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じゃじゃ馬馴らし☆大阪☆11月13日夜、15日夜 [舞台全般]

p1014_05.jpg  彩の国さいたま芸術劇場HP公演情報より

先週は各地で暴風雨でしたね。大丈夫でしたか?
竜巻注意報まで出ていてびっくり。黄砂も吹いていたようですね。
この時期になぜ?

そんな中、週末も仕事でした。ふー、疲れたー。
でも、無事に終わってよかった。秋の間、この仕事の追われていたから。
ようやく終わってほっとしてます。

さて、もう既に3週間も経っちゃったんですが[あせあせ(飛び散る汗)]
蜷川さん演出のシェイクスピア、オールメールシリーズ第5弾!
「じゃじゃ馬馴らし」を観ました。
とっても楽しい舞台でした。

やっぱり亀ちゃんはいいわー。
それと、舞台では初めての筧さん。もうサイコーですっ。
めっちゃ笑わせてもらいましたよ[ぴかぴか(新しい)]

 
【観劇日】2010年11月13日夜、25列下手/11月15日夜、18列上手、シアター・ドラマシティ

【演出】蜷川幸雄 【作】W.シェイクスピア 【翻訳】松岡和子
【キャスト】市川亀治郎(キャタリーナ(ケイト))、筧利夫(ペトルーチオ)、
  山本裕典(ルーセンショー)、月川悠貴(ビアンカ)、磯部勉(役者1/バプティスタ・ミノラ)、 
  原康義(役者/グレミオー/ゲイブリエル)、廣田高志(領主/貴族/ヴィンセンショー)、
  横田栄司(役者/ホーテンショー)、田島優成(役者/トラーニオ)、その他

蜷川さん演出の舞台は初めて観た「ハムレット(藤原くん主演)」など、
好きなものもあったんですが、悲劇ものでいくつか苦手なものが続いたりして
蜷川演出そのものが私達は苦手なのかなあと思ったりしてました。
ロンドンで観るシェークスピア劇は英語がわからなくても楽しかったのもあって。
そんな私の蜷川さんに対する思いが、最近ちょっと変わってきたのね。

それは昨年の『ムサシ』と『十二夜』を観てから。
どちらも喜劇ですが、心のそこから笑えて、ともかくおもしろかった。
蜷川さん演出の喜劇はおもしろいやん、と思うようになったの。

特に、オールメールシリーズは楽しそう!

以前、『お気に召すまま』が観たかったんだけど残念ながら観れず
(関係ないけど、、、この舞台に出ていた小栗くん&成宮くんが現在出演中のドラマ、
 「獣医ドリトル」が今期のお気に入り~)、ということがあったりしたのと、
今回は亀ちゃん主演ということから是非観たい!と思ってチケ取りも頑張ってみました。
が、しかし、、、

さすがに人気のシリーズですねえ。
なんとか2回観れることになったもののいいお席は取れなかった[たらーっ(汗)]
初回は25列と最後列。しかも端っこの方でかなり遠くて。
それでもドラマシティは観やすい劇場なのでなんとか楽しめました。
役者さん達が出入りするドアのすぐ近くだったので、
その点もおもしろかったしね。

101113_1822~0001.jpg 開演前にロビーで生演奏、こういうのって楽しい♪

物語の舞台は北イタリアのパドヴァ。
若くて美しく、財産もあるが、街でも有名な「じゃじゃ馬」のキャタリーナ。
結婚相手を求めてヴェローナからやって来た紳士ペトルーチオ。

ペトルーチオは結婚相手は金さえあれば誰でもよいと明言するような人で、
後半は彼がキャタリーナをいかに馴らして従順な妻にするのか、、、
という、夫が妻をマインド・コントロール(じゃじゃ馬だから調教?)していく、
という世界が広がるため、初演の頃からその点では物議を呼んできたようです。
それは今回演じている役者さんも感じられているようで、
筧さんもそのことについてパンフレットで「シェイクスピアは何を伝えたかったのか?」
わからないと。でも、「思っていた以上に楽しい芝居になりそうだ」と。

いやー、もう、まさにそのとおりで!

ともかく、はちゃめちゃに楽しかった。
特にペトルーチオ役の筧さん。最初から最後までテンション高過ぎ!!(笑)
この舞台の間に痩せはったんじゃないですか?と勝手に心配してしまうくらい、
動きまくりの喋りまくりで、しかも、動きも喋りもわけわからんー、
というくらいに変な動きだったり、独りよがりな台詞だったりするんですが、おもしろい。
意味もなく(笑)飛んだり、跳ねたり、ステップを踏んだりと、ともかく落ち着かない。
それが見ていて飽きないの。台詞のない時でも思わず目が行っちゃうくらい。
台詞はこれまた早口で長台詞をまくし立てるように喋るんですが、
一言一句、きっちりと聞き取れる。そのカツゼツのよさは感動ものです。ブラボー♪
しかも聞いてて気持ちいいのー♪
亀ちゃんもそうだけど、歌うように、流れるように、とうとうと台詞が出てくる。
くどいキャラですが、どこか超絶したものがあって、出てくるのが楽しみでした。

舞台では初めての山本裕典さん。
TVドラマ「タンブリング」で見たばかりでしたが、舞台は大丈夫かな?
とちょっと思っていたんですよ(ごめんなさい)。でも、よかったです。
特徴のある声でよく通るし、一生懸命に演じていてるのが伝わってくる。
それが恋に猪突猛進なルーセンショーにぴったりでした。
ビアンカを振り回すところは毎回かなり体力を消耗していますよね。
このシーンは振り回される月川さん大変だと思う。
その甲斐あって(というのか、笑)、大笑い&大拍手ものでした。
この二人のじゃれ合いシーンも笑いました。可愛かったです。

その月川さんも初めて(たぶん)。おきれいですねえ。
遠くからだと女性としか思えない。立ち居振る舞いがとても優雅なの。
たまにわざと男性の声になったり、ルーセンショーを背負って走る
(ここは何か意味しているんでしょうか?)ところはやはり男なんだけどね。
亀ちゃんにぐーで殴られて、バタッと倒れるシーン。笑いました。
こういう動きは役者さん達の発想で作り上げていっているんだとか。

誰からも愛される、美人で従順そうなビアンカ。
でも、本当はそうじゃない?

キャタリーナによると、弱々しく泣くのも嘘泣きだったりするようだし、
したたかな女性の一面もありそう。時折見せる氷のように冷たい笑顔が印象的。
実の父も含め、男性陣はそれに気付いているのか。
ラストのシーンではルーセンショーを引っぱたいて力強くキスをする。
こちらが本来のビアンカなんだと思います。

磯部勉さん、田島優成さん、他の役者さん達も皆さんよかった。

そして、楽しみにしていた亀キャタリーナ。
当然ながら、よかったです。とても存在感のある役者さんですよね。
「亀ちゃんが出てくると空気が変わるよなー」
とダーリンも言ってました。何をしていても、喋っていても、喋らなくてもド迫力ものです。
筧さんとの丁々発止はお二人共に凄まじく、舞台に釘付けになってしまう。
そして、一言も喋らずじっと睨み付けている時の亀ちゃん。笑えるけど恐過ぎ。
そのシーンを思い出す時は亀ちゃんの周囲にメラメラと青白い炎が。(笑)
亀ちゃんと筧さんは私の中ではほとんどキャラクター化してしまっています。
歌舞伎の喋りを入れたり、一瞬、男に戻ったり、かと思うと、
とても可愛らしい女性だったりと、変幻自在に楽しませてくれる。

じゃじゃ馬馴らし(マインド・コントロール)に対するする解釈はいろいろあって、
キャタリーナは従順な振りをしているだけ、という説もあるようです。
時代背景が今とは違うから、その当時と同じように考えられないところもある。

ただ、亀キャタリーナがラストで舞台や客席に向かって、
演説する場面はとても力強く、従順な弱いだけの女性とは違うというか、
そのうち夫を影で操縦してそう、いや、もう既に操縦しかけてる?とも思える。
頭のいい女性という印象。

パドヴァに戻る途中でのシーンは大好きで、月と太陽の話とか、
老人を若い娘さんと無理矢理言わせるところとか、相当はちゃめちゃですが、
思わず笑ってしまう。そして、「もういいわよっ!!」となるキャタリーナが妙に可愛い。
筧ペトルーチオと亀キャタリーナは互いに惹かれあうところが実はあって、
なんだかんだ言いながらも仲がいい、という気がするので、まっ、いいかー、と。
この夫婦、一緒にいて一生飽きないと思う。(笑)

2回観たうちでは1回めの方が全体の出来としてはよかったと思います。
(2回目は前楽だったんだど、前楽ってちょっと乱れたりすることが多いのよね~)
でも、どちらもともかくおもしろかった。笑いっぱなしでした。大満足です。

またいつか観てみたい。皆さま、お疲れさまでした!

 

 


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コメント 2

ぶるです

かのんさんも… だったんですね!
私も観に行きました。
母と私は、11日でした。
筧さんの、あのセリフ回しは、圧巻でしたね。
母は、亀ちゃんの歌舞伎調を、楽しんでましたわ。
開演前の演奏にも、手拍子をしたりと、ノリノリで。
蜷川さんについては、ご自身がお芝居を、されてた頃に、何度か、観に行ってたみたいです。

ほんと、楽しい舞台でしたわ(*^^*)
by ぶるです (2010-12-07 09:19) 

kanon

ぶるさんはお母さまとご一緒だったのね~。
楽しかったよね♪亀ちゃんも筧さんもサイコーでした。

> 蜷川さんについては、ご自身がお芝居を、されてた頃に、何度か、観に行ってたみたいです。

えーーーっ、そうなんだ!
若い頃からお芝居や歌舞伎がお好きなのね。
素晴らしい~。
by kanon (2010-12-12 00:13) 

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