ＡＢＴオールスター･ガラ☆７月２６日びわ湖ホール [舞台全般]
３年振りのＡＢＴ〈アメリカン･バレエ･シアター〉の来日公演。
前回も暑い夏の真っ只中の７月でした。その時の感想はこちらです。
今回は土曜日のぴわ湖ホールでの「オールスター･ガラ公演」と、
翌日の大阪フェスでの「海賊」に行ってきました。どちらも素敵でした。＾＾
まずは土曜日の「オールスター･ガラ公演」の感想をちょこっと。
バレエの知識は全くないので、専門的なことはよくわかりません。。。
って、そんなこと誰も私には期待してないですね。（笑〉
びわ湖ホールはロビーから琵琶湖が臨める明るくてきれいなホール
しかもとても観やすい
私の好みからすると全幕ものを通しで観る方が好きなのですが、
せっかくの関西公演だし、ニーナもジュリー･ケントも出るということで、
行くことにしました。びわ湖ホールも好きだしね。
翌日の「海賊」のためにも観ておいてよかったです。
ＡＢＴのダンサーの方とか、ほとんど知らなかったんですけど、
この日の男性ダンサーが翌日にも何人か出ていらしたので、
「海賊」をより楽しむことができました。
何よりも大好きなジュリーを再び観ることができて幸せだったし、
ニーナの「瀕死の白鳥」がともかく感動ものでした。
そして、新演目の「ラビット・アンド・ローグ」のイーサン！
初めて〈たぶん〉でしたが凄くよかった。また是非観たい。
実はチケットを取った後、何もチェックしてなかったので、
アンヘル･コレーラが怪我で来日できなくなっていたことや、
ニーナが「瀕死の白鳥」を踊ることも当日まで知らなくて。
いやはや、びっくり～。〈おいおい〉
相変わらずのワタクシなのでございました。
改めて確認してみると最初のキャスト表とはかなり変わってる。
我が家のお目当てのお二人、ニーナとジュリーはそのままでよかった。
滋賀まで行ってこの二人が出てなかったら泣いてたよー。
コレーラを楽しみにされていた方とか、本当に残念だったと思います。
私もコレーラは観てみたかったな。
さて、この日の演目とキャストです。
観劇日： ７月２６日 びわ湖ホール、６：00開演、１階Ｔ列２３－２４番
指揮： オームズビー・ウィルキンス 管弦楽：オペラハウス管弦楽団
キャストの皆さまのご紹介はこちらからどうぞ。 http://www.japanarts.co.jp/html/2008/ballet/ABT/index.htm
～第１幕～
★《ラ・バヤデール》 第１幕のパ・ダクシオン（15分）
ミシェル・ワイルズ、デビット・ホールバーグ、その他
★《マノン》 第１幕のパ・ド・ドゥ（6分）
ジュリー・ケント、マルセロ・ゴメス
★《白鳥の湖》 第２幕のグラン・アダージオ（8分）
イリーナ・ドヴォロヴェンコ、マキシム・ベロツェルコフスキー
★《シナトラ組曲》（15分）※録音テープによる音楽
ミスティ・コープランド、ホセ・カレーニョ
★《海賊》 第２幕のパ・ド・ドゥ（10分）
ジリアン・マーフィー、ゲンナジー・サヴェリエフ
★《瀕死の白鳥》（4分）
ニーナ・アナニアシヴィリ
★《ドン・キホーテ》 第３幕のパ・ド・ドゥ（10分）
シオマラ・レイエス、エルマン・コルネホ
～第２幕～
★《ラビット・アンド・ローグ》（45分）※日本初演
ローグ (ならず者) ： イーサン･スティーフェル
ラビット (紳士) ： サッシャ・ラデツキー
ラグ･カップル ： クリスティ・ブーン,コリー・スターンズ
ガムラン･カップル ： パロマ･ヘレーラ，ゲンナジー･サヴェリエフ
カルテット ： 加治屋百合子，マリア･リチェット，カルロス･ロペス，クレイグ･サルステイ.ン
その他アンサンブル
今回は「マノン」、「瀕死の白鳥」、「ドン・キホーテ」がよかったです。
その上で、演目順に印象に残る点を思いつくままに。
「ラ・バヤデール」はダンサーの人数も多くて、
オープニングを飾るには華やかでよかったんですが、印象がイマイチ薄かった。
「マノン」はともかくよかったです。
ジュリーは本当にセクシー。それも上品で清楚なセクシーさ。
思わず、ため息が出そうになるくらいに美しいの～。
マルセロはジュリーのお気に入りのパートナーなんだそうですが、
熱情が体からほとばしる感じでした。でも、いやらしさなどは全くなくて、
しっかりと優しくジュリーを包み込んでいて、素敵でした。
二人の息がとてもぴったりで、まるで本当の恋人同士のよう。
終った途端に割れるような拍手だったのが印象的。私まで嬉しくなる。
やっぱりジュリーは大好き。「白鳥の湖」を観に行けばよかったなあ。
仕方ないので翌日のフェスでＤＶＤを買いましたよ。楽しみ。
「白鳥の湖」は大好きな演目なのですが、私はイリーナが苦手みたい。
オデットに美しさが感じられなかったの。なぜだー！
ダーリンはよかったと言っていたので、あくまで好みかと。
「シナトラ組曲」はシナトラの歌（録音）での踊りで、
ホセが黒のタキシード姿で、ミスティも黒のドレスにヒールといういでたち。
フィギュアスケートのダンスに近い感じ？で流れるように、滑るように、
しなやかに踊っていましたが、なんだかちょっと物足りない感じがしました。
最後のホセのソロはよかったな。とても雰囲気があった。
ただ、この時？なのか、足を痛めたようで〈全然気が付かなかったけど〉、
翌日の「海賊」に急遽出れなくなってしまったのは残念でした。
大したことないといいんですけど。お大事に。
「海賊」は悪くはなかったんですが、なんだか印象が薄くて。
翌日の「海賊」では別の役でゲンナジー・サヴェリエフが出てましたが、
そちらの方が断然よかったです。その話はまたあとで。
ニーナの「瀕死の白鳥」はたった４分間なんですが、
舞台に釘付けでした。後姿でつつーっと出てきた時から心を奪われて、
最後の最後まで胸が打ち震えたままで今にも泣き出しそうだった。
自分でもびっくりしたくらい。それだけ素晴らしかった。
何がどうってよくわからないけど、ともかく圧倒的な存在感。
客席の拍手も凄くて、一幕の中ではカテコの回数が他よりも多かった。
「マノン」の時もそうでしたが、一度引っ込んだ時に拍手が静まるどころか、
より大きな拍手が沸きあがって、客席の興奮が伝わってきました。
最初の予定にはなかった演目なんですが、たぶん、
ニーナがＡＢＴとして来日するのが最後ということでのパフォーマンス。
ＡＢＴの心意気に感謝します。観れてよかった。
ドンキも華やかで大好きな演目です。
シオマラのキトリは元気で可愛らしくて、とても似合ってました。
フェッテ〈かな？何度も回転する演技〉の時に、
伸ばした手で扇子を軽やかに開閉したりしているのが凄かった。
余裕があるよね。エルマンは最初こそ、ちょっと危うい？感じがしたものの、
後半の回転とか、全くぶれがなくびしっ！としていて素晴らしかった。
そして、このエルマンが翌日の「海賊」にもホセの代役で急遽出演。
これがまた素晴らしかったのです。こちらの感想もまたあとで。
２幕の「ラビット・アンド・ローグ」。日本では初お披露目の新作とか。
古典好きの私としてはちょっと苦手な感じは否めなくて、
私には珍しく途中眠くなってしまったり～。すみませんー。
決して嫌じゃないんですよ。ダンサーの皆さんの演技はとても素晴らしく、
エネルギッシュで、スピード感に溢れています。
ただ、大勢のダンサーが次々と絶え間なく矢継ぎ早に出てこられて、
そのどれもがきれいなだけになんだか単調に感じられた？？
でも、そんな中でもイーサンは特別でした。
うとうとしかけていたりしても彼が出てくるとバチッと目が覚めるのだ。
演目としては長く感じましたが〈４５分〉、彼はもっと観ていたかった。
カテコでも彼への拍手は一際大きかったように思います。
そのカテコ。サッシャがカンフー風？のジャンプをしたり、
イーサンが前屈回転で出てきたり、二人でふざけてみたりと楽しかった。
最後まで大盛り上がりのまま幕が閉じました。
しかし、イーサンはとても若く感じたんですけど、３０代半ばなんですね。
２０代だと思って観てました。あの身体能力は素晴らしい～。
翌日の「海賊」の感想はちょっとお待ちくださいね。
ＡＢＴのついでに滋賀をうろうろしてきたので次はそんなお話です。
こんにちは！海賊と白鳥を上野で見ました。
ニーナ、見たかったなぁ・・＾＾
ガラはやっぱり豪華ですね！！
by duke (2008-07-28 23:33)
私は、秋に大阪と東京でやるフロアプレイ、楽しみにしています！去年も見に行ったんですが、素晴らしかったんですよ。
by kantaro (2008-07-29 07:34)
どんな踊りも・・・難しいものは魅了されます。
いいな～～素敵。
by Christina (2008-07-29 08:38)
★dukeさん、おはようございます。はじめまして！
お越しいただいて、ありがとうございます。
ニーナはとてもよかったです。大好きなのですよー。
東京文化会館はいいですよねえ。ＡＢＴ版の白鳥も観たかったなあ。
「海賊」の感想を書いたら、読みにいかせていただきますね。＾＾
★kantaroさん、おはようございます♪
フロアプレイを観に行かれるのですね。迫力ありそう～。
楽しみですね。ありがとうございます。＾＾
★くりちゃん、おはようございます。＾＾
難しいものは魅了って、くりちゃんらしいわあ。
とても素敵な時間でした。また行きたい。
★xml_xslさん、nice!ありがとうございます♪
by kanon (2008-07-30 07:18)
vowさん、まぐわささん、Periちゃん、nice!ありがとうございます♪
by kanon (2008-08-03 18:06)