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モーツァルト!大阪楽二幕後編☆中川晃教 [モーツァルト!]


   閑話休題♪
 2幕の「星から降る金(リブライズ)」・・・私だけなのかなあ・・・
 男爵夫人が横からさっと現れてを歌うとこ、最後まで慣れなかったのですが
 (なんだか不自然?)、皆さまはいかがでしたか?

※ネタバレや感想を含みますので、今から観られる方はご注意くださいね。
それと、あくまで私の感じたままの感想になります。いろんな観方や感じ方があると思います。
ダーリンと私でも違うから。それぞれのお好きなようにモーツァルト!を楽しまれますように♪

「フランス革命」の歌ではアンサンブルの醍醐味を感じます。
千秋楽のこの日、この曲が終わった後の拍手がめっちゃ長かったですね。^^
それだけ素晴らしかった♪

そして、この歌の場面の中にも私の大好きなシーンがある。
吉野シカネーダーがあっきーヴォルフガングに「ドイツ語のオペラを作ろう!」と、
熱く語って「魔笛」の台本を渡すところ・・・

二人の熱意に燃えたわくわくした様子を見てるだけでも嬉しくなるのだけど、
それ以上に、ヴォルフガングに渡された台本を見た瞬間にぱっと輝くアマデの瞳!
台本をぎゅっと抱きしめて二人の後を追うように歩いて行く・・・

後半は笑うことがほとんどないアマデの本当に嬉しそうな様子は、
今思い出しながら書いていても思わず涙が出そうになってしまうくらいです。

人生の終焉に向かっているときでさえもモーツァルトには幸せな時があったと、
あっきーヴォルフガングとアマデはいつも私に感じさせてくれる。

もちろん、モーツァルトの人生の真実は私にはわかりません。
ただ、ミュージカル「モーツァルト!」はモーツァルトという実在の人物の
人生をベースにしながらも、また別の物語である気がしている。

あっきーと井上くんではヴォルフガングに関する解釈が違うようだし、
それぞれのヴォルフガングを通して自分なりに感じれればいいなと思います。
いろんな楽しみ方がある、それがミュージカル「モーツァルト!」。

さて、ここから物語はその終焉に向かっていきます・・・

「魔笛」を作曲するヴォルフガングの穏やかな時間。
シカネーダーもオペラを作ることそのものを楽しんでいるよう。

そんな中でのコンスタンツェとの気持ちのすれ違い、
「帰ってくれ」と頑なに言い放つ時の苦しそうなヴォルフガング。
立ち去ったコンスタンツェの後を追いかけ・・・思い留まる。

そこから自分の怒りと悲しみをピアノにぶつけるまでの間、
ひとつひとつの動作それぞれが千秋楽はいつも以上に長くて、
ヴォルフガングの想いが私にまで押し寄せてきて辛くなる。
心が引き裂かれるような感覚。でも、「魔笛」の楽譜を見た途端、
ヴォルフガングは一瞬で音楽の世界に戻っていく。

その直後の「魔笛」での成功。
華やかなカーテン・コールから、いきなり舞台は闇に包まれる。

闇からの使者のような市村さんからレクイエムを依頼された後、
あっきーウォルフガングは、まるで抜け殻のように放心状態でピアノのところに行き、
「MOZART」と書かれた赤い幕をピアノの向こうにそっと広げる・・・静寂した空間。

その中をピアノの前に戻り、震える手で赤い羽根ペンを握り締め、
突如決意を秘めた目で一心不乱に曲を作り始める。
千秋楽では、恍惚とした、笑ったような表情がいつもより長く、
そこから一気に苦しみの中に入っていったような気がしました。
いつもながら、ここでのあっきーヴォルフガングには目が離せない。
私の気持ちまで、一気に高ぶっていきます。

そこに流れる「モーツァルト!モーツァルト!」。

この曲は大好きで、拍手される方の気持ちもわかるのですが、
ただ、この曲が終わった時、ピアノ前には放心状態のヴォルフガングがいるので、
ここでの拍手は私もダーリンもできません。でも、素晴らしかった。

そして、そんな拍手も、まるで聞こえていないかのようなヴォルフガング。
曲が書けなくなり、自分の血さえも出なくなり、絶望の淵に立たされる。
苦しみの中から「僕が死んで・・・・・お前も死ぬ・・・」と絞るような声でつぶやく。

そんな時、アマデから白い羽根ペンを渡された時の輝いた顔。
「メジャ~とマイナ~♪」と聞こえてきた瞬間に想いが溢れて、涙が出てくる。
この時、ヴォルフガングとアマデの心はひとつになれたのでしょうか・・・

この後のヴォルフガングがアマデに羽根ペンを渡すシーン。
中盤までのあっきーヴォルフガングは穏やかな笑顔だったと思うのですが、
先週くらいから、その笑顔がはっきりしなくなった気がする。決意の方が大きい?
心臓を刺した後、ほんの少しぐっとアマデを前に出すことが多いあっきーヴォルフガング。
この日もそうでした。椅子に倒れたヴォルフガングの上に寄り添うように倒れるアマデ・・・
私の周辺は本当に静まりかえっていて、静寂に包まれていました。

※千秋楽の二階席では、一幕、二幕が始まる直前に、係員の方達が
  「携帯電源オフ」のお願いを言ってまわってはりました。効果あった?

最後、由美ナンネールの驚きと深い悲しみ、泣きじゃくる顔が忘れられません。
そして、「影を逃れて(フィナーレ)」。

物語的には、ナンネールがオルゴールを開いて終わり・・・
というのもありだとは思うのですが(「オペラ座の怪人」のラストのように)、
小池さんの演出に載せられてるなと思いつつも今回のラストは大好き!

最後の最後に、またぐわぁ~っと舞台に心を持っていかれる。
出演者皆さんによるアンサンブルは圧巻というか、音が津波のように押し寄せてくる。
そこに、あっきーヴォルフガングの声が天から降るように響き渡り、ぞくっとします。
アンサンブルの迫力が増せば増す程、あっきーの声もより力強くなる。
この曲に、その日の全てが集約されているとも言えるくらいのパワーがある。

観終わった瞬間は胸が熱くなり、感動で目が潤んでいました。
最後の最後まで本当に素晴らしい舞台でした。お疲れさまでした。
東京も名古屋も博多も行かなくていいや!と思えるくらい凄かった。

そして、来月からは帝国劇場で新たなスタートですね。
より素晴らしい舞台となっていくことでしょう。そんな期待を抱かせてしまうくらい、
モーツァルト!の皆さまは素晴らしかった。本当にありがとうございました。

そして、こんな素敵な時間と空間をご一緒できた皆さまへ
またいつかどこかでお会いしましょう!(^0^)


  最後まで読んで頂いた皆さま、お疲れさまでした&ありがとうございました。
  間が空いちゃってすみません。29日深夜にはほぼ仕上がってたんですが、
  So-netのメインテナンス、文字化け、緊急メインテナンスなどであって、
  結局、最終のUPは7/1 23:00です。楽か何日経っていることか・・・
  途中読まれた方、文字化けとかあって見苦しかった思います。すみません。
   
  特にメモとかしてなくて、毎日、千秋楽の感動を思い出しながら書いています。
  懲りずに、カテコのお話、二人のモーツァルトにつづく・・・と思います。(^^;)


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