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三文オペラ☆大阪 [舞台全般]

皆さま、こんばんは。
昨日の土曜日は暑かったですね。今日も暑くなりそう~。
GW最後の日曜日はのんびり休日の予定です。^^

その前に帰国早々、舞台「ムサシ」と「三文オペラ」を観てきました。
観た順番とは逆なんですが、まずは昨日が千秋楽だった「三文オペラ」から。
三上さん主演ということで楽しみにしていたんですが、ちょっと辛口もあり~。

1.jpg

 
【観劇日】5月8日夜、1階M列センター、大阪厚生年金会館芸術ホール
      ※9日の千秋楽は都合により後半の少しだけを観ました。途中からですみません。

【劇作・脚本】ベルトルト・ブレヒト 【音楽】クルト・ヴァイル 【日本語歌詞】三上博史 
【演出】宮本亜門

【キャスト】三上博史(メッキ・メッサー)、デーモン小暮閣下(ピーチャム) 、
  松田美由紀(シーリア)、安倍なつみ(ポリー)、田口トモロヲ(ブラウン)、明星真由美(ルーシー)、
  秋山菜津子(ジェニー)、米良美一(モリタート歌手、女王 )、他

えーっと、「三文オペラ」って、こういうものなんですかね? 
世界中で多種多様な演出によって上演され続けるブレヒトの最高傑作、
音楽劇「三文オペラ」ということなんですが、

亜門さんの演出が私は苦手みたいです。
以前観た「ファンタスティックス」のようなほのぼのハッピーエンドものはいいんだけど、
今回のような社会風刺ものの演出はちょっとなあ。

なんか違う、気がするのだ。
「三文オペラ」をあまりよくわかってない私が書くのもなんだけど。(汗)

「三文オペラ」は昨年観た「ベガーズオペラ」をもとに書いた戯曲、
ということなんですが、その印象のまま観ると、今回のはかなり違ってた。
「ベガーズ・オペラ」の感想の時にもちょっと辛口感想あり~、
とは書いていたものの、それはミュージカルとしては歌がイマイチというだけのことで、
ストーリーや人物設定なんかは気に入ってたんですよね。それが、

なんで、キティちゃんなのよ~!!

(そこかい!はい、そこです。いや、他にもいろいろあるけどさ~) 

最後に大団円で、めでたし、めでたし、というのは好きなんだけど、
今回はなんだかねえ。はあっっっ。

三上さん、あれでいいんですか??
と、ちょっと思ったよ。

演出というか、内容そのものは私の好みではなかったです。
(お下劣さも苦手だしね)

でも、役者さん達の熱演振りは凄く伝わってきました。
安倍なつみちゃんの歌が惜しかったのと、田口トモロヲさんがやや迫力不足でしたが。
(三上さんと対峙するには物足りない気がしたのだ)

なっちーはそれでも凄く頑張っていたと思う。
一幕も二幕も歌がかなり多くて、その点では眠気を誘われてしまったりしましたが(汗)、
彼女のTVでのイメージとは全く違うポリーの役に体当たりで挑んでいる心意気は感じられた。
いつもに比べて男性のお客さんが多かったんだよね~。なっちー効果よね。
ファンの皆さまのマナーもよくて、なっちーの印象UPだったりもしました。

デーモン小暮閣下は多彩ですね。よかったです。
千秋楽のカテコでの仕切り方とかも慣れたもので、なんでもできちゃう人だなあと。
松田美由紀さんも役柄にぴったりというか、凄みが感じられてよかった。
彼女が出てくると舞台がぴりっと引き締まる感じがしました。
ルーシー役の明星さんははじめて?だと思うんですが、やはり舞台の人というか、
歌にしても台詞にしても基本がしっかりとできているので安心できました。
彼女の歌は好きだったな。もちろん、米良さんの歌声はとても素敵なんですけど、
ストーリー・テーラー的な役どころがなんだか最後まで馴染めなかった。

秋山さんは相変わらず素敵だ~!
立ち姿がとてもきれいなんですよね。同じ女性ながら惚れ惚れ。
暗い舞台の隅でただ立っているだけなのに目がいってしまったりする。
情婦の心の奥底に閉じ込めている哀しみや葛藤、
言葉では言い表せないものがこちらまで伝わってくる。

2.jpg 三上博史さん(左)と秋山菜津子さん(右)

そして、圧巻なのはやはり三上さんです。役へののめり込み方が激しくて恐いくらい。
ラストの場面でキティちゃんのお面を被った人達がうごめく前で、
メッキにとってラッキーな結末のはずなのに苦悩に満ちた顔でじっと宙を見詰めている時の様子。
どこを見ているのか、何を考えているのか。わからないけど、心に突き刺さる。
そして、その後の歌。優しく、そっと歌う。それまでの(キティちゃんがどうとか、笑)いろんなことが、
すーっと洗われていくというか、この歌のためにもう一度観たいと思うくらい。
短いのが残念。もっともっと聞いていたかったな。

カテコではいつもながら優しい笑顔の三上さん。
前楽では「もう少しメッキでいたいから」とはにかむような笑顔で一言だけ。
その様子を見ていたら、ああ、三上さんらしいなあと嬉しくなっちゃった。
千秋楽のカテコでは終ったからいいか、と吹っ切れた様子でご挨拶をしてくれて、
その笑顔は前夜とはまた違い、役をやり通した後の充実した笑顔だったように感じました。

千秋楽は皆さんで何度もカテコに応えてくれて、秋山さんやなっちーも泣いてましたね。
東京に比べて大阪のお客さんは熱くて嬉しかった、みたいな話も出ていましたが、
お客さん達の盛り上がりも凄くて、あの舞台は客席が引いてるとやり辛いだろうから、
そういう点では舞台も客席も熱くて、よかったと思います。
私達はどちらかというと引き気味ですみません、、、て感じです。
でも、三上さんのラストの歌と、カテコで
役者さん達の笑顔を見て幸せになれたから、
よかったかなと。本当にお疲れさまでした。

また是非、別の舞台で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。^^


タグ:舞台
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kantaro

三上さんって、とても個性的は俳優さんですよね!三上さんがミュージシャン約やってたドラマ、題名忘れてしまいましたが、好きでした!
by kantaro (2009-05-10 08:14) 

もも

お帰りなさい!かもめ食堂の故郷から帰って、すぐに観劇なんて、さすが!

三文オペラ、渋谷で観ました。1幕は?でしたけど、2幕目からは結構楽しめました。
何より、三上さんの存在感に圧倒されました。役者だなって思いました。
蜷川さんの舞台の時もそうでしたけど、、、
by もも (2009-05-10 11:05) 

kanon

皆さま、nice!をありがとうございます!
by kanon (2009-05-10 19:30) 

kanon

★kantaroさん、ありがとうございます♪
三上さんはとても好きな俳優さんなんですよ。
舞台の上でとても存在感があります。TVドラマもいいですよね。^^

★ももさん、こんばんは。ただいまです。
観たかった舞台が大阪は全てGW前後に集中してしまったので、
とんでもないスケジュールになってしまいました。(汗)

やはり1幕は?でしたか。私は2幕もちょっと辛かったんですが、
3幕は楽しめました。三上さんの存在感が圧倒的ですよね。
蜷川さんの舞台も観ましたが、三上さんが素晴らしかったです。
カテコでの三上さんと深津さんの穏やかな笑顔がとても美しくて、
印象に残っています。
by kanon (2009-05-10 19:31) 

Peridot

キティちゃん????(笑)
それはちょっと。。。
by Peridot (2009-05-16 17:40) 

kanon

Periちゃんへ。
そうなのよ。キティちゃんはちょっとねえ。。。
by kanon (2009-05-17 20:59) 

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