちよく響いてくる。アンサンブルは最高でした。
WEの劇場は2階席はかなり近いから、よく観えますしね。
逆に1階席の後ろの方だと2階席がかぶっていて圧迫があります。
私は苦手。帝劇の1階席の後方よりもかなり圧迫を感じます。

この作品。なんだかんだ思うところはあったけど
観終わった後しばらくの間は、歌が頭の中に何度か流れてきました。
来年春の東宝「レ・ミゼラブル」を楽しみに待とうっと!

"Billy Elliot the Musical" 初めて観る作品。
映画「リトル・ダンサー」のミュージカル版で楽しみにしてたの。
ちなみに、映画はDVDも持ってます。この映画がきっかけで、
AMPの「白鳥の湖」〈アダム・クーパー主演〉も観に行ったくらい。
とてもよかったです。子供達が可愛いの!

Layton Wiliams(Billy), Jackie Clune(Mrs.Wilkinson),
James Gadds(Dad), Chris Lennon(Tony), Ann Emery(Grandma),
Leigh Laurie(Debbie), Shaun Malone(Michael) ※この二人は違うかも?

Seat: STALLS ROW P SEAT 13-14

ロンドンのミュージカルはファースト・キャストと控えはあっても、
東宝とかのような複数キャストというのはあまりないと思うんですが、
さすがに子供達は複数キャストでした。主役のビリーは5人。
私達が観た日のビリーはその中で唯一褐色系の子でした。
レミゼのことがあったから、観始めた時は馴染まなかったらどうしよう?
と思ったりしましたが(英国北東部の炭鉱町出身の少年の設定だから)、
終わってみたら大丈夫だった。

Laytonは笑顔がきらきらと輝いてて可愛いし、なんたって踊りが上手。
子供だから身軽だし、その上、しなやか。こんなことまでするの!
というアクロバット的な技まで軽々と決めてました。もうびっくり。お見事。
歌は飛び抜けて上手というわけではなかったけど、子供らしい可愛い歌声。
ビリーの感情もよく出ていて、とてもよかったです。

ウィルキンソン夫人やパパ、トニー、おばあちゃんも、
映画のキャストと雰囲気が合っていて、違和感なく観れました。
映画は映画、ミュージカルはミュージカルでどちらも楽しめる。
原作のせいもあってか、歌よりも踊りの要素が強い作品。
たくさんの子供達が出てきて、コミカルな踊りも披露してくれます。
チュチュを着た太っちょの女の子とか。憎めないの。

映画のラスト(アダムのジャンプ)のシーンはないけど、
途中にビリーが踊る時に大人になったビリーが一緒に踊るんですが、
それも素敵でした。大人のビリーの踊りもよかったです。

終わった後はもう1公演観るならこれ♪と思ったくらい。
他のビリーも観てみたかったしね。"Wicked"にしちゃったけどね。
また行くことがあれば是非観てみたいです。

そんなわけで、駆け足ですけど、3作品の感想になります。
次は"Wicked"の感想を書く予定です。つづく。

"Billy Elliot"と"Wicked"を上演している劇場はVictoria駅のすぐ目の前。
ウェストエンドとはちょっと離れていますので、ご注意くださいね。夕方は人で溢れています。
(まっ、間違えるのは私くらいだと思うけど・・・^^;)

続きはこちらです。 ロンドン・ミュージカル後編 - Wicked  


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コメント 8

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
ロンドンでこんなに観てきたのね(@_@)
by (2008-01-06 12:32) 

冬休みの宿題(笑)
こういうのが宿題だったら、学生時代も楽しかったのになぁ~♪
中々行く事の出来ない海外の舞台。
光景が浮かぶようです!
by (2008-01-06 15:50) 

kanon

★魔女さん、こちらこそ、今年もよろしくお願いします。^^
2008年がよい年になりますように♪

ロンドンはミュージカルのために立ち寄ったようなものだからねえ。
できるだけ観ました。これ以外にシェークスピアも観たしね。

★Periちゃん、ありがとう。^^
こういうのが宿題だったら・・・楽しかっただろうなあ。
専攻を間違えたかもしれない。(笑)

★xml_xslさん、まぐわささん、nice!ありがとうございます。^^
by kanon (2008-01-06 17:50) 

お芝居や音楽がお好きなのですね。
レミゼ私も見たいわ。
本でしかしらないので・・・
by (2008-01-07 06:32) 

初めまして。
素晴らしいラインナップですね。
私もkanon さんのような旅行を計画するぞう♪
by (2008-01-07 12:28) 

punchigoo

本場は違うんでしょうね。
ヒアリング能力もグッと高まったのでは?
by punchigoo (2008-01-07 19:54) 

もも

私も「リトルダンサー」を観て、アダムクーパーの「白鳥の湖」を観ました。
私の知っていた「白鳥の湖」とは全く違って、衝撃的でしたけど感動しました。
ミュージカルになったと知った時、絶対観たいと思ったけれど、簡単にロンドンに行けないし、いつか日本に来てくれる事を願っています。
今年もkanonさんのレポート楽しみにしています。
アッキー新年会楽しかったです。やっぱりアッキーは弾き語りが似合います。
by もも (2008-01-08 08:24) 

kanon

★くりのすけさん、ありがとうございます。
お芝居、特に、ミュージカルが大好きです。詳しくはないけど。
観劇にハマったのが遅かったので。まだまだです。
レミゼは音楽がとてもいいので、機会があれば是非どうぞ。^^

★aquicoさん、はじめまして!
ご返信が遅くなってしまって、すみません。
遊びにきてくださって、ありがとうございます。^^
あれこれ書いていますが、どれも楽しかったです。

★ぽんたさん、ありがとうございます。
うっ・・・ヒアリングは全然でございますぅ。(恥)
でも、とても楽しかったです。^^

★ももさん、こんばんは。
ご返信が遅くなってしまって、すみません。

あー、やっぱり!「リトルダンサー」を観て、
アダムクーパーの「白鳥の湖」を観られたんですね。
わーい!嬉しいなあ。よかったですよね。^^
「Billy Elliot」は来日してくれたら必ず観に行きます。
ただ、子供達がメインだから、難しいかもしれませんね。
子供とは思えないくらいに上手で、びっくりします。

あっきーの新年会は楽しかったようですね。
弾き語りがあって、よかったですね。^^
by kanon (2008-01-12 18:37) 

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