アメリカンバレエシアター「ＡＢＴオールスターガラ」大阪公演 [舞台全般]
観劇日： ７月３０日 フェスティバルホール、６：３０開演、１階Ｃ列１５－１６番
今回のお席はバレエを観るには近過ぎました。
観る前からわかってはいたんですけど、このお席しか取れなくて・・・
どの演目でも少し引いた席が好きなのですが、
特にバレエの場合は近過ぎると足元が見辛いので今ひとつでした。
フェスは１階前方はほとんど段差がないから余計ですね。
左に寄っていたので、生オケの音のバランスもよくなかった。
ただ、第二部はソリスト二人ずつでの踊りなので割と見やすく、
近い分、細かな表情まで堪能できたのはよかったです。
ＡＢＴは３年振りの来日とのことですが、
３年前の私は「ＡＢＴ」と聞いても「何それ？」状態でした。（＾＿＾；）
そんなわけで、今でもバレエはよくわかっていません。
いつの間にか好きになってしまってて、たまに観に行きます。
音楽はあるけど台詞も歌もない世界・・・でも、魅了される。
不思議な世界です。
基本的には古典の全幕ものが好きなので、ガラ公演は初めてです。
もともとはニーナがドンキを踊るというので楽しみにしていたＡＢＴなのですが、
ニーナがキャンセルになってしまったので、このために東京に行くのはやめました。
でも、せっかく大阪に来てくれるのだし（大阪は今夜のガラ公演だけ）、
誰か素敵な方を見つけられるかも？と思って観にいくことにした公演。
そして・・・やっぱり素敵な方達に出会えた！
■第1部：バランシンの世界「テーマ＆ヴァリエーション」
音楽／ピョートル・チャイコフスキー、振付／ジョージ・バランシン
出演／ミシェル・ワイルズ、デイヴィッド・ホールバーグ ほか
■第二部：ソリストを堪能
「ロミオ＆ジュリエット」より第一幕のパ・ド・ドゥ
音楽／セルゲイ・プロコフィエフ、振付／ケネス・マクミラン
出演／ジュリー・ケント、アンヘル・コレーラ
「ばらの精」
音楽／カール・マリア・フォン・ウェーバー、振付／ミハイル・フォーキン
出演／エルマン・コルネホ シオマラ・レイエス
「海賊」より第二幕のパ・ド・ドゥ
音楽／アドルフ・アダン、振付／マリウス・プティパ
出演／パロマ・ヘレーラ、ホセ・マヌエル・カレーニョ
■第3部：モダン・バレエ「シンフォニエッタ」
音楽／レオシュ・ヤナーチェク、振付／ジリ・キリアン
出演／ジーザス・パスター、カルロス・ロペス ほか
第一部と第三部は、正直、よくわかりません。（＾＿＾；）
アメリカらしく？華やかで皆さんとってもきれいなんですが、
私はもっとストーリー性のあるものが好きのようです。
でも、第三部はソリストの方達ばかり（？）数人での踊りなので、
踊り全体的が美しくて素晴らしくて、観ていてわくわくしました。
ただ、第三部では、ステージの両脇に管楽器の方達が出てこられて、
演奏するという演出があったのですが、私が左に寄っていたからか、
音がずれている感じで気になりました。それとは別に、今日のオケは、
全体的にもう一声ぴりっとしてほしい！そんな感じの演奏でした。
ともかく素晴らしかったのが第二部です。
さすがに「オールスター」と銘打っているだけあって、どれも凄かった。
それぞれ、たった１０分程度の演目なのに、わくわく、どきどきっ！
「ばらの精」の衣装は最初はびっくりしましたが、
エルマン・コルネホのジャンプは高くて、滞空時間も長くて、素晴らしかった。
シオマラ・レイエスのあどけない少女もらしさもとっても魅力的でした。
それと、聞くまでわかってなかったのですが、「ああこの曲！」と
思わず思ったくらい私でも知っている、そして、好きな曲でした。 
「海賊」は、ホセ・マヌエル・カレーニョが圧巻！
彼が出手くるだけで何度も拍手が起こるし、回転のキレが素晴らしい。
ダイナミックなのに、回転の軸がブレないんですよね。ブラッボ～♪
本当にどれも素晴らしいけど、私の一番は「ロミオとジュリエット」。
ジュリエット役のジュリー・ケント（トップの写真）は、ため息ものでした。
女の私でも惚れ惚れするくらい、とってもきれいなの～。
見た目がきれいなだけでなく、踊りのしなやかさ、更に表情が素晴らしくて、
恋する少女の初々しい様子が、全身から溢れていしまた。
そして、ロミオ役のアンヘル・コレーラも素敵。王子役も似合いそう。
この二人が登場した途端、舞台の上は「ロミオとジュリエット」の世界へ。
まるで本当の恋人同士のようでした。思わず、胸が熱くなっちゃった。
ジュリー・ケントは去年男の子を出産した後、昨シーズンから舞台に復帰したと、
後から読んで更にびっくり。ますます美しくなったとの評判で、
これまた女性としては羨ましい限りですね。
第二部では、それぞれが終わる度に、「ぶらっぼ～♪」の声が
あちらこちらから聞こえて、拍手も大きくて、なかなか鳴り止みませんでした。
ここに出演されていた皆さんは、機会があれば、また是非観てみたいわ。
バレエということで、客席の皆さん達もお洒落している方が多くて、
そういう点でも楽しめた公演でした。次は全幕ものが観てみたいな！
パンフレットに来年の公演予定が出ていました。
９月に、ニーナ・アナニアシヴァリの「ドン・キホーテ」ハイライトと「真夏の夜の夢」！
１１月に、マリインスキーバレエ「白鳥の湖」「海賊」・・・とっても魅惑的。
ニーナはもちろん見たいし、そして、「白鳥の湖」は私達の大好きな演目。
しかも、ロパートキナちゃんがやって来る。めっちゃ楽しみやわ～♪
（ああ・・・でも、そんな風に予定が埋まっていくのが恐い・・・）
kanonさんの感動が伝わってきます！
感性磨きに、いいもの観たり聞いたり大切ですね！
それよりも何より本当に楽しそう！
by kyoko (2005-07-31 22:08)
kyokoさん、こんばんは！
はい、とっても楽しかったです。（＾０＾）
ロミジュリとか、いつまでも観ていたくて、
終わるのが寂しかったです。
でも、短い時間の中にぎゅっ！と凝縮された
美しさがあって、これはこれで素敵でした。
by kanon (2005-08-01 00:52)
kanonさん、こんばんは。舞台、ミュージカルだけでなくバレエも観賞なさるんですね。このアメリカンバレエシアターは関西の深夜番組「トリコロ」で特集をやっていて知りました。「アメリカンバレエシアター」は世界三大バレエ団のひとつだと言う事と「ガラ」とはいろんな作品のダイジェスト版のようなものという事を生まれて初めて知りました。バレエはまだ、観たことがないのですが初めて観るならABTやロイヤルのようなバレエ団でガラ公演がいいようですね。
バレエってすごく大人の人が正装して観に行くイメージがまだまだあるので、
実年齢は充分大人なのですが、中身が伴ってないので１０年後ぐらいにバレエの好きな年上のお友達を誘って観に行きたいって思いました。
by yuto (2005-08-02 22:02)
yutoさん、こんばんは！
ＡＢＴの特集があったんですね。見逃しました。 ← とろい
バレエは全く詳しくないんですけど、でも、好きです。
「ガラ」は初めてだったんですが、楽しめました。
ロイヤルはせっかく来ていたのに、観れませんでした。
私の大好きなギエムも出てたんですけどねえ。残念！
日本の場合、正装の方は少ないと思います。特に夏は。
普段よりちょっぴしお洒落していくくらいで十分ですよん。
バレエ団にもよりますしね。カジュアルな方もいてはります。
ＡＢＴの時は、お洒落してはる方が結構多くて、
楽しめました。子供達も可愛くしてるの！
興味がおありなら、１０年後と言わずに是非是非！
今しか見れない素敵なダンサーを見逃す手はないです。（＾－＾）
by kanon (2005-08-03 01:00)