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血の婚礼☆6月3日昼、森山未來 [舞台全般]

昨日は先週書いていたとおり、夕方からバルコニーでワイン。
お天気もよくて、でも、涼しくて、だらだら飲んでいたら、
すっかり眠くなってしまって。ちょっと寝よう~と思っただけなのに、
気が付けば夜。リビングを覗くと、ダーリンもううたた寝中・・・
結局、夜遅くにお夜食を食べて、また寝ました。寝過ぎや。
マットレスを新しくしたんだけど、私には合わないみたいで
(ダーリンはお気に入り~)、ぐっすり眠れない気がするの。
どうするか?ちょっと思案中です。

さて、今日はお昼から「血の婚礼」を観てきました。
ネタバレというほどのものはないと思うけど、ご注意くださいね。

  森山未來主演「血の婚礼~Blood Wedding」

【観劇日】2007年6月3日昼、1階G列センター、大阪厚生年金会館芸術ホール
【出  演】森山未來(レオナルド)、ソニン(花嫁)、浅見れいな(レオナルドの妻)、
  岡田 浩暉(花婿)、新納 慎也(黒い男)、尾上 紫(少女)、池谷 のぶえ(女中)、
  陰山 泰(花嫁の父)、根岸 季衣(レオナルドの姑)、江波 杏子(花婿の母)
【音楽・ギター演奏】渡辺 香津美
【原作】フェデリコ・ガルシア・ロルカ 【台本・演出】白井晃

森山くんのフラメンコを楽しみに観に行った舞台。
その踊りはやっぱり迫力でした。目がいいのよねえ。

芸術ホールはこじんまりしたホールで好きです。
お席はちょうど観やすい位置でした。しかも!
上手側で踊る森山くんにじっと見詰められているような、
そんな感覚に陥る席でした。(勝手な思い込み~)

舞台装置はほとんどなくシンプルな作り。
舞台奥の天井から1枚の大きな薄い色のスクリーンが垂れ下がり、
床で折れ曲がって舞台手前まで伸びています。
ふわふわしたものではなく、しっかりと固定されていました。
舞台全体が坂になっているのがよくわかる。
更に、舞台手前には段差があり少し低くしてあります。
この場所で、森山くんが踊ってくれます。
開演時、上手に椅子がひとつ。ギターの渡辺さん用。
それ以外は何もなかったと思う。

あとは場面によってテーブルや椅子が出てくる程度。
印象的だったのは、結婚式のシーンの辺りで、
天井にふわふわと浮かんだ大きな布に当てた照明。
紫色?の透かし模様が入った布で、照明が当たると、
床に模様を描くの。繊細なステンドグラス。素敵でした。

今回は悲劇なので、あまり得意ではなくて。
内容に関しては熱く語れるものは全くないのですが、
役者さん達の熱気を感じられる舞台でした。

白井晃さんの演出は初めて。
(ア・ラ・カルトで演出されてたりもするようですが、それ以外では)
大好きな役者さんなので、演出より出演してほしいのだけど、
でも、いくつか演出を手がけてらして、興味はありました。

始まって思ったのは「白井ワールド」だ!というとこと。
私の勝手な思い込みなんだとは思うんですけどね。
ただ、ダーリンも同じことを感じていたのが笑えました。
お芝居全体から伝わってくる何か、その向こう側から、
白井さんが語りかけてくる、そんな存在感。

笑いは一切ありません。
アンダルシアの因習に囚われた人々の葛藤。
そんな一言で表現できるようなものではなく、
おそらく、いろんな思いが込められているのでしょう。
原作は読んでいませんが、パンフレットを読むと、
原作は詩的な部分が多いとか。
それを表現するのは大変だったと思います。

ソニンちゃん。演技派やね。
いやー、びっくりです~。嬉しい発見。
体当たりの演技って感じでした。

浅見れいなさんは可愛いの!
妻としての葛藤や心の動きがよく出ていて、
思わず、守ってあげたくなる。

岡田さんは相変わらずカッコイイ。
白いシャツがお似合いです~!^^
素朴な青年の時の顔が本当に優しいの。
あ~、こんな青年を裏切るなんて!と思うと、
花嫁の最後の嘆きもより一層深く感じる。

新納さん。なんというか、難しい役よね。
踊りはさすがです。結婚式のパーティの時に、
舞台奥で踊っている時の影の動きがきれいなの。

そうそう。今回は照明を使って、
舞台奥や客席両脇の壁も使っての影の演出がよかった。

尾上さんも動きがきれいだなと思っていたら、
日本舞踊をされていたんですね。
年齢を全く感じさせず、本当に少女のようでした。

池谷さんは三谷さんの「HR」での役柄の印象が
強かったんですが、こういう役もいいですね。
なんだかんだ言いながら、花嫁への愛情を感じる。
きれいな声ですよね。歌もよかった。

陰山さんはぴったりの役柄でした。
江波さんとの絡みが多くて、それを楽しんでいる、
そんな内容がパンフレットに載っていましたが、
本当にそんな様子が伝わってきました。

根岸さんは独特の雰囲気のある役者さん。
お歌はパンフレットでご自分でも仰っていらしたように、
もっと上手な方はいてはると思いますが、でも、語りかけるように歌う、
それがこのお芝居にはよく合っていたと思います。

江波さんはもうド迫力。目力が違うのよね。
今日は調子がよくないのか?よく台詞を噛んではりましたが、
それでも全身を包むオーラが凄い。黒い炎が見えそうでした。
ともかく台詞量も多いので大変だったと思います。
同情なんか跳ね飛ばすくらいの高慢なくらいのプライドの高さ。
舞台全体をきゅっと引き締めている存在でした。

そして、森山くん。
彼の顔は好きじゃないはずなのに(ごめんなさい~)、
あの目に惹き付けられるのね。今日はカッコよかった。踊りも演技も。
特にフラメンコは凄まじかった。熱い炎が見えそうなくらい。

悲劇ものだし、演目そのものは苦手なはずなんだけど、
今日はそれぞれの役者さん達一人一人の意気込みを見せてもらって、
熱い思いが伝わってきたのが心地よかった。

結婚式のパーティの時のみんなでの踊り。
アンダルシアの村に行ったら、こういう感じなんだろうなあ、
そんな風に思わせてくれました。^^

それと、カテコでの踊りはよかった。
森山くんとソニンちゃん。

お芝居のラストがあっけなくて、
もうちょっと森山くんの踊りが見たかったなあ!
そんな客席の思いを掴んでる演出。
いいわあ。大迫力でした。^^

最後の最後まで、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました。

怒涛の観劇&コンサート週間も終わり、
次は夏の新感線まで観劇の予定はありません。
その間に、あれこれしなくちゃ!

前後しちゃますけど、マヤさんのコンサートと、
コンフィダントの感想はまた書きますね。


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コメント 5

kanon

みほさん、nice!ありがとうございます。^^
by kanon (2007-06-03 23:11) 

もも

私は先月16日に、東京グローブ座で観ました。
暗い内容なので迷ったんですけど、舞台の森山君が好きなので、観に行きました。
思った通り、分かり易いお芝居ではなかったですね?
でも、kanonさんのおっしゃる通り、役者さん達の熱気を感じて、見入ってしまいました。
ソニンさんが、とても巧くなったと思いました(偉そうにごめんなさい)
森山君も、存在感があって、本当に良かったです。
踊るだけの森山君が観たくて、8月に「戦争ワンダー」を観ることにしました。
by もも (2007-06-04 11:23) 

森山君初観劇はやっぱり新感線(笑)
タップダンス見て「おおぉ!」と思いました。彼のダンスは羽がはえたみたいに軽い気がします。
by (2007-06-04 20:08) 

そう顔がかっこいいわけではないのに、かっこよく見えるのは
魅力がある証拠ですよね。
私はファンではないけど(笑)
by (2007-06-04 22:01) 

kanon

★ももさん、こんばんは!
わあっ、東京グローブ座で観られたんですね。
好きなんですよ。グローブ座。きっと、大阪とはまた違う、
空間の使い方だったんでしょうね。どんな風だろう?
東京は素敵な劇場がたくさんあって、羨ましいです。^^

しかし、この演目はとことん暗いですよね。
私は予習もしてないから、社会的、時代的背景はぼんやりとしかわからなくて、
理解できないことも多かったんですけど、でも、何か感じる。
因習に囚われた生活の中で生きる人達のもどかしさや葛藤以上に、
その中で生きる人達の強さとか。勝手な思い込みですけど。
役者さん達のパワーが凄かったから、そう思ったのかもしれません。

森山くんはいいですよね。あのダンス。迫力でした。
ソニンさんのお芝居は初めてでしたが、よかったです。
「戦争ワンダー」に行かれるんですね。うー、どうしよう。
観に行くかどうか、迷ってるんですよ~。感想を是非!

★Periちゃん、ありがとう!
新感線の森山くんて、メタルマクベスよね?一緒だー。
あの演目は苦手だったんだけど、森山くんだけは別!
羽がはえたみたいに軽いかあ。うんうん、そうよね。
今回はフラメンコなので、激しくて重たい空気。
大地からゆらゆらと燃え上がる青白い炎を感じました。

★魔女さん、うん、魅惑的なオーラがあるの。
魔女さんも森山くんには魅力を感じる?
将来が楽しみなダンサーであり、役者さんです。
by kanon (2007-06-05 02:14) 

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