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エディタ・グルベローヴァ ソプラノ・リサイタル☆4月14日大阪 [舞台全般]

昨日の午後は久々にザ・シンフォニーホールへ。
以前から、ここは音響がいいとダーリンが言ってるホール。
そのホールに入って上を見上げると、白い帆のようなものが
たくさんあって、帆船をイメージしたデザインなのかなあ?
と思っていた私はアホでした。それが何かは幕間に判明。
そのお話は感想のあとで。

それよりもまずはこちらの感想から。

ザ・シンフォニーホール開館25周年記念 エディタ・グルベローヴァ ソプラノ・リサイタル

[ソプラノ]エディタ・グルベローヴァ  
[バリトン]イヴァン・パレイ
[ピアノ]フリードリッヒ・ハイダー

[公演日]2007年4月14日、2階BB列センター

友達が大好きでね。グルベローヴァ。
今回も東京公演に駆けつけてました。
彼女は今までに3回以上は聴きに行ってるのかな。
毎回その感想を聴くたびに大絶賛で!!
私も聴いてみたいなあ、と思っていたら、
大阪公演もあるよー、と教えてくれたので行くことに。
ほんま行ってよかったです。ありがとうね。

えっと、そんなわけで、全然詳しくはありません。
クラッシック自体が久々だし、声楽系は特にわからない。
でも、彼女が薦めるなら!と思って。

プログラムを見てもちんぷんかんぷんで。
今週になって、予習しなくて大丈夫かしらん?
とふと心配になったけど、今更やし。

実際に聴いてみて馴染みがあった曲は、
前半の中ではシューベルトの「ます」くらいでした。
ちょっと嬉しかった。^^

うん、でも、ともかくよかったの!

正直ね、前半はよくわからなかった。
いえ、もちろんとっても素晴らしい歌声でしたけど、
それ以上のものが前半は感じられなくて。
幕間のダーリンの反応もいまひとつな感じで、
こういう形式(短い歌ばかりを何曲も)は苦手や、
と言ってました。(彼は交響曲とかが好き)

それが、それが!ですよ。

後半は1曲めから違ってた。
私の中に彼女の歌声が飛び込んできた。
ともかく素晴らしかった。

ホール全体の空気が彼女の歌声で溢れ、
その密度は濃くて、温かくて、そして、輝いてる。

前半もわからないまま感じるものはあって。
瞼を閉じたまま彼女の歌を聴くと、風景が思い浮かぶ。
森の中に差し込む光、爽やかに吹き渡る風、
ふと見上げると、澄み渡る青空が広がっていて・・・
ううっ。言葉にしちゃうといまひとつやね。^^;

心にすーっと入ってきて、安らげる。
魔法の声。それはもう聴けば聴くほどね。

客席の反応も後半は前半とは違ってた。
(曲の好みのせいもあるかもしれませんが)

♪ああ、あまりにも遅すぎた~私の心の光♪が
歌い終わった直後、びっくりするくらいの拍手と喝采。
私自身も感無量でスタオベしようかなと思ったくらい。
(拍手の時は立ってる方もいらしたので)

そこからはもう怒涛の勢いでした。
歌い終わった後、一旦、舞台のソデに引っ込んでるのに
どの曲も拍手が鳴り止まなくて、毎回再度出てきてくれて、
皆さんの熱い思いに笑顔で応えてくれるの。
それがもうめっちゃ可愛らしい笑顔としぐさなのよ。

入れ替わりで歌うバリトンの方は辛いだろうなあ。
客席の反応がとってもハッキリしてるから。
後半になってからは彼が歌い終わった後の拍手よりも、
グルベローヴァを迎える拍手の方が大きかったもの。
申しわけないけど、彼の歌の印象はほとんどないの~。
でも、彼はまだまだ若いから、いい経験なんでしょうね。

ラストの♪夜鳴きうぐいす♪では涙が滲んでた。
歌い終わった彼女に思わずスタオベしてました。
ダーリンも立ってくれて。さっきとは様子が違うみたい。
後半の方が断然よかったそうです。よしよし。
客席の熱い拍手と喝采はなかなか静まらなくて、
アンコール曲も2曲歌ってくれました。

これがまた素晴らしいのよね。
言葉がわからないから、歌の意味はわからない。
でも、その歌声だけで涙が出てくる。

カテコに何度も何度も笑顔で応える彼女。
投げキッスもしてくれたり。これがまた可愛くて。
全体的に年齢層は高くて、年配の方達も多かったけど、
終る頃にはたくさんの方達がスタオベしてはりました。
私達の前のかなり年配の着物姿のご婦人まで。
立ってなくても「ブラボー」の掛け声とか、拍手とか、
ともかく熱いのよね。私まで嬉しくなっちゃう。
最後の最後は1階席最前列の人達に端から端まで握手。
後ろの席の方達まで通路の舞台下まで押し寄せてね。
その方達にまで手を伸ばして握手されてました。
歌声だけでなく、人柄も素敵で魅惑的な女性でした。

その後もまだしばらく拍手は続いてましたが、
もう一度出てきてほしいというよりは感謝の気持ちかな。
皆さん、なかなか立ち去りがたかったようです。

「60歳を過ぎてるなんて思えないよね、可愛いよね」
と私が言うと、「60を超えてるなんて思いもしなかった」と
ダーリンが驚いてました。年齢を全く感じさせない歌声。
アンコール曲を紹介する時に喋る声がまた可愛らしくて。
彼女みたいに素敵に年を重ねたいものです。

さて、最初に書いた私のアホなお話。^^;
ホールはこんな感じ(ザ・シンフォニーホールのHPより)で、
天井部分が単にデザインだと思っていたワタクシ。
ほら、なんとなく、帆船をイメージしていると思わない??
(誰も思わへんて)

幕間に「こういうところでトミーしたらおもしろい? ← 今はなんでもトミーに結びつける(笑)
舞台装置が使いにくいけど・・・」と言うと、
ダーリンが「生でやるんか??」と不思議そうな顔。
「バンドがあるからそれは無理よねえ」と言うと、
「あのな、それぞれに適した残響時間というものがあってな、
ここの天井にあったやろ、反射板・・・」
「へっ、反射板?なにそれ~、帆船のデザインやないの?」
と言うと、ダーリンに笑われた私です。とほほっ。
だって、知らなかったんだもんー。

私が帆船風だと思っていたものは実は音の反射板で、
音を跳ね返すことにより残響時間を調整してるんだとか。
ここのHPにも書いてありました。残響は2秒(満席時)。
クラシック音楽にはもっとも良い残響だそうです。 
はい、確かにいい音でございました。生の歌声はいいねー。
と誤魔化しておこっと。(笑)

クラッシックを聴くなら、このホールですね! 
ホールの前には小さな公園があって落ち着ける場所です。
木々の緑が気持ちいい。バー・コーナーからも見えます。

リサイタルの後はダーリンと乾杯♪

  Special Thanks Pちゃん ~

以下は私の覚書のためなので。ご興味のある方だけどうぞ。

[プログラム(Program B)]
★グルベローヴァ独唱
 ■W.A.モーツァルト
  ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時 K.520
  すみれ K.476
  鳥よ、年ごとに K.307
  寂しい森の中で K.308
  静けさはほほえみ K.152
  演奏会用アリア「われ心に踊らんばかりの喜びを感じ」 K.579
 ■F.シューベルト
  ます op.32 D.550
  流れ D.693
  森で op.56-3 D.738
  糸を紡ぐグレートヒェン op.2 D.118
  休みない愛 op.5-1 D.138
☆パレイ独唱
 ■シューマン
  <ロマンスとバラード>第2集 より“二人の擲弾(てきだん)兵”op.49
  <ミルテの花> より“はすの花”op.25
  <5つの歌> より“兵士”op.40
  <ロマンスとバラード>第4集 より“悲劇”op.64
  <ロマンスとバラード>第2集 より“憎みあう兄弟”op.49
★グルベローヴァ独唱
 ■J.ブラームス
  <4つの歌> より“ひばりの声”op.70
  <5つの歌> より“ひめごと”op.71
  <リートと歌> より 青春歌その1“わたしの心は緑にもえ”op.63
  <5つの歌> より“おとめは語る”op.107
~20分間の休憩~
★グルベローヴァ独唱
 ■G.ドニゼッティ
   歌劇「シャモニーのリンダ」より“ああ、あまりにも遅すぎた~私の心の光”
☆パレイ独唱
 ■G.ドニゼッティ
  歌劇「ドン=パスクァーレ」より“天使のように美しい”
★グルベローヴァ独唱
 ■G.ドニゼッティ
  歌劇「ランメルモールのルチア」より“あたりは沈黙にとざされ~うっとりとして”
☆イヴァン・パレイ独唱
 ■E.W.コルンゴルト
  歌劇「死の都」より“俺のあこがれ俺の夢想は”
★エディタ・グルベローヴァ独唱
 ■A.A.アリャビエフ
  夜鳴きうぐいす 
~アンコール2曲~エディタ・グルベローヴァ独唱

 


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コメント 7

私の周りはクラッシック畑の友達が多いのだけれど、
私はさっぱりで(汗)
この記事読んで、少し勉強してみようと思った(笑)
by (2007-04-15 16:08) 

hana

お二人で素敵な時間を過ごされ、良かったですね^^
by hana (2007-04-15 16:10) 

kanon

★Periちゃん、ありがとう。
私もクラッシックはさっぱりわかりません。
でも、よかったよー!私もお勉強しようかな。
グルベローヴァは女性としても憧れます。
とっても素敵でチャーミングなの♪

★hanaさん、ありがとうございます。^^
ダーリンが気に入るか、ちょっとドキドキでしたが、
本当に素晴らしい歌声で、二人で楽しめました。
歌声も、人柄も、とっても素敵な女性でした。
by kanon (2007-04-16 00:24) 

mojo

すみれだわ。
いいなぁ。
東宝のMOZART!のホームページの背景の楽譜が、すみれなの。
by mojo (2007-04-16 07:24) 

ohta

かのんさん
こんにちは
こちら、初めておじゃまします。
ちょっとドキドキ(笑)
グルヴェローヴァ、ほんとに可愛い人ですよね。
後半の素晴らしさは、彼女の得意なオペラアリアだったからでしょうね。
プログラムからすると、観客もこれを待っていたんだと思います。
オペラって癖になりますよ~
あっきーの生歌と同じです(爆)
by ohta (2007-04-16 18:00) 

kanon

★mojoさん、こんばんは。
そういえば、mojoさんのところで楽譜の話が出てましたね。
その時はよくわかってませんでした。クラッシックの歌曲って、
今までそんなに興味かなかったから馴染みがなくて。
本当に素敵な歌声でした。客席も熱かったですよー。^^

★わーい、ohtaさんだ!嬉しいな♪
コメントありがとうございます。こちらこそ、どきどき。
最近、よくお邪魔しては楽しく読ませて頂いてます。
トミーの予習の件とか、とっても助かりました。^^
グルヴェローヴァもご存知なんですね。さすが!です。
友達も今回の演目だと後半の方がいいと言ってました。
本当に可愛らしい女性ですよね。憧れます。
オペラは前から興味があって、海外旅行の際に、
野外オペラ(夏でしたので)は観たりしたんですが、
日本ではなかなか機会がないというか、高くて。^^;
癖になるのがちょっと恐かったりもしています。

ところで、トミー大阪にも来られますよね?
ご一緒に楽しみましょー♪
by kanon (2007-04-17 01:16) 

kanon

魔女さん、nice!ありがとうございます♪
by kanon (2007-04-18 01:04) 

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