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渋谷・コクーン 歌舞伎第十一弾 佐倉義民傳☆6月10日 [舞台全般]

cocoon201006m.jpg 歌舞伎美人HPより

コクーン歌舞伎は初めて。
新作ものってどうなんだろう~?という姿勢で観たのがよくなかったのか、
なんとなく馴染めないまま終ってしまいました。

役者さん達はよかったんですけどね。
私には演出がいまひとつでした。

【観劇日】2010年6月10日夜、1階J列センター、シアター・コクーン
【演出・美術】串田和美
【出演】中村勘三郎(木内宗吾)、中村扇雀(堀田上野介正信、宗吾女房おさん)、
  中村橋之助(駿河弥五衛門)、坂東彌十郎(家老池浦主計)、中村七之助(おぶん、
  徳川家綱)、片岡亀蔵(幻の長吉)、笹野高史(渡し守甚兵衛、座長)

特に違和感を感じたのはラップ。
もともとラップがあまり好きではないのも大きな要因なのですが、
歌舞伎と上手く融合できていない感じがしました。

物語は実際にあった話が元になっています。有名なお話のようですね。
ともかく宗吾が素晴らしい人物だということはよくわかる。
これはもう実際にもそのとおりで、志のとても高い人だったようです。
ただ、どこまでが実話として語られているお話で、どこまでが脚色されているのか、
考えても仕方ないことなんだけど、なんか引っかかるというか。

んんんー、、、

ラップや劇中劇、弥五衛門という原作にはない架空のキャラクター、
いろんな点で凝り過ぎ?実話なんだし、
もっとシンプルに描いた方が
宗吾の苦悩や生き様がより鮮明にダイレクトに伝わる気がします。

ラストもラップで熱い思いを伝えようとする。
伝えたい気持ちがあるのはわかるし、ほとばしるエネルギーは感じるけど、
イマイチ何が言いたいのかわからず。。。

この日の勘三郎さんは調子がよくなかった?
台詞を何度か噛んでた気がするし(それともそういう台詞回しなのか、不明)、
熱演なんだけど、まだ宗吾になりきれていない、そんな印象でした。
でも、大変な役だと思う。台詞も多いし、舞台の上だけでなく、
客席の下から上まで走り抜ける。体当たりの演技でした。
そんな毎日を繰り返すうちに宗吾が乗り移るんじゃないかと思う。
もっと後半に観たかったなあ。

中村扇雀さん。
一人二役をされていましたが、どちらもよかったです。
特に宗吾の女房おさん役。本当にいい女房だよねえ、としみじみ。
七之助さんはきれいなんだけど、なんとなく男っぽさが残る。
それに比べて扇雀さんは本当に女性みたい、という表現は変ですが、
貧しくても品のある奥方をしっとりと演じられていました。さすが。

橋之助さんも好きなんですよね。
架空のキャラクター、弥五衛門は私には微妙な役どころですが、
弥五衛門の心のうちにある葛藤を上手く演じてはったと思う。
橋之助さんはTVや映画で観るより舞台の方が大きく感じます。
声も好き。

笹野高史さんは味のある役者さんですよねえ。
甚兵衛渡しのシーンもよかったし、座長のおとぼけぶりもよかった。

それと、子役の二人がとても可愛らしかった。
最後に死に行くところとか、涙ものですね。

この日はとても蒸し暑かったのですが、歌舞伎ということで、
お着物姿の方もちらほら。さぞかし暑くて大変だろうと思うんですが、
お洒落ですよね。


タグ:舞台
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