六月大歌舞伎夜の部 スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』☆6月23日 [舞台全般]
もうすぐ7月だというのに朝晩は窓を明けていると涼しいですね。
今週も梅雨とは思えないさわやかな日だったりします。
相変わらず慌しい日々が続いていますが、少し落ち着いてきました。
そろそろ以前の生活に戻しながら、暑くなる前に体力も取り戻したい。
先月の旅日記も早めにまとめたいー!(小さく決意)
そんな中、先週末は東京まで歌舞伎を観に行ってきました。
「スーパー襲名」とも呼ばているらしい二代目猿翁、四代目猿之助、
九代目中車襲名、五代目團子初舞台という澤瀉屋の四人同時襲名披露公演。
大好きな亀ちゃん(猿之助さんを襲名されたわけですが慣れない~
当面は亀ちゃんと呼んでしまうと思います、汗)の襲名と、
香川照之さんの歌舞伎初舞台ということで前から楽しみにしていたの。
最初は口上もあるお昼の部を観る予定でしたが、即完売。
さすがに人気ですねえ。
夜の部はスーパー歌舞伎、また、口上もない予定だったので迷いましたが、
スーパー歌舞伎を観たことのないダーリンが一度は観てみたいと言うのでそちらに。
おもしろかったー!本当に素晴らしかったです
猿之助、中車のお2人だけですが、口上もあって楽しめました。^^
六月大歌舞伎夜の部 スーパー歌舞伎
三代猿之助 四十八撰の内『ヤマトタケル』 公式HP
【原作】梅原猛 【脚本・演出】三代目猿之助(現・市川猿翁)
古事記の英傑・日本武尊(やまとたけるのみこと)の熊襲、蝦夷征伐の物語。
「天翔(か)ける心」をテーマとして強く打ち出している。
随分以前にスーパー歌舞伎を観たことがあります。
まだお元気だった先代の猿之助さんが主役をされていた、、、
のですが、ほとんど覚えてなくて。(汗)
宙吊りなどの派手なパフォーマンンスがあったという記憶があるくらい。
それ以来、スーパー歌舞伎にはあまり興味が沸かなかったんですが、
前述のような理由で今回は観ることに。
観てびっくり!
というか、呆れるほど覚えていないことにもですが
全く印象が違うというか、ともかく楽しかったー!
亀ちゃん、素晴らしい!!
ただただ、もうその一言に尽きます。
たぶん、先代猿之助さんよりも亀ちゃん(現・猿之助)の方が好き、
という私の個人的な好みも大きいとは思います。
とはいえ、ともかくおもしろかったー。わくわくするシーンで溢れてた。
そういう意味では最初にこの作品を創出された猿翁さんもスゴイ方だなあと、
今更ですが、改めて。
タケヒコ役の右近さんもいいですねえ。
ヤマトタケルが死にゆく場面ではタケヒコさんの悲哀が真っすぐに伝わってきて、
思わずうるうるきちゃいました。
中車(香川照之)さんは声が少し枯れているようでそこは心配。
また、往年の歌舞伎ファン方からすると動きや台詞回しもまだまだ?
かもしれませんが、堂々とした佇まいはさすがだと思う。
これからも頑張って精進してほしいと思います。
息子の團子も同じく初舞台。一生懸命さが伝わってきて可愛いですね。
笑也さん、春猿さん、笑三郎さん達は本当におきれいですねえ。
立ち居振る舞いがとてもきれい。
それと、私のお気に入りは熊襲のタケル兄弟。可愛いー♪
(兄は彌十郎さん、弟は猿弥さん、山神とヤイラム役もよかった)
衣装も動きも全てが派手で豪快で、でも、可愛くて、大好きです。
そこに踊り女として登場する亀ちゃんも素敵&カッコいいのよねえ。
熊襲のシーンはもっと長くても嬉しいくらいに好きです。
今回は京劇の方達も参加されているのですが、その身体能力にはびっくり。
2幕の火事のシーンはちょっと眠くなりかけてたんですが(汗)、
京劇の方達による火の精が出てきた途端に目がバッチリ。
体重がないかのような身の軽さ。しなやかでスピード溢れる回転。
人間技とは思えない。客席からも拍手喝采でした。
あと、白いイノシシ。
被りものに心を動かされることは少ないんですが、今回はよかったですね。
イノシシが後ろ足で一瞬で立ち上がるシーンが何度かありましたが、
これは本当に大変だと思います。
そんなわけで、口上、本編(休憩2回計50分)併せて4時間半と長丁場でしたが、
飽きることなく最後まで楽しめました。おもしろかったー♪また観てみたい。
本編の前の口上もよかったです。
舞台は映像とは異なり毎回、毎回、それぞれ違う、
皆さまも是非参加してください(舞台に上がるという意味ではなくて、
拍手や喝采、笑い、泣くなど)という亀ちゃんの言葉が印象に残っています。
私自身、舞台に対してもいつも感じていることだから。
あと、祝い幕が福山雅治さんのデザインだとか。(トップの写真の撮影もそうらしい)
そういうお話もしてくれて楽しめました。
カテコ(歌舞伎の場合そういうのかどうか・・・?ですが)は、
歌舞伎の場合は出演者の皆さんがお辞儀して幕が下りて、はい、終わり、
という一度だけの場合が多いと思いますが、今回は客席の拍手が鳴り止まなくて。
再度、幕が開きました。その時に猿翁さんも一緒に出てきてくださいました。
不自由そうに歩いてはりましたが、それでも手で白鳥が舞う姿を見せてくれて、
これにまた拍手喝采。息子と孫、甥の亀ちゃんに囲まれて、
とても幸せそうでした。
今後もまた機会があれば澤瀉屋の舞台を観たいと思います。
四代目猿之助さん、本当におめでとうございます!
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