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ラ・カージュ・オ・フォール☆1月21日、1月24日 [舞台全般]

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かなり遅くなってしまいましたが、『ラ・カージュ・オ・フォール』の感想です。
笑って、笑って、泣いて、最後は楽しくて幸せな気分で帰れる、
そんな私の大好きな、とても楽しくて、とても素敵な舞台でした。^^

【観劇日】1月21日マチネ、21列サブセンター、
      1月24日ソワレ〈前楽〉、25列下手、シアタードラマシティ 

【作詞・作曲】 ジェリー・ハーマン 【脚本】ハーベイ・ファイアスティン 【原作】ジャン・  bポワレ 

【キャスト】鹿賀丈史(ジョルジュ、経営者)、市村正親(ザザことアルバン、ジョルジュの情婦)
  島谷ひとみ(アンヌ、ミッシェルの恋人)、山崎育三郎(ジャン・ミッシェル、ジョルジュの息子)
  香寿たつき(ジャックリーヌ、レストラン経営者)
  新納慎也(シャンタル、カジェル)、真島茂樹(ハンナ、カジェル)
  今井清隆(ダンドン議員 、アンヌの父)、森公美子(ダンドン夫人、アンヌの母)
  花井京乃助(ジャコブ、ザザの侍女)、日比野啓一(フランシス、舞台監督)
  林アキラ(ルノー、カフェの主人)、園山晴子 (ルノー夫人、カフェの女将さん)
  - カジェル達 - 
  大塚雅夫(メルセデス)、石丸貴志(デルマ)、美濃良(フェードラ)、
  香取新一(オデット)、水野栄治(モニク)、富山忠(ロシン)、附田政信(ニコル)、
  佐々木誠(クロクロ)、杉山有大(ビデル)、加賀谷一肇(アンジェリク)
  その他

このミュージカルの原作はフランス産の戯曲で、
その映画版が「Mr.レディMr.マダム」(78年公開)なんだそう。
ブロードウェイでの初演は83年、日本での初演は85年。
93年には市村さんがザザ役を務め、持ち役となるほどの当たり役となる。
97年、99年と市村ザザによる再演。

その当時の私は舞台関係はほとんど観ていなかったから、
全く知らなかったんですけどね。

今回は9年ぶりの再演、しかも、市村ザザのファイナル・ステージ!
とのことで、是非とも観たいなと。

ちなみに、市村ザザが最後となるのは市村さん自身のご希望で、
今回の再演にあたり「大事な持ち役だが、今後新しいことに挑戦するためにも、
1つの区切りとして今回を最後にしたい」と申し出られたんだそう。

うー、残念。また観たいよーー!市村ザザ♪
やっぱり、いっちゃん好きだわ、としみじみ思った作品です。

実は観るまでは作品自体にはほとんど興味がなかったのですよ。〈汗〉
チラシに詳しいストーリーも載ってたのに全く気付いてなかったしー。
知ってても適当にしか読んでなかったと思うけど、
載ってることさえ気付いてなかったという有様。観た後に気付いた。
かなり詳しく載ってますね。ただ、これは私的には読まなくてよかった。

  ゲイクラブの経営者ジョルジュと、看板スターの女装芸人ザザことアルバン。
  夫婦同然の生活を送る二人が、手塩にかけて育てた息子ジャン・ミシェルが婚約を宣言する。
  ところが、婚約者アンヌの父親ダンドンは、超保守的な政治家で、
  その彼が、娘のフィアンセの〈両親〉と面会をすることになったから大騒ぎ……。

   〈チラシはもっと詳しく、この続きまで書いてあるの~〉

この後に訪れる絶体絶命の危機もそのまんまの臨場感で楽しめました。
ある程度は予測できる展開とはいえ、このまま素直にハッピーエンドなのー?!
とちょっとドキドキしながら観ていたの。ダーリンもそうだったとか。

そして、このミュージカルはリピートしても楽しい。
結末がどうなるかわかっていても、それでもまた同じところで笑えて、
同じところでほろりときちゃう。まるで吉本のごとくなり~。

正直に書いちゃうと、初見の一幕は微妙でした。
楽しいんだけど、鹿賀さんの歌は苦手だし、その他諸々、なんとなく。
(ちなみに、二度めは一幕めも楽しめました)

それが一幕ラストの市村ザザに思いっきり心を持っていかれた。
「ステージを続けるわ」そう言って舞台に向かうザザ。
もうその時点でぐっときてたんだけど、その後の♪I AM WHAT I AM♪
歌い始めた途端にぼろっと涙が出てきて、自分でもびっくりでした。
いっちゃんは一瞬で舞台、そして、客席の空気を変えてしまう。
ぴんと背筋を伸ばして客席の中を歩き去るその姿はとても気高くてきれいでした。

ダーリンも一幕は入り込むことができなかったらしく、
ふと隣を見ると、♪SONG ON THE SAND♪で寝てる。。。〈汗〉
幕間もあまりご機嫌はよろしくなく、、、

それが!

二幕はめっちゃ笑ってて楽しそうやし、終った後もすっごく嬉しそうで、
3回は観たかったとか言い出す始末。〈ダーリンは一回のみ、私は二回〉
前半と後半で感想が変わることはよくあるけど、ここまで変わったのは初めて。
次は一幕ももっと楽しめそうなのに、と残念そうにしていました。
私もまた観たかった。

曲調や演出は古いんだけど、それもまたよいというか。
観終わった後に、つい口ずさめるメロディーが多いんですよね。

一幕   ※曲名とか違ってたら、ごめんなさい。
1. Prelude ♪序曲 
2. We Are What We Are♪ありのままの私たち( カジェルたち)
3. Little More Mascara マスカラ(アルバンとカジェルたち)
4. With Anne on My Arm♪アンヌと腕を(ジャン・ミッシェル)
5. With You on My Arm♪君と腕を(ジョルジュとアルバン)
6. Promnade-Act(Ⅰ)♪プロムナード(第1幕)
7. Promnade-Act(Ⅱ)♪プロムナード(パート2)
8. Song on the Sand (La da da Da) ♪砂に刻む歌(ジョルジュ)
9. La Cage Aux Folles♪ラ・カージュ・オ・フォール(ザザとカジェルたち)
10.La Cage After Can Can♪ラ・カージュ(カンカンの後)(ザザとカジェルたち)
11.I Am What I Am♪ありのままの私(アルバン)

二幕
12.Promnade-Act(2)♪プロムナード(第2幕)
13.Song on the Sand (Reprise)♪砂に刻む歌(リプライズ)
14.Masculinity Lesson Part I♪男のレッスンパートⅠ(ジョルジュと街の男たち)
15.Masculinity Lesson Part II♪男のレッスンパートⅡ(ジョルジュと街の男たち)
16.Look over There♪見てごらん〈ジョルジュ)
17.Dishes Cocktail Counterpoint♪お皿の絵
   (ジョルジュ、ダンドン夫妻、ジャン・ミッシェル、ジャコブ、アンヌ)
18.Best of Times♪今この時(アルバン、ジャクリーヌ・全員)
19.Look over There (Reprise)♪ 見てごらん(りプライズ)(ジャン・ミッシェル)
20. Finale♪フィナーレ(全員)
21.Curtain Calls♪カーテンコール(全員)

ちなみに、今回は装いも新たな演出だったようです。
(これまではブロードウェイの初演に忠実に上演)

例えば、絢爛豪華なゲイクラブのショウの場面。
以前はダンサーの中に女性が数名含まれていたそうなのですが、
この再演版では全員が正真正銘の男性に。

これまでを観てないから比べようがありませんけど、
私はこの演出の方が好きだなあ。^^

さて、ザザ役のいっちゃんこと、
市村さんは私の大好きな役者さんです。ザザは本当にお似合いの役。
とてもチャーミングで愛らしくて、ゲイっぽい女らしさなのね。
ジョルジュに対しては女で恋人で、ジャンにとっては愛情溢れるママ。
そして、女優。そのどれをも見事に演じている。
一幕ラストでいきなり心を持って行かれた話は既に書いたけど、
お化粧をしながら歌うマスカラの歌もとても素敵です。
二幕でジョルジュが♪LOOK OVER THERE♪を歌っている時、
手紙を手にしたまま静かにじっと佇む姿には心を揺さぶられるものがあります。
そして、♪THE BEST OF TIMES♪いい歌ですよねえ。
この歌を聞いているともの凄く元気になれる。ザザが歌い始めて、
他の人達も次々と歌い、最後はレストランのみんな全員で歌う。
まるでこのままエンディングになるかのような大盛り上がりで、胸が熱くなる。
大好きです。

1.jpg 梅田藝術劇場のHPより

ジョルジュ役の鹿賀さんの歌い方は私もダーリンもどうも苦手なのですが、
二幕の♪LOOK OVER THERE♪は心に響いてきました。
苦手だと思いながらも泣きそうになっているという、なんだか不思議な感覚。
ダーリンも同じで、ぐっとくるものがあったそう。
もちろんあの場面や歌自体がいいというのもあるんですが、それだけでなく、
鹿賀さんの気持がこもっていて、それがダイレクトに伝わってきたんだと思う。
特に前楽の鹿賀さんはとてもよかったです。カテコもそう。
シャイというか、カテコの時はニコニコと笑っていらっしゃだけなんですが、
〈その隣で、いっちゃんはいつもどおりあれこれやってて対照的〉
前楽のカテコの最後の方は嬉しそうに踊ったりされてて、可愛かった。

stage_photo3.jpg 梅田藝術劇場のHPより

アンヌは登場する時にくるくる、くるくる回りながら出てくることが多かったけど、
これはちょっと頼りなげな感じでした。島谷さんなのに歌う場面が少なくて、それも残念。
でも、とても愛らしい方で役柄の雰囲気にはぴったりでした。

ジャンはただの我侭ぼっちゃん、でも、憎めない、みたいな役どころ。
それを山崎くんが可愛く演じていたと思います。歌もいいですねえ。
私は山崎さんは初めてでしたが、今後に期待してしまいます。
一幕の歌もよかったけど、二幕のジャンの♪LOOK OVER THERE♪もよかった。
場面的にもここは涙、涙。ラストではアルバンと呼んでいたのがママに。

香寿さんは出番は少ないけど、カッコよくて華のある役でしたね。
とてもお似合いで素敵でした。^^

今井さんも森さんも今回は歌う場面がほとんどなくて、
ファンの皆さまにとってはどうなんだろう?(余計なお世話ですが)と思いましたが、
私にとってはこのお二人はとても楽しかったです。
モリクミはともかく可愛い♪何をしてても笑えちゃう。いいキャラだなあ。
今井さんは私が今まで抱いていたイメージとは違う役柄でしたが、
ラストの女装とか、ご本人が楽しんでる様子が伝わってきて、よかったです。

カジェルの皆さんもそれぞれ魅力的で芸達者。
カンカンの時とか、皆さん足も高く上がるし、とても賑やかで迫力がある。
タップをしたり、飛んだり、跳ねたり、変幻自在で楽しかったです。

その中でも久々に観れて嬉しかったのが新納くん。
妖艶な?シャンタルの歌声は素晴らしく、そして、おもしろかった。
女性の声と男性の声を交互に出すところは大変だけど、
オイシイ役ですよね。カテコでもぴょんぴょん飛び跳ねてたりと、
めちゃめちゃ楽しそうな様子で、見ているこちらまで嬉しかったです。

そのカテコ。とてもとても素敵なカテコでした。
キャストの皆さまが本当に幸せそうで、こちらまで嬉しくなってしまう、
カテコでまた泣けちゃったわよ。

いっちゃんは相変わらずサービス精神が旺盛で楽しませてくれます。
市村ザザはこれで最後なんでしょうけど、でも、またいつか!そう期待してしまう。
本当にお疲れさまでした。観れてよかったです。

大きな拍手と大声援がいつまでもいつまでも鳴り止まなくて、
その思いにオケも一緒に何度も何度も応えてくれて、本当にありがとうございました。
最後の最後までとーっても楽しかったです。ザザ、大好きよー♪

stage_photo4.jpg 梅田藝術劇場のHPより


タグ:舞台
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nice! 7

コメント 6

くりっぴ

っということは、ご主人は2幕でいつの間にかおきていらっしゃったのですね。(w
by くりっぴ (2009-02-08 11:01) 

もも

12月に日生で観ました。
今まで、観たかったんですけど、タイミングが悪くて観られなかったので、とても楽しみでした。
そして期待通りの舞台でした。
これが最後なんて言わないで欲しいですね!
by もも (2009-02-08 17:09) 

kanon

皆さま、こんばんは。nice!をありがとうございます♪
by kanon (2009-02-08 21:09) 

kanon

★くりちゃんへ。
幕間休憩があったし、二幕は最初から最後まで楽しんでました。^^

★ももさん、こんばんは。日生で観られたんですね。
ドラマシティより大きいし、より華やかな舞台だったんではないでしょうか。
楽しい舞台ですよね。今は市村さん以外のザザは考えられません。
またやってほしいなあ。

by kanon (2009-02-08 21:15) 

Peridot

んーやっぱり評判どおりの楽しい舞台なんだねー。
舞台の上の市村さんってほんと魅力的。
私もこの舞台見たかったなぁ。
by Peridot (2009-02-11 13:44) 

kanon

Periちゃんへ。
観終わってから私も皆さんの感想を読んだりしましたが、評判いいよね。
本当に楽しくて、笑えて、そして、心あたたまる舞台でした。
今も歌が頭の中をぐるぐると。親しみやすいメロディなのよね。
Periちゃんにも是非観てほしかったよ。残念。
これが最後なんて言わず、また市村ザザが観たいです。^^
by kanon (2009-02-14 15:11) 

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