ろくでなし啄木☆1月29日夜、2月2日夜、2月9日夜 [舞台全般]
待望の三谷幸喜書下ろし新作!
人気実力ともにトップを走る若手俳優 藤原竜也&中村勘太郎、舞台初共演!
ヒロインには初舞台となる吹石一恵。
そしてものがたりは・・・
あの“石川木”をめぐるミステリー!
三谷幸喜さんの生誕50周年を記念した「三谷幸喜 大感謝祭」の第1作め。
おもしろかったです
三谷さん+藤原くん+勘太郎さんということで、もともと2回チケットを取っていたんですが、
最初に観に行った際にリピータ・チケットを追加。ただし、私のみ。
ダーリンと私とでは観終わった後、ちょっと温度差があったんですよね。
もちろん、ダーリンもおもしろくはあったようです。
ただ、微妙なところもあったようで
『ろくでなし啄木』 於: シアターBRAVA!
【観劇日】1月29日夜(1階K列下手)/2月2日夜(1階L列下手)/2月9日夜(2階E列センター)
【作・演出】三谷幸喜(書き下ろし)
【キャスト】藤原竜也(石川一)/中村勘太郎(テツ)/吹石一恵(トミ)
いやー、しかし、石川啄木という人を私は全くわかっていませんでした。
なので、最初はかなり違和感がありました。
もちろん、今回のお芝居は三谷さんの創作なわけですが、
啄木という人物の人となりを捉えて描かれているだろうとは思ったから。
えー、啄木ってこん人だったのて感じで観てました。
極貧の中で27歳の若さで夭折した薄幸の歌人、石川啄木。
真面目で純朴で、生きることに厳しい、そんな人だと思ってました。
(勝手に)
それが、お金にルーズで常に借金を抱え、博打や女遊びが好き、
平気で嘘をつき、周囲の人々をふりまわしていた一面を持っていたようです。
実際、石川啄木は花街などの遊蕩費を友人に借りる際に、
家族が病気だなどと嘘をつきまくっていたとか。
読んでないけど、彼の「ローマ字日記」には赤裸々な内容が書いてあるそうです。
なんか、モーツァルト!を思い出したりもしますねえ。
そんな石川啄木をめぐる謎とサスペンスの物語。
私は単純に笑えておもしろく、
そして、ピンちゃんが最後に一が朝の光の中で見せる顔が切なくて。
思わず涙
ただ、3回めはちょっとお腹いっぱいになってしまった。
3人芝居を観るにはかなり遠い席で、お芝居を遠く感じてしまったせいもあるけど、
濃いお芝居なので、あまり続けて観るものではなかったかなと。
東京は大阪公演を挟んで前後に公演があるので、
そういう間隔で観れると変化もよくわかり、よかったと思います。
テツさんとトミさんは三谷さんの創造の人物になると思いますが、
二人とも本当にいい人ですよねえ。ピンちゃんのことを心から思っている。
テツを演じるのは勘太郎さん。
熱演でした。フンドシ姿はお腹いっぱいになっちゃっいましたが。(笑)
目のやり場に困ってしまうというか。体を鍛えてますねえ。
歌舞伎調の時や、舞台上の現在、年を重ねた後のテツの喋り方や雰囲気が、
勘三郎さんに似てきたなあと。味にある役者さんになったと思う。
まさかまだ20代とは思わず、勝手に30代半ば過ぎかと思ってしまったほど。
それくらいの貫禄というか、迫力があった。目がいいんだよねえ
本気で怒った時の顔やピンちゃんやトミさんを慈しむように見る時の笑顔、
そのどれもが表情豊かで引き込まれます。
勘三郎さんと言えば、特発性両側性感音難聴で入院中。
そんな中での大阪での公演。最後まで本当に熱演だったと思う。
3月の博多座に出演予定だった勘三郎さんの代役を務めることになったそうですね。
大変だと思うけど頑張ってほしいと思う、というか、きっと大丈夫だよね。
そして、勘三郎さんが早く復帰されるよう、願っています。
トミ役の吹石一恵さん。
舞台は初めてということで、頑張っていたと思う。
初回の時は少し物足りないというか、
二人の男性から思われる女性にしては艶っぽさが感じられず。
でも、声もよく通るし、純朴な様子はよく出ていたと思います。
若い時のトミより年を重ねてからのトミさんの方が好きです。
そして、ピンちゃんこと石川一役の藤原くん。
『新撰組』以来、懇願し続けたという三谷さんの舞台への出演ということで、
熱の入り方も半端じゃくなく大きかったと思う。
女たらしで、人をからかうのが大好きで、でも、寂しがり屋で甘えん坊。
そんなキャラを見事に演じていました。
子供っぽい仕草の練習をするところは毎回可愛くて&おもしろかった。
そして、森の中で朝の光を浴びているシーンのところは観ているだけで涙が
今後も楽しみです
ところで、今回の舞台でダーリンが感じていた微妙な点はいくつかあるんですが、
その中でも特に、最後に啄木の心が変化するところが腑に落ちないと言っていました。
役者の問題ではなく、三谷さんが啄木をそこまで描ききれてないと。
確かにそういう部分はあったと思う。
啄木がいろいろありながらも自分の才能を信じて、
ひたすら創作を続ける様子とか、そういう点ももっと感じさせてほしかった。
途中、ノートにいきなり書くシーンはあるけどそれくらい?
脚本も演出も三谷さんというのがよさではあるけど、
今回は別の人に演出してもらってもおもしろかったかなと。
などと、いろいろ書いてますが
でも、もちろん、三谷さんらしさのある舞台で、
全体的にはよかったんですよ。
お芝居のラスト。
ピンちゃんがテツとトミに、生涯の友、愛する人、
と、そっと語りかけるとろがとても好きです。
二人には聞こえないけど、でも、きっとわかってるよね。
今年の舞台では笑いがメインではなく、
笑い以上に人間ドラマのような作品を作ってみたくなった、
という三谷さん。
次の舞台も期待しています。
「三谷幸喜 大感謝祭」では以下が予定されています。
できれば、舞台と映画の5作品は全て観てみたいなあ。
wowowは加入していないから見れないんですよね。
★① 舞台『ろくでなし啄木』
☆② 舞台『国民の映画』
☆③ 舞台『ベッジ・パードン bedge pardon』
☆④ ドラマ『ウォーキング・トーキング』(wowow開局20周年ドラマ)
☆⑤ 書き下ろし小説『KIYOSU』
☆⑥ 映画『ステキな金縛り』
☆⑦ 舞台『90ミニッツ』
ともかく楽しみです
こちら雪はすぐやみ今日は曇りですが、朝お散歩に行ってきました。
あら?・・・今雨になってしまいました。
でも・・・もう春ですね♪ 水仙・梅・椿・山茶花・・・満開です!
2月には二胡奏者のチェンミンさんの演奏を最前列で聴く事も出来て♪
また、何かしら観に行きたいと思っています!
kanonさんの感想文を楽しみにして・・・さて、何に行こうかな・・・と
考えています!
by kyoko (2011-03-01 09:22)
かのんさんも大阪で啄木を観たのですね~!
私は東京二箇所で計6回観ました。
先週土曜日に大楽で行ってきましたが、パワーアップしてましたね。
テツと啄木が子どもっぽいしぐさをするところはアドリブで勘太郎さんと竜也君が色々やってくれました(笑)
吹石さんも初舞台ながら、あの二人に良くついていって堂々と演技してたと思います。よかったです。
三人のチームワークがとても良い舞台でした。
そしてやはり三谷さんは面白い!
実は三谷作品の舞台を生で観るのははじめてだったのですが、面白さを再確認しました。
ベッジ・パードンも役者さんが気になってます。
浦井君とか萬斎さんとか大泉洋さんとか、三谷さんとは(確か)初顔合わせで面白そう!!
by さらは (2011-03-02 00:31)
kyokoさん、こんばんは。
そちらは雪まで降ったんですね。それは寒かったでしょう!
こちらはそこまでの寒さにはなりませんでした。
もう春なんですね。
今まで忙しかったから周りを見る余裕もなく・・・。
でも、春は思いっきり楽しみたいと思います♪
二胡っていいですね。私も聴いてみたいなあ。^^
by kanon (2011-03-02 00:32)
あら、さらはちゃんだ。こんばんは!
もちろん、行きましたよ。
三谷さんで、藤原くんで、勘太郎さんだから♪
さらはちゃんは大楽にも行ったんだね。
やっぱりパワーアップしてましたか。
楽しんだようで、よかったです。
東京は少し間を置いてからまた公演があって、
そういうのって、いいよね。
ベッジ・パードンは観るつもりだけど、東京しかないみたいで。
そこがちょっと辛いところ。でも、浦井くんも出るし、
深津ちゃんも好きだし、初めての萬斎さんが楽しみなんだよね。
大泉さんも舞台で観るのは初めてです。浅野さんも好き。
でも、まずは『国民の映画』です。
こちらも役者さんが揃っているので楽しみです。
大阪もあるしね。^^
by kanon (2011-03-02 00:41)
ろくでなし啄木、先月銀河劇場で観ました。
三谷さん、藤原君、勘太郎さん見逃す訳にはいきません。
藤原竜也さんは、勿論申し分なかったですが、勘太郎さんが今まで観た
作品の中で一番良かったです。
声、せりふ回し、表情など、本当に勘三郎さんに似ていましたね。
吹石さんも熱演でした。
今月観る「国民の映画」が楽しみです。
by もも (2011-03-02 08:52)
ももさん、こんにちは。
ろくでなし啄木、銀河劇場ということは東京の後半ですね。
ますます熱気を帯びていたことでしょう。
勘太郎さん、よかったですねえ。貫禄を感じました。
『国民の映画』ももうすぐ始まりますね。
楽しみですね♪
by kanon (2011-03-05 11:20)