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舞台『ジャンヌ・ダルク』☆12月28日千秋楽 [舞台全般]

g1.jpg 赤坂ACTシアター『ジャンヌ・ダルク』より

突然、家のインターネットが繋がらなくなったんです。
いつ直るか・・・わからない状態で[たらーっ(汗)](今は実家のPCから接続)

いろいろ書きたいことはあるんですが、
とりあえず、実家にいる間に今年最後の観劇の感想だけでも。
舞台『ジャンヌ・ダルク』を観てきました。

中島さん脚本、白井さん演出、堀北真希ちゃん主演ということで、
観たいなと思っていたんですが、ぼやぼやしているうちにチケットが取れず。
出演者も豪華やし、さすがに人気ですね。どうしよう~と思っていたら、
公演が追加になって行けることに。
スケール感のとても大きい舞台で、
梅田芸術劇場のメインホールの広さを存分に使っていました。
大千秋楽だったのもあって、カテコも含めて楽しめました[ぴかぴか(新しい)]

 
   舞台「ジャンヌ・ダルク」公式HP


【観劇日】12月28日夜、16列上手、梅田芸術劇場メインホール

【演出】白井晃 【劇作・脚本】中島かずき
【音楽】三宅純 【原案・原作・監修】佐藤賢一

【キャスト】堀北真希(ジャンヌ・ダルク・)、伊藤英明(シャルル7世)
  石黒英雄(傭兵ケヴィン)、山口馬木也(ベッドフォード公)、柴本幸(マリー・ダンジュー)、
  塩谷瞬(アランソン公)、高杉真宙(幻影の少年)、青木健(クルバン)、池下重大(サントライユ)
  上杉祥三(タルボット)、春海四方(ラ・イール)、田山涼成(傭兵レイモン)、
  六平直政(コーション司教)、浅野温子(ヨランド・ダルコン)、西岡徳馬(ラ・トレムイユ卿)、その他

舞台装置はとてもシンプル。
中央に四角い穴が開いた大きな板が2枚、舞台手前と奥に並べて置かれています。
何本かの紐で天井と繋がれていて、跳ね橋のように引っ張りあげることができる。
穴は地下への入り口になったり、奥の板を立てて塔のように見立てたりと変幻自在。
あとは背景のスクリーンにシンプルな映像と町の名前を映し出す。

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出演者は総勢130名。
最初、戦いのシーンが始まった時はやっぱり新感線の殺陣の方が迫力あるなあ、
などとと思いながら見ていたんですが、大勢の兵士の人達が客席の通路に出てきて、
その数の迫力にびっくり。まるで自分が戦場にいるような迫力でした。
スケール感の大きい映画を見ているみたいで、舞台装置はシンプルだけど、
音楽の使い方とか、映像的なシーンの作り方とか、そのまま映画にできるなと。
大好きな中島さんと白井さんという二人の組み合わせらしいストリーと演出だったと思う。

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堀北真希ちゃん。可愛いですねえ。
初めての舞台ということで、まだまだ未完成のところはありますが、
体当たりの演技に好感が持てました。2幕の時、反り返った立ち方をしていて、
腰とか大丈夫かなと気になりましたが、最後までよく頑張ったと思う。
もう少し演技に緩急を付けれるようになればもっとよくなると思います。

伊藤英明さんもなんかまだ壁を乗越えられてないような印象。
体が大きくて見栄えはするのですが、声にあまり魅力が感じられなくて。
あくまで私の好みですが。ただ、ラスト近く、ストーリー的なところもあるとはいえ、
惹きつけられる瞬間があったので今後に期待かな。

山口馬木也さん。
舞台では初めてだと思いますが、とてもよかったです。
英国貴族らしい風格を感じさせるてくれる。舞台の上で目が行く存在でカッコイイ。
ジャンヌ・ダルクの裁判の時、イギリスの立場を重んじながらも、
騎士道精神というか、騎士としての誇りを捨てることはできなず、揺れ動く。
最後はジャンヌに請われて十字架を差し出す。

この十字架の話や宗教裁判など、2幕は宗教的な話が色濃く出てきます。
敵・味方問わず、自分のために多くの命が失われたことに対して、
ジャンヌは教会に行き告解をして懺悔したいと、何度も何度も訴える。
私はあまり詳しくないんですが、それでも小説などでキリスト教の信者の人が
死ぬ前に告解をする話なども読んでいたので、
彼女に取ってこれは本当に切実な気持ちだったんだな思いながら観ていました。
そのために一度はそれまでの意思を偽って誓約書にサインまでしてしまう。

ジャンヌを守る役の傭兵レイモン役の田山涼成さん、
ラ・トレムイユ卿役の西岡徳馬さん、コーション司教役の六平直政さん、
この3人は渋みを感じさせるというか、本当に味のある役者さんですよねえ。
観ていてもとても安心して観れるというか、その演技に期待してしまうというか、
彼らが出てくると舞台がぴりっと引き締まる感じがして、頼もしい存在でした。

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舞台では初めての浅野温子さん。
TVと同じというか、浅野さんのあの独特の雰囲気は変わらず。
でも、思っていたよりよかったです。
女性だけど政治にも強く、頭のいい女性、ヨランド。
冷静な判断力と凛とした強さ、そして、人間味溢れる想いも併せ持つ。
彼女はジャンヌを助かることを願っていた。

若手の中ではアランソン公役の塩谷瞬さんが好きでした。
ジャンヌを守る傭兵のもう一人、ケヴィン役の石黒英雄さんもよかった。
高杉真宙さんは幻影の少年役で、モーツァルト!のアマデのような役。
一言も台詞はないけど、独特の空気を醸し出していたと思う。

ジャンヌ・ダルクにはいろんな逸話があって、
その中には今回の物語にあるようなシャルル7世の父親違いの妹、
という話もあるようです。そういった話をベースにしながら、
それまで弱気だったシャルル7世が最後には王として自分自身で立ち上がる。
歴史は変えられないからジャンヌは火炙りの刑で死んでしまうけど、
でも、彼女が望み続けけた想いはシャルル7世に託される。
少しだけ救われた気がしました。

この後、シャルル7世によって百年戦争が終結するんですね。
ジャンヌが亡くなったのが1430年、百年戦争でフランスが勝利するのが1453年。
そして、長い戦いが終わった後の1456年。
シャルル7世は裁判を行なってジャンヌの名誉回復を図っているそうです。

大千秋楽ということてもあってカテコは大盛り上がりでした。
1回めのカテコの途中から1階席はかなり立っていました。
2回めの時には中島さんと白石さんも出てきてくれて、嬉しかったなあ。

そして、いよいよ3回めのカテコ。
実はキャストへのサプライズ企画が計画されていて、
開演前に袋入りのフランス軍の旗がそれぞれの座席に置いてあったんです。
サプライズ企画ということで、事前に袋を開けないでください、
3回めのカテコの時にみんなで一斉に振ってください!!ご協力お願いします、
というもの。そんなわけで、わくわくしながらのカテコでした。
1階から3階まで客席全体で、みんなが一斉に旗を振る音は凄かった。
そんな中、兵士の人達から出て来られたんですが、そんな客席を見てか、
涙ぐんでいる方もいらっしゃいました。
メイン・キャストの方達もびっくりしながらもとても喜んでくれて、
堀北ちゃんはぼろ泣きでした。

IMG_0416.JPG

その後も拍手は鳴り止まず、その後も2回ほど出てきてくれたかな。
堀北ちゃんは田山さん(たぶん)に挨拶をするように前に出されたんですが、
最後までジャンヌ・ダルクのままというか、喋れる状態じゃなかったのか、
台詞のように「この地に平和を!(記憶曖昧)、ありがとうございました!!」と。
思わず客席からはあたたかい笑いと拍手。

本当にお疲れさまでした。今年最後の観劇にぴったりの舞台でした。
皆さまがよい年末と新年を過ごされていますように。

来年もよい舞台に出会えますように[ぴかぴか(新しい)]


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コメント 5

kyoko

明けましておめでとうございます。
今度是非に東京で一緒に観劇出来たら嬉しいです!
これからもよろしくお願いいたします。

by kyoko (2011-01-02 00:17) 

くりっぴ

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いしますね。

私も京都のオペラ座の怪人見にいきたいの~~
チケットとろうかな(*^_^*)
by くりっぴ (2011-01-02 23:25) 

kanon

★kyokoさん、明けましておめでとうございます♪
またお会いしたいですね。kyokoさんの展示とか、見たいなあ。
今年もよろしくお願いします!

★くりちゃん、明けましておめでとうございます!
オペラ座の怪人。年末にTVで映画をやってたね。
今年もよろしくお願いします~♪
by kanon (2011-01-03 22:24) 

魔女

私もジャンヌダルク観ました。

真希ちゃんめっちゃかわいい(^o^)

浅野温子さんを生で見てみたかったので大満足です。
かなり怪しい役がお似合いでした(笑)

豪華キャストで物語も悪くなかったのに、
あんまり心に残らなかったのは何故だろう。
私も体調のせいだったのかな?

kanonさんの記事読んで、なんだか懐かしい気分になったよ(^o^)
by 魔女 (2011-02-28 22:03) 

kanon

魔女さん、こんばんは。お久しぶり~。わーい!
遊びに来ていただいて、ありがとう。^^

ジャンヌダルクを観たんだね。懐かしいよねえ。
真希ちゃんはほんと、可愛いね♪

浅野温子さん。怪しい役でしたね。(笑)
でも、よかったです。

体調がよくないと、舞台も楽しめないよね。
今年は大丈夫なのかしら・・・?
またそちらにも遊びに行きますね。
by kanon (2011-03-01 01:08) 

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