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ライフ・イン・ザ・シアター☆大阪、市村正親、藤原竜也 [舞台全般]

「ライフ・イン・ザ・シアター」は3日連続での観劇だったので、
感想はまとめ書きにします。主に2回めと3回めの感想になります。
初観劇直後の感想はこちら。 →
ライフ・イン・ザ・シアター☆5月6日☆I.N.cafe

二回め以降の方が私的には楽しめました。
初日に感じたように、いっちゃんは少し声が辛そうな時がありましたが、
でも、それとは関係なく、後の2日は勢いがあってよかった。^^
2日めは始まる前の客席の雰囲気もとっても好きで、
なんだかワクワクしちゃった。そういう予感てありますよね?

※ネタバレや感想を含みますので、今から観られる方はご注意くださいね。
それと、ダーリンと二人で勝手に解釈してるとこがありますが合っているかは不明です~。

【観劇日】2006年5月6日16列下手側/5月7日8列上手側( ダーリンと)、
      5月8日7列センター(一人)、シアター・ドラマシティ
【出  演】市村正親(ロバート)、藤原竜也(ジョン)

 5月8日my楽の日!

このお芝居は26のシーンに分かれたオムニバス形式。
劇中劇があったり、その前後や合間の楽屋や衣装部屋などで語られる、
ベテラン俳優と若手俳優との様々な会話で綴られていく。

   scene01: 楽屋  ”公演終了後”         scene14: 楽屋”昼夜公演の間の食事”
   scene02: 衣裳部屋 ”出番の準備”     scene15: 衣裳部屋”開演前”
   scene03: 劇中劇 ”兵士の芝居”       scene16: 劇中劇”フランス革命の芝居”
   scene04: 舞台上”公演終了後”      scene17: 楽屋”開演前”
   scene05: 稽古場”肉体訓練”        scene18: 劇中劇”救命ボート上の芝居”
   scene06: 楽屋口”帰り際”          scene19: 舞台袖”舞台本番中”
   scene07: 楽屋口”一日の始まり”       scene20: 楽屋”着替え”
   scene08: 楽屋”開演前”           scene21: 楽屋口”公演終了後”
   scene09: 劇中劇”弁護士の芝居”      scene22: 楽屋”公演終了後”
   scene10: 衣裳部屋”着替え”         scene23: 舞台上”公演終了後”
   scene11: 劇中劇”ロシアの芝居”      scene24: 劇中劇”手術中の芝居”
   scene12: 楽屋”着替え”            scene25: 楽屋”公演終了後”
   scene13: 楽屋”台本の読み合わせ”   scene26: 楽屋~舞台裏”役者人生”

劇中劇は何か意味があるんだろうとは思いますが、
よくわかっていないので、私達には意味不明のものもあります。
というか、ほとんどそうかも?

(誰か教えて~!!)

まあ、でも、特に気にしなくてもいい?のかもしれません・・・
本当のところはわからないけど、でも、少なくとも初めて観る時はね。
それよりも、もっと二人の会話そのものを楽しめばいいと思う。
あと、シーン9の時の電話を催促するところとか、劇中劇の場合は、
客席が裏方側になるから、ちょっとした楽しみがあったりしますね。

我が家のお気に入りは、シーン5の稽古場。
勝手に、「柔軟体操のシーン」と呼んでいます。
このシーンのいっちゃん、可愛いよね~。

ダーリンはともかく笑えるポイントが好きなんだそう。
ちょっとした二人のやり取りに結構笑えます。
「これからは若い人の時代だからねえ」というようなことを
ロバートが言った後、「はい!」と目を輝かせてジョンが言うとことか、
かなり好きみたいです。二人のスプレー合戦とかね。

いっちゃんはいつものごとくですが、藤原くんの間合いも絶妙。
ふとした瞬間に、お二人それぞれに笑わせられる。
ともかく、笑いに限らず、お二人の間合いがよかった。

それとね、私はシーン23。ほろりときちゃうなあ。
ジョンが一人残って稽古をしているのをロバートが観ていて、
なかなか帰ろうとしないシーンです。
一人稽古している時の藤原くんも凄く好きだし、
下手側の奥から叫ぶロバート、いい加減にしてよ!のジョン、
そして、姿は見えないけどロバートが泣いている。
7日は、思わずここでほろりときちゃってました。

こうして書きながら思い出してると、大好きなシーンがたくさんある。
ひとつひとつ書いていたらきりがないので書きませんが。
実はね、シーン1に入る前の始まりのところも私は好きなのね。
まだお二人とも出てきてないのですが、あるお芝居の終わりのシーン。
音楽が流れてカテコの拍手が鳴り響く、あの瞬間。
お芝居を観た時の私の大好きな瞬間なのよねえ。 ← いいお芝居に限る
そこから始まる舞台。なんだかワクワクしちゃいます。

さて、シーンとして最も多いのは楽屋ですね。
楽屋口も含めると12シーンにもなる。

楽屋のシーンは切ないシーンもあるけど、あれこれ楽しいね。
実際にはないのだけど、舞台の上のお二人の前には鏡がある。
正面を見ているようで、客席を見ているわけじゃない。
これって、考えてみれば凄く大変?でも、そんなことは感じさせない。
ロバートが鏡を拭くシーンがあるけど、あそこは好き~。
さすが、いっちゃん!というか、可愛い。

ちなみに、この楽屋のセットに置かれている小道具類。
いっちゃんはあれこれ自前のものを持ち込んでいるそうです。
ご両親の写真や記念の時計、クリームなどなど。
(藤原くんは自前のものは一切無いそうです~)

普段着の衣装の時、藤原くんは上がいろいろ変わっていくね。
赤のTシャツ、黄色のTシャツ、青のTシャツ、グレー系のセーターとか、
白いコートを羽織ったり、でも、ずっとジーンズなんだよね。
これって、アメリカの若者の象徴?てことなのかな・・・
ちなみに、藤原くんはシーン2と3の衣装が気に入っているようです。
藤原くんと対照的にいっちゃんの普段着はあまり変わりません。
あまり変化のない老いていく俳優さんのイメージってことかな。

観終わってからパンフレットを読むと、
この作品に対する原作者マメットの言葉が載っていました。

  「結果的に違う印象を与えるかもしれないが、
   劇場での人生を描いたコメディである」

私はこの言葉に全てが込められていると思う。
このお芝居は私にとって大好きな愛すべきコメディであり、
最後は少し切なく、ほろりとさせられる、そんなお話。

できればもう一度観たい。ただし、もっと小さいハコで。

今回は日々変化があるんじゃないかと思っていたから、
無理矢理3日連続で観に行きましたが、本当は東京でまず観たかった。
やっぱり行けばよかったな。東京の方が小さい会場だったんですね。
そちらの方がきっと合ってると思う。小劇場用のお芝居ですよね。
楽屋での雰囲気とか、客席ともっと濃密な一体感が感じられたと思います。

でも、シアター・ドラマシティは好きな劇場だし、席もよかったので楽しめました。
いっちゃんも大阪の会場が広いことを心配していたみたいですが、
「残響がいいから」と言ってくれてました。本当にお二人の声がよく響いていた。
もちろん、会場だけのせいじゃない。お二人とも発声がしっかりしてますよね。
特に、藤原くんの声は聞きやすいですね。いい声!(^^)

 

そんな大阪ですが、客席の反応はよかったみたいですね。
大阪しか観てないから実のところはよくわかりませんが・・・
確かによかったと思う。大阪の人って笑いには厳しいけど、
ダーリンもて含め、皆さん、よく笑ってた。いっちゃんも言ってたけど、
「松竹新喜劇を観ているように、笑いあり、泣きあり」という反応。
毎日観てても同じとこで笑える、そんな舞台です。

欲を言えば、アドリブもあるとよかったな。
日々違っているようですが、脚本どおりに演じているのだそうで、
でも、このお二人だったらアドリブも楽しそうですよねえ。

そういや、アドリブだったのか、たまたまタイミングだったのか、
楽屋から出て帰るシーンで黒子のスタッフとすれ違った時、
いっちゃんが「お疲れさま~」と声を掛けていたの。6日のmy初日。
でも、スタッフからの返事はなく、藤原くんは声も掛けなかった。
それが翌日からは藤原くんもスタッフも「お疲れさま!」と言ってました。
とても自然な感じで、そちらの方が私は好きです。

今回は26シーンあるため、煩雑に暗転があります。
完全に真っ暗になるわけではなく、薄暗い中でのセットの入れ替え。
可動式の網戸のような向こうが透けて見える板上のものを
左右にガラガラと移動したりしますが、基本的には見せる演出。
衣装さんがお二人の着替えを手伝っているのがぼんやり見えたり、
スタッフはさん達は大変だろうけど、でも、焦ることなく、
淡々と場面変換していく。ある意味、スタッフの皆さまも出演者と言えます。
最初の頃はこの暗転が気になったという感想も見ましたが、
その頃よりもスムーズになったのか、私は気にならなかった。
いい間合いになっていたし、それ自体を楽しめました。

カテコでは、お二人が握手したり、がしっと抱き合う日もあったり、
いつも笑顔で楽しそうでいいですね。

7日はスタンディングは少なかったけど、4回めのカテコの時、
お二人が出てきた瞬間にわーっと鳴り響くような拍手になって、
気持ちよかったです。

いっちゃんは相変わらずというか、楽しませてくれるし、
お茶目だし、上手だなあと思う。
笑いだけでなく、老いた俳優の悲哀もよく出てました。
それも単なる哀れな俳優というだけではなく、
どこか憎めない愛嬌さも持ち合わせてる、そんな感じ。
なんせ、私の大好きな俳優さんですから!

でも、今回は藤原くんがよかった。ともかくカッコイイ♪
最初の頃の無邪気な輝く笑顔がとてもいいし、
お芝居が進むにつれ、変わっていくさまもよかったと思います。
今まで、藤原くんを観るために蜷川さんのお芝居を観てきたけど、
なんかね、もっと明るい役というか、それこそコメディとか、
ずっとやってほしいなあと思ってたから、念願叶った!
そんな感じです。お友達が「等身大」という言葉を使ってましたが、
まさにそんな感じで、私は好きだなあ~。(^^)

そして、何より二人の息がぴったりなのが凄く感じられて、
観ていて気持ちいいですね。お互いに信頼し合ってる、そんな感じ。
またいつか、お二人で同じ舞台に立ってくれるとか・・・
しかも、100%!だそうで。わーん、嬉しい~!!楽しみ。
二人芝居はきついから次回は何人か人を入れたいそうですが、
願わくば蜷川さん以外で・・・というとなんですが、えっと、

今回のように素直に笑えて、ほろりと泣ける、
そんな舞台をまた期待していますね。(^^)/

もちろん大阪にも来てねーー!!!
藤原くん、大阪は恐くありませんからね~。(笑)

トークショーの時に何度も「大阪の皆さんに失礼のないように」って
言ってるんだもん。もちろん、ジョークだろうけど。えっ、違う?!
ちなみに、本文中のいっちゃんの言葉とかはトークショーものです。

いっちゃん、藤原くん、本当にお疲れさまでした。
まだまだ地方公演が続きますが、よい舞台になりますように。 
ありがとうございました!


   5月15日は藤原くんの24歳のお誕生日なんですね。おめでとうございます!!  
     
藤原君のめっちゃ楽しそうな様子が公式ブログで見れますよ。

       ライフインザシアター公式ブログ→http://blog.eplus.co.jp/litt/


 


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もも

このお芝居はクスクス笑ったり、ニヤニヤしたりして、楽しかったです。
段々二人の力関係が変化して、気持ちが表情や言葉の端々に少しずつ出て、分かり易かったです。最後はほろりと来ました。
藤原君の舞台は何度か観てますけど、うまいと思います。野田さんの
「オイル」の藤原君が、私は好きです。9月の「オレステス」が今から楽しみです。
by もも (2006-05-14 17:01) 

kanon

ももさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
ようやく完成しました。楽しかったですね~、ライフ。(^^)
シーンそれぞれが楽しめますし、全体としての流れもあって、
二人の関係の変化もおもしろいですね。私も最後はほろりときました。
藤原くんの舞台はこれで5回めです。私は「エレファントマン」と、
今回のジョンが大好きです。上手ですよねえ。
23歳と知って、びっくりでした。あっきーと同い年ですね。
by kanon (2006-05-14 22:00) 

桜子

かのんさん、熟読させてもらいました★素敵感想本当にありがとうございます!とっても共感できて嬉しい(^^)♪私ももう少し小さいハコで観てみたかったなあと思います。シーン1の始まりのところ、私も大好きなんです*^^*

スタッフさんに声かけるシーンですが、スタッフの方、公式ブログで紹介されていました~ドキドキみたいですね♪
ライフインザシアター公式ブログ→http://blog.eplus.co.jp/litt/

私も実は今回の藤原くんはいつもの蜷川さんのより好きです。彼のキャラ的にこういう役もぴったりですよね。2人のスプレー合戦は笑いました(笑)トークは市村さんさすがに上手くてすご-い!と思っちゃいました。藤原くん、大阪怖いのかなあ^^;
仙台公演も初日からスタンディングで盛り上がっているみたいで2人とも体に気をつけて元気に乗り切ってほしいですね!

関係ないですが明日は藤原くんの誕生日です(^^)v
by 桜子 (2006-05-14 22:05) 

さらは

感想拝見させていただきました!
今日は竜也君のお誕生日です!24歳です~。ますます飛躍していって欲しいですね。
大阪はカテコも凄く盛り上がったそうですね。
好みは分かれるみたいですが、私はとても面白い作品でした。それも回を追うごとに面白さがます。あとは、見る人の年齢や立場によっても感じ方がかなり変わる舞台だと思います。
私も第一場の前の、音楽が流れて拍手が起こる所でわくわくします。
市村さんが鏡をタオルで拭くマイムは、始めはしていませんでしたが、東京中盤からやり始めていました。
日々これだけ変わる芝居は、竜也君の芝居ではエレファントマン以来かなぁと思います。同じ東京でも千住と世田谷ではまったく違う印象の舞台に変わっていて驚きました。1週間しか経っていなかったのに。舞台俳優の思いが何気ない会話の中に込められた、素敵な舞台です。
トラックバックさせていただきました~。自分は結構沢山記事を書いてしまったので、どこに貼ろうか迷って、結局1番初めの感想の所に貼らせていただきました。
by さらは (2006-05-15 23:43) 

kanon

★桜子さん、いつもありがとうございます。^^
遅くなっちゃって、ごめんなさいね~。
共感してくださって、めっちゃ嬉しいです。
桜子さんもシーン1の始まりのところ、お好きなのね。
わーい、わーい!!うふふっ、嬉しいなあ。(*^^*)
公式プログを読んできました。あれも演出なんですね。
教えて頂いて、ありがとうございます。
お誕生日の写真が可愛いですね。幸せそう♪
私も今回の藤原くんの等身大の演技が自然で好きです。
いっちゃんは相変わらず安心して楽しめます。
お芝居もトークも。欲を言えば、歌って踊ってほしかったけど。
藤原くんのトークも笑いましたよ~。楽しかったですね。

★さらはさん、いつもありがとうございます。^^
TBも嬉しいです。私もTBさせて頂きました。
感想がUPできたので、ようやく読みに行ってきました。
東京で何度も観られてて、羨ましい限りです。
ライフはおもしろかったです。初日は物足りない感じが
少しありましたが(それぞれ体調とかもありますしね)、
観れば観るほどおもしろいというか、何度観ても飽きない。
まっ!さらはさんも始まりのとこお好き?嬉しい!!
わくわくしますよね。いっちゃんの鏡拭きは最初はなかったのね。
脚本どおりとはいえ、演出はどんどん変わってるんですね。
えっ、「エレファントマン」もどんどん変わっていってたの?
一度しか観てないの。観終わった時、もう一度観たいと思ったけど、
お仕事の関係で無理でした。印象深い舞台でした。
by kanon (2006-05-16 01:11) 

kanonさんの記事を読んでると
とってもこのお芝居みに行きたくなっちゃった。
by (2006-05-16 17:36) 

kanon

魔女さん、読んでくれたの?!
長いのにありがとうね~。^^
観に行きたくなってくれて、嬉しいわ。
藤原くん、かっこよかったよ。
by kanon (2006-05-17 17:00) 

さらは

>かのんさん

エレファントマンは、身毒でファンになった後の次の舞台で、自分的にも色々思うところがあっていった舞台だったんですが、竜也君も蜷川さんと離れて芝居的にもかなり苦しんで模索していた舞台だったようです。東京のプレビューと本公演、大阪の近鉄劇場で1度見ましたが、最初と最後では本当に別の舞台というほど変わっていったと思います。というか、観る度毎にどこか変わっていて、感じ方も間逆のことを感じたりした不思議な舞台でしたね。あのメリックはとても繊細で綺麗でした。
by さらは (2006-05-17 22:04) 

kanon

★さらはさん、ありがとうございます。^^
今回のパンフレットにも「エレファントマン」の時は
かなり悩んだという話が載っていましたね。
いっちゃんにも相談してアドバイスをもらったとか。
(そういえば、この役もジョンですね~)
模索しながら、どんどん変わっていったんでしょうね。
さらはさん、大阪でも観られたんですね。
どこかですれ違っていたかも?(^^)

>あのメリックはとても繊細で綺麗でした。

うん、今でも心に残っています。

★カイトさん、nice!ありがとうございます。^^
by kanon (2006-05-17 23:50) 

会社の人にこの舞台の話したの。その人は藤原君の大ファンで、そしたらフフフと笑い「もう見たわよぉ♪」と自慢されました(笑)
kanoちゃんのレポート見たらウンウンうなずくだろうなぁ~。
by (2006-05-21 11:20) 

kanon

Periちゃん、ありがとう。藤原くんファンの方がいるのね。
それはもう楽しまれたことでしょう。「フフフ」っていいなあ。
とってもカッコよかった!とお伝えくださいねー。
by kanon (2006-05-22 22:59) 

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