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12人の優しい日本人②☆三谷幸喜、1月14日夜、1月22日昼 [舞台全般]

 1/22 今日もまた梅田芸術劇場へ!

シアター・ドラマシティ「12人の優しい日本人」  初日の感想はこちら

【観劇日】2006年1月14日夜、5列下手サブセンター(2回め)
      2006年1月22日昼、1列センター(3回め)、シアタードラマシティ
【出  演】(五十音順)浅野和之、石田ゆり子、伊藤正之、江口洋介、小日向文世、鈴木砂羽、
              筒井道隆、生瀬勝久、温水洋一、堀内敬子、堀部圭亮、山寺宏一
【作・演出】三谷幸喜

※ネタバレや感想を含みますので、今から観られる方はご注意くださいね。   

日替わりネタとかはないので、2回分まとめて全体の感想です。
まだね、台詞を噛む方が多いのがちょっと気になりますが、
後半はほとんどなかったと思います。ストーリーが進むにつれ、
皆さんの勢いがどんどん出てきてノッてくるからからなのかなあ。
全体的に最初の日よりテンポがよくなってきてますしね。

一度観ているので自分の中にも余裕があるし、
今回は座席がどちらも前方だったからか、台詞が聴きやすい。
細かな表情もよく見えて、臨場感ばっちりでした。

ただ、贅沢なんですけど・・・最前列はきついですね~。 

舞台の真ん中に大きなテーブルがでん!とあるので、
そこに皆さんが座わるとテーブルとか誰かの影になって、
見えない方が数名。テーブルを見上げる感じになるし、
舞台全体が目に入らない。5列目でも観辛いと思ったくらい。
特に最初の頃は座っていることが多いので見え難いの~。
一度しか観ないなら、私はもっと後ろが好きだな。

だってね、伊藤さんが栗を剥くとこが見えないんだもんー。
パキパキッ!と剥く音は聞こえてくるから、必死に見てみましたが、
かがんで覗き込んでも無理。後ろの方に迷惑になるようなことはできないので、
諦めました。パフェを食べてるとこも見えないの~。寂しい!!
伊藤さんのこの2つのシーンはどちらも好きなんですよ。(^^)

でも、もちろん、最前列ならではのよさもあります!
役者さん達との間に何もなくて、しかも凄く近いから、
思わず13人めの陪審員のような感覚に陥る!!
自分も舞台に上がって、議論に参加してしまいそうになる。
ほんまに13人めになりたかったです。(^^)/

舞台は古い裁判所の一室。扉や壁も重厚なたたずまいで、
置いてある家具もアンティークっぽい。真ん中には大きなテーブル。
ポスターにあるようなのではなくて楕円形のドーナツ型で、
テーブルの真ん中には空間があるので、圧迫感はありません。
その周りに普通の椅子が11個とちっちゃな椅子がひとつ。(^^)

(以下、私の憶えている限り・・・)

下手壁際の手前には四足の小さいテーブル、
奥には背の高い大きながっしりとした木の長椅子。
上手壁際手前には背のない横長の革張りチェア、
その奥にホワイトボード、更に奥にお水のタンクとカップ、
それと事務用品が置いてあるのかな・・・

正面奥が両開きの扉で、その向こうが廊下になっている。
客席側はこの部屋の壁という設定です。

始まる前から舞台が明るく照らし出されています。
大きなテーブルが置いてある誰もいない部屋。

客電が落ちる前に、正面の扉がぱーっと左右に開いて、
浅野さん(陪審員委員長)が登場!その後に続いて、
他の11名がぞろぞろと入ってきて、部屋を眺め回す。

そうこうしているうちに、客席が暗くなる・・・
そんな風にお芝居はいつの間にか始まります。

最初はぎこちない12人の陪審員。
何度か裁判で一緒にはなっているんだろうけど、
互いの名前も知らない全くの他人同士。

ぎこちない空気が流れる中、まずは飲み物を注文するとに。
みんな好き勝手なことを言い始め、ここからもう既にぐちゃぐちゃ。
でも、それぞれの性格が出ていておもしろいの!

細かいところまで書いてると書き終わらないので・・・
DVDも出そうですし、ざざーっといきますね。

注文も終わり、番号順に席に着くことになったのですが、
客席に近い場所の椅子がとてもちっちゃくてちんまりしてるの。
さて、誰が座ると思います?

 

・・・・・・・・・・考えてみましたか?・・・・・・・・・・

三谷さん好きの方ならわかるんじゃないかな~。

 

 

!!!そうです~、温水さんです!!!

我が家では通称ぬくちゃん(勝手に)。
うろたえる様子が、おかしいやら、可愛いやらで。(^^)
めちゃめちゃ笑えます。ぬくちゃん、最高!

舞台の上も客席も少しずつテンションが上がっていきます。

そんな中、ひねくれた風の役が江口さん。
煙草を吸っている姿が妙にカッコイイのです。
そして、最初の頃はその存在さえ忘れているのが筒井さん。
筒井さんは見事なくらい存在感がなくて(最初ね)、
あれが素なのか、演技なのか・・・考えてしまうくらい。
でも、筒井さんらしくて、やっぱりいいのよねえ。

ともかく、まずは有罪か無罪かの決を採ることに。
陪審員制度の場合、12人全員一致の評決でないといけない。
一人でも違う評決の方がいれば審議を続けるか、
評決不一致で別の陪審員に任せるか・・・そのどちらか。
「無罪と思う人!」とという問いかけに、皆さんおそるおそる、
周囲を見たりしながら手を挙げていきます。
日本人的だな~と思うけど、その気持ちもわかる。
迷いながらもそろっと手を挙げるのが生瀬さん、筒井さん、堀内さん。
他の皆さんは既に挙げていて、つまり全員一致で無実!

やった!!終わりだ!!!

というわけで、お芝居も終わり・・・
なんてことがあろうはずはないてですよねえ。(^^)

記念写真を撮ったりして浮き立つ人達を前にして、
突然「もうちょっと話し合いませんか?」と問いかける生瀬さん。
でも、皆さん、すっかり帰る気分で受け入れてくれない。

それならばと、生瀬さんは評決を「有罪」に変える。
いよいよ波乱の幕開けです~!!

そこから約2時間近く。
12人が無罪と有罪の間で揺れ動く。
1対11、2対10、6対6・・・・・・・

もちろん終始一貫して変わらない人もいますが、
議論はどんどんヒートアップして、最初はいい加減な感じだったのに、
いつしか皆さん真剣に考え、悩み、意気投合したりする。

観ている私達もその中に引き込まれて、
ひとつの事件を皆さんと一緒に考えていく。 
まさしく、ミステリーなのです。

さて、結末は???

それは大千秋楽後のお楽しみ♪ってことで。
まずは、三谷さんが描き出す愛すべき12人について!
・・・次回へ
つづく・・・


  追記: つづきは千秋楽までに書こうと思ってたのですが、お仕事が忙しくなっちゃって、
       その上、So-netは重たいしで・・・書けませんでした。すみません!
       千秋楽の感想の時に書きますね。今日はいよいよ千秋楽です。(^^) 1/29 00:40


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コメント 5

kanon

魔女さん、nice!ありがとうございます~♪
by kanon (2006-01-26 01:41) 

hana

kanonさんも沢山のお芝居を観ていますね(笑)。
私も先日、明治座で「渡る世間は鬼ばかり」を観てきました。
もうお腹のそこから笑い楽しかったです!
by hana (2006-01-26 15:38) 

kanon

hanaさん、nice!ありがとうございます。
そうですね、最近はたくさん観てますね。
ここ3年くらいで一気に増えました。
「渡る世間は鬼ばかり」って、お芝居もあるんですね。
楽しまれたようで、よかっです。(^^)
by kanon (2006-01-28 00:30) 

ke-ko

kanonさん、お久しぶりです♪レポ待ってました!やはり面白そう!!最前列と5列目ですか?!すごいです!観づらいというのはなんとなく分かりますが、贅沢ですねえ(笑)。本当に羨ましいです!私は昔、映画でこの作品を観ました。豊悦さんが出てたんです。それも秀作でしたよ♪では、続きも楽しみにしてまーす♪
by ke-ko (2006-01-29 21:09) 

kanon

ke-koさん、お久しぶりです~。
来てくださって、ありがとうございます。

>観づらいというのはなんとなく分かりますが、贅沢ですねえ(笑)。

えへへっ、贅沢ですよね。すみません!
なんだかんだと最前列は最前列ならではの楽しみがありました。
カテコの時、江口さんが目の前だったしね。(^^)
映画は豊悦さんだったんですか。江口さんの役??
続きはもうしばらくお待ちくださいねー。
by kanon (2006-01-30 19:08) 

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