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Concerto del Sopranista 2005-2006 旅たちの日に☆岡本知高 [舞台全般]

  衣装が楽しいの

土曜日のコンサートは、ソプラニスタの岡本知高さん。 

【公演日】2006年2月18日、神戸国際会館こくさいホール、1階8列センター   
※ネタバレや感想を含みますので、今から行かれる方はご注意くださいね。  

昨年の今頃、こくさいホールでアダム・クーパーを観に来た時に
ポスターが貼ってあって、なんとなく気になっていたの。

その後、たまたまお友達親子が聴きに行った話を聞いたんですが、
(忘れもしないM!大阪楽の前日で、京都でのコンサート)
自然に涙が溢れてきて、めっちゃよかったとか・・・
特に、お母さまが大感激で、スタオベして「ブラッボ~!」と叫ばれたんですって!
終わった後にCDを買って、その特典の握手会にまで参加して、
嬉しそうにしてらして、我が母ながらびっくりしたと友達が言ってました。

そんなわけでますます興味が沸いてきたのね。
そして、今年もまた神戸に来てくれるとになりました。
友達親子も行くというので、私達も行くことに。
ぎりぎりに押えたチケットでしたが、たまたま良席が空いたらしく、
なんと8列めセンター。めっちゃよかったです。

なんかね、体格とか、歌い方とか、あっきーとは全く似てないのですが、
でも、なんとなくふとしたところで共通点があったりして、おもしろかったわ。
衣装には毎回かなり凝ってらして、しかもかなり奇抜だったりするし、
演奏者の皆さんのご紹介がファッションショーみたいになっちゃってたし、
司会者の方と話がかみ合っているような?いないような??だったり、
「大切なものって目には見えないことが多い」とパンフレットに書かれてるし、
あとね、昨年は「みんのうた」を歌ってて、子供が大好きなのね。(^^)

ともかく、めっちゃ大きなイメージ。衣装も派手派手で、おっきな人。
その体格のとおり、明るくて、朗らかで、笑顔の可愛らしい方でした。
喋る時の声が少年みたいでね。歌以外では声をあまり使わないように
気を付けてはるのもあるのでしょうけど、ともかく可愛らしい声。
性格も少年のままって感じで、ご自分の衣装に名前を付けてたりしてね。
写真の衣装は「水瓶」。1部の時の衣装。全身で見ると水瓶みたいなのよ~。
腕が動くたびに、お顔の周囲の広がった部分がお花みたいに
閉じたり開いたりして、おもしろいの! ← お気に入り

そんな彼ですが、歌うと変わるのね。まずは今回の曲目一覧です~。

【1部】◆勝利だ、私の心よ
    ◆この胸に息のある限り 歌劇「ジュリアス・シーザー」より
    ◆日本の抒情歌メドレー ◇小さい秋みつけた ◇竹田の子守唄 ◇冬の夜 ◇花
    ◆空へ(NHKみんなのうた)
    ◆メモリー ミュージカル「CATS」より

 ~ 休憩 ~

【2部】◆赤いやねの家 ◆さびしいカシの木 ◆少年時代
    ◆芭蕉布 ◆津軽のふるさと ◆ロマンチストの豚

【3部】◆なんと美しいこの姿(宝石の歌) 歌劇「ファウスト」より
    ◆お聞きください、王子様      歌劇「トゥーランドット」より
    ◆誰も寝てはならぬ          歌劇「トウーランドット」より

神戸国際会館のこくさいホールは大好きなホールなのですが、
今回の1部は最悪でした。キーン!という超高音の音がずっと鳴り響いててね。
これが生理的に苦手な私は頭が痛くなるくらいだったんですよ~。
スタッフの方によると、館内放送用のスピーカーから漏れている?らしく、
休憩時間の間になんとか直してくれました。よかったー。ほっ。

そんなわけで、1部は集中てし聞けていません。(泣)
でも、それを考慮したとしても単純に3部が一番よかった!

岡本さんは、留学して初めて日本語のよさに気付かれたそうで、
日本の歌を大切に歌っていきたいとおっしゃっていました。
イタリアの方が歌うイタリアン・オペラには敵わないというのもあって、
母国語だからこそ気持ちが伝わるとも思われたみたい。
その気持ちはよくわかるし、とても素晴らしいことだと思います。

でもね、でもね、いまひとつ日本の歌だと迫力がないんですよ~。
1部はホールの調子が悪かったせいもあるけど、なんだか迫力不足で、
じーんとくる歌もあったけどほんの少し。彼らしさが感じられない気がしてました。
想像していたのと違ってて、今日は調子が悪いのかな?なんて思ったりね。
なんていうか、もひとつ突き抜けるものが感じられなかった。

それが、2部の沖縄の歌である「芭蕉布」がなんだかよくて、
何よりも3部はよかった。思っていたとおりの声。
出るやん!!みたいな。 ← 失礼な奴ですみません

ともかく、とっても素晴らしかったです。(^^)

これはね、ダーリンも友達も同じ気持ち。
友達によると、前回のコンサートの方が構成がよくて、
日本の歌がもっと少なかったんだとか・・・

確かに母国語の方が歌に感情を込めやすいでしょう。
ましてや、日本で歌う場合には日本語の方が聴いている人もわかりやすい。
でも、歌ってそれだけじゃないと私は思うのね。

彼の得意とするものが日本の抒情歌よりもアリアならば、
それがイタリア語だったとしても、感動は伝わってくると思う。
そんな彼の歌を待っている人も多いと思います。

日本の歌も続けていけばいいと思う。
でも、今は自分の得意とする分野をもっと広げていってほしい。
初めて聴くのに、厚かましくもそんなことを思いました。

あれだけの声を持っているんだもの。
もっと、もっと、輝いてほしいの!

アンコール曲は2曲。

アヴェ・マリアは私が今まで聴いたのとは違う歌でしたが、
とてもよかったです。心に響いてきた。この日の想いを込めて、
新たな気持ちで歌ったとおっしゃってました。

そして、「旅立ちの日に」。この曲はとてもいいですね。
この歌の前に、先日の滋賀での事件のことにも少し触れたりして、
子供達のために何ができるか考えていきたいと。
そして、この曲ができた時のことを紹介されたりして、
(有名な話ですからご存知ですよね~、先生方が生徒のために作った歌)
いろんな想いを込めての子供達との合唱だったんでしょうね。

そう、スペシャル・ゲストは長田高校の皆さん!
緊張したはにかんだ笑顔が可愛かったわ。素敵でしたよ~。

終演後にCDを購入したら、握手券が付いてました。
あっきーだけじゃないのねえ、こういうの。
せっかくだから握手してもらいましたよ。(^^)
凄い列でしたが、さささっと進んでいくので、あっという間でした。
声を大切にされているので喋れないということでしたが、
小さな声で「ありがとうございました」と言ってくださいました。
クラッシックだから当然とはいえ、あれだけのホールで
生で歌うのはやはり大変なんでしょうね。

その時に買ったCDを聴いています。
「君をのせて(映画「天空の城ラブュタ」より)」。
これ、いいですね。とても優しい声。

優しい気持ちで今夜は眠れそうです。

~岡本知高さんのご紹介~ 高知県出身。
「ソプラニスタ」とは、男性ソプラノ歌手、またはその声種。ボーイ・ソプラノも含まれるそう。
岡本さんは男性でありながら女性ソプラノの音域を持つソプラニスタ。
ソプラニスタの多くがファルセット(男性裏声)を用いて高音を発声するのに対し、
彼はそのソプラノの音域を生まれながらにして持つ、『天性のソプラニスタ』だそうです。
高校三年の春、音楽教師になるために受験科目にある「声楽」のレッスンを受け、
その初のレッスンで第一声を聞いた恩師の薦めにより国立音楽大学声楽科へ入学。
同大学卒業後、パリ・プーランク音楽院に留学、首席で修了、2002年秋に帰国。
日本各地でコンサート活動をされています。素敵だなと思うのは、
音大在学中より続けている学校訪問コンサート。既に100校を越すそうです。
詳しくは、ご本人のHPをご参照くださいね。 →
岡本知高さんHP


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コメント 7

kyoko

これを読んでいるだけでウムウム・・・で
自分で感じないといけませんねぇ!
また新たなもの受け入れていきたいと思います♪
楽しみにしています。
by kyoko (2006-02-21 18:40) 

マリーロビンソン

マリーもこの方好きです(^-^)
かわいらしい感じがしますよね。前にテレビで歌っておられましたが
それだけで圧倒されました。生で見ると余計に…ですね。
日本語は大事にしないといけないと思うのですが…あのね、、悪口みたいだけど
マンマミーアとかって日本語に訳したの歌っているとちょっと変でしょ?
無理があるというか…作られた歌をそのまま歌うほうがいいと思うのです(>_<)
by マリーロビンソン (2006-02-21 20:53) 

kanon

nice!ありがとうございます。(^^)

★kyokoさん、楽しみにしてくださって、
ありがとうございます。
是非、感じてみてくださいね。
写真に使っているのはCDのジャケットです。
CDもなかなかよかったですよ!

★マリーちゃん、知ってるんだね。(^^)
うん、可愛らしい方でしたよ~。
マンマミーアはねえ・・・私もそう思う。
ダーリンとか特にそうだけど、英語で憶えちゃってるから、
めっちゃ違和感を感じるみたいです。
岡本さんは訳詩ではなく、それぞれの原語で歌われてました。
日本の歌でいいのもあったんですが、岡本さんでなくても!
という感じがして、アリアの方がぴったり合うみたいでした。
by kanon (2006-02-22 01:50) 

テレビで歌ってる姿を拝見し、ドギモを抜かれた記憶が(笑)
衣装の派手さももちろん、その歌唱力にも。
身体って楽器なんだ~って思いました。
by (2006-02-22 19:11) 

kanon

Peridotさんもご存知なのね!
派手派手衣装に負けないくらいの迫力でした。
楽器そのものだよね。nice!ありがとう。(^^)
by kanon (2006-02-23 01:11) 

kanon

魔女さん、こちらにもnice!ありがとう。(^^)
by kanon (2006-02-25 00:24) 

风筝断了线

快乐就好
by 风筝断了线 (2008-07-18 14:17) 

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