いのうえ歌舞伎☆號『IZO』☆２月１８日夜 [劇団☆新感線]
劇団☆新感線の「いのうえ歌舞伎☆號『IZO』」を観てきました。
私が観たのは１８日夜の前楽。最初から最後まで緊張感溢れる舞台でした。
翌日の大千秋楽も無事に終わったようですね。皆さま、お疲れさまでした。
【観劇日】２００８年２月１８日ソワレ、１階Ｑ列センター、シアターBRAVA!
【出演】森田剛（岡田以蔵）、戸田恵梨香（ミツ）、田辺誠一（武市半平太）、
千葉哲也（島村源兵衛）、粟根まこと（勝海舟）、池田鉄洋（坂本龍馬）、
山内圭哉（田中新兵衛）、木場勝己（寅之助）、西岡德馬（山内容堂）、
逆木圭一郎（吉田東洋）、右近健一（姉小路公知）、河野まさと（中島与一）、
インディ高橋、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、ほか
【作】青木豪 【演出】いのうえひでのり 【照明】原田保 【音楽】岡崎司
ここ４年半ほど劇団☆新感線をずっと追いかけてきたけど、
最近、ちょっと自分の中でどうなのかなあ？と思ったりしてました。
昨年の「犬顔家の一族」や「朧の森に棲む鬼」でさえ、
私の中では何かが違っていた。（それぞれ理由は別だけど）
でも、今回は観終わった後に久々に満足感があった。
正直なところ、森田くんには期待してなかったのに（ごめん～）、
ラストでは泣いてたよ。
話はどう考えても暗いし、どばどば血は流れるし、
映像を多用（しかもちゃちかったり～）しているところとか、
私の好みじゃないところは今回もある。
でも、なんか、そういうことも忘れてしまうくらい、
最後にしっかりと私の心を掴まえて離さない何かがあった。
そして、それこそが私が求めていたものなのだ。
（何って具体的には説明できないけど・・・）
始まった時、森田くんの声は痛々しいくらいに擦れていて、
観ているこちらまで苦しくなるほどだったけど、
あれだけ出ずっぱりで叫んでばかりいたら、大変だよね。
それでも最後まで声をからしながらも叫んでいた。
その気迫に最後は圧倒されてました。
人斬り以蔵という人物を私はよく知らない。
でも、あの夜、舞台の上には以蔵がいる、そう感じた。
その一途な心と、暗い闇、そして、哀しみ。
パンフレットに岡田以蔵の辞世の句が載っている。
「君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべき」
享年２８歳。どんな想いで死んでいったのか。
わしは ずっと人間じゃった
天は動いていくもの 山は動かん
なんで天を目指したのか、山にしておかんかったんか
地に足を着けて生きようとせんかったんか
（以蔵の台詞より、かなり脳内変換しておりまする・・・）
武市を信じ、天を目指した彼はその哀しみが自分だけのものではないことに気付く。
誰を恨むわけでもなく、最後は静かに消えていく。
最後の台詞をつぶやく彼の穏やかな物腰と表情。
流れる歌。そして、はらはらと舞い積もる満作の黄色い花びら・・・。
哀しくて切ない場面のはずなのに、
あたたかな照明に照らされたその舞台はあまりにも美しくて、
私は泣きながらも、ただただ見惚れていた。
森田くん。いい役者さんになったね。＾＾
本当にお疲れさまでした。
池田鉄洋さん。今回楽しみにしていました。
もうもう期待どおり～。新感線は合うよねーーー！！！
何をしてても楽しいし、でも、しっかりと龍馬だった。
台詞の歯切れもよくて聞きやすいし、間合いもいい。
やっぱり舞台の人やね。また是非観てみたいです。
山内圭哉さん。生で観るのは「噂の男」以来でしょうか。
「噂の男」は作品的に苦手だったけど、
劇団PiperのＤＶＤを観てからダーリンの気になる存在に。
今回の役は好き。声がいいよね。雰囲気もある。
カッコよかったです。
木場勝己さん。ダーリンと二人して惚れました。
ＴＶで観たことある？と思うけど、お名前は知らなかった。
なんていうか、独特の雰囲気で舞台がぴりっと引き締まる。
本当に幕末の小料理屋の親父さんそのものでした。
あの鋭い目がいいよね。味のある役者さん。
ミツへの愛情が滲み出ているのも観ててじーんとしました。
田辺誠一さん。カッコイイんだけど、最初よくわからなかった。
オーラがあまりなかったというか。ＴＶの時とは喋り方がかなり違ってて、
私はそれが苦手なのかな？でも、最後のシーンはよかったです。
新感線メンバーは出番が少なかったですね。
舞台まで遠かったのもあって、声しかわからなかった人もいたりして、
その点ではちょっと寂しかったけど、今回は仕方ないかな。
粟根さん。お名前が大きく出ている割には出番が少なかったなあ。
勝海舟の役にしてはちょっと貫禄不足？（勝海舟はあんな感じだという話もありますが）
右近ちゃん。幕間に右近ちゃんがわからなかったー！と
騒いでいた私達でしたが、２幕にしっかりと出てきてくれました。
（トミー以来、右近ちゃん好きの私達）
彼らしくインパクトのある役で、新感線らしくもあってよかったです。
客席からの笑いも大きかったよね。＾＾
新感線らしくて大笑いしたと言えば、中谷さとみさんもおもしろかった。
大根振り回して喋っているとことか、でも、今回は下品な感じが全然なくて、
何をしてても楽しくて、味のあるいい役どころだったと思います。
河野さんは今回いちびることもなくて寂しかったけど、
変にでしゃばらず、自分の役をきちんとこなしてはってよかったわ。
映像の多用は最初に書いたとおり気になった。
最近のいうえさんの流行なんでしょうけど、ちょっと多過ぎ。
長い話の繋ぎ目の説明として使うのはいいとしても、
紅葉が舞う映像とか、障子が開くとことか、それは要らんでしょー、
と思う場面がいくつか。
音楽は朧と雰囲気が似てた？
でも、最後に流れる歌とか、とても好きです。
照明は相変わらずきれいやね。もう惚れ惚れ。
これぞ新感線！というくらいに素敵で、ため息がでちゃう。
途中、ライトアップの仕方に目が行ってしまったこともあったくらい。
２階席前方とかで観たかったなあ。光のカーテン。
あのラストの光が降り注ぐシーンが今も目に焼きついて離れません。
照明さん、いつもありがとうございます。＾＾
そうそう。
森田くんが前回新感線に出演した時の客席のマナーがよくなかったので、
その点は諦めてたんですが、今回は私の周りはそうでもなくてよかったわ。
みんな大人になったね！（エラソウですみません・・・汗）
いや、でも、森田くんがあれだけ頑張ってたら、そうなるよね。
前回とは役の雰囲気も全く違うし、彼の気迫がすごかったから。
カテコもとてもいい雰囲気でした。
二階席は見えなかったけど、一階席は割りとすぐにオールスタンディテング。
あたたかい拍手の中、何度もカテコに応えてくれました。
みんなで一斉に並ぶ度に、西岡さんが森田くんを一歩前に押し出したり、
手を高く挙げさせたりしている様子が微笑ましくて。西岡さん、優しいなあ。
はにかみながら一歩前に出る森田くんも可愛かったです。＾＾
いのうえさん、キャストの皆さま、スタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。
素敵な舞台をありがとうございました。
いのうえさん、夏も期待していますね。＾＾
来週はルカスとマジャーンのコンサートです。リベンジだ！
追記： 土佐弁いいですねえ。昨年はまってたＴＶドラマ「歌姫」も土佐が舞台。
仕事でも土佐とちょっとばかし関係のある今日この頃なので、
とても親しみがわきました。ミツとか、女性の土佐弁がこれまた可愛いですね。
新感線プロデュース いのうえ歌舞伎☆號『IZO』公開リハーサル
田辺誠一さん、好きなんです。
あの掴みどころのない雰囲気が・・・♪
実はお芝居を見たこと無いのです。だから、血が出るって映像じゃないのにどうやって？？って不思議です。
その後のシーンの為にいつ掃除をするんですか？
by (2008-02-21 12:25)
戸田恵梨香ちゃんはー??。°°(>_<)°°。
by (2008-02-21 16:55)
ＩＺＯは凄くいきたかったんですけど、前回のアラジンと同様チケットが取れなくて断念・・・。
森田君は私は演技は映像でしかみたことがないけど、大河とかドラマの演技はすきｊなので、一度生で見てみたいひとではあります。ただＪがからむとチケットが大変・・・。東京は取れない～。
彼の目の表情は独特ですよね。どこか鋭くて。
木場さんは天保十二年のシェイクスピアではじめてみて、素晴らしい役者さんだと思い、昨年もロマンスで観ましたが、いいですよね！舞台が締まります。
by さらは (2008-02-22 00:27)
こういうお芝居があるのを、知りませんでした。
by hana (2008-02-22 14:32)
すっかり忘れていたけれど、IZO、大阪上陸したんだね！
ここ最近思うんだけど、新感線に出る役者さんは羨ましい～。
役者として（ある意味コアだけど、笑）、成長させてもらえると
思うんだよね～。
by (2008-02-22 21:40)
私１８日の昼観に行ったの！
ラスト、よかったです。感動しました。
田辺さんは私も何度もオペラグラスで確認したぐらい
わからなかったです。
やっぱ、剛くん声がかれてたんですね。
変な声だと思ってました（笑）
戸田恵梨香、に触れないところに笑っちゃいました。
自分のブログにも書いたけど、
松雪泰子とこうも違うのかと思いました^^;
そうそう、私が観た回も客のマナーよかったですよ。
犬顔の時はひどかったけど（隣の席の人だけだけど）
by (2008-02-22 21:41)
xml_xslさん、皆さま、nice!ありがとうございます。＾＾
by kanon (2008-02-24 13:32)
★まぐわささん、田辺さんお好きなですね。
カッコイイですよね。そうそう、そして、掴みどころがない。
でも、今回の役はびしっ！とした侍の役でした。
新感線でもあそこまで血がどばどというのは少ないので、
よくわかってないんですが（席も遠かったし）、
舞台装置の中に血が吹き出るものが隠してあるんだと思います。
衣装の中にもあったり、一部はスクリーンを使った血しぶきの映像もありました。
お掃除は回転舞台のところは奥に入った時とか、
いろいろだと思うけど、血自体が霧状のもの？が多いのかなあ。
（よくわかってなくて、すみません）
どなたかお詳しい方、教えてくださいー。
★sinpeiさん、はじめまして！でしょうか。（違ってたら、ごめんなさい）
わははっ、そうきましたか。戸田さんを楽しみに読まれてたんなら、
ごめんなさいね。ミツはお芝居の中でもキーになる役だったと思います。
可愛らしい方ですよね♪
★さらはちゃん、IZOは行けなくて残念でしたね。
ジャニーズが新感線に絡むと本当にチケットが取れないよね。
森田くんは前回のアラジンの時よりも凄くよくなってました。
こういう役もできるんだなあと。そうそう、目が鋭いよね。
そういう点でも今回の役は似合ってました。
木場さんは舞台で観るのは初めて？だと思いますが、
とても素敵な役者さんですね。ファンになっちゃいました。
★hanaさん、こんにちは。
劇団☆新感線という劇団のお芝居です。
とてもよかったです。
★Periちゃん、TBありがとう。
IZOはとてもよかったです。Periちゃんの感想も参考になったよ。
ありがとう。森田くんは前回よりも格段に成長してたね。
新感線に出ることによって刺激を受けたり、成長したりするんだろうなあ。
それと、いろんな面でジャニーズはあなどれないと思う。
アイドルしながらも真摯に役柄に取り組んでくるよね。
★魔女さんも観に行ったのね！
しかも同じ日のお昼だったのね。偶然。
ラストはよかったよね。＾＾
田辺さん。やっぱりわからなかった？
森田くんの声はかなり擦れていたと思う。
それでも、頑張ってたよね。よかったです。
戸田恵梨香ちゃん。
悪くはなかったんだけどねえ。＾＾；
犬顔よりも森田くんが前回出た「荒神」の時のマナーが酷かったのよー。
でも、今回は普通だった。ファンも成長していくものだなと思ったよ。
by kanon (2008-02-24 14:19)