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グルジア国立バレエ「ドンキホーテ」「白鳥の湖」☆ニーナ・アナニアシヴィリ [舞台全般]

この日の素敵な感想を見つけたので、ご紹介しますね。^^  
  
ニーナ「ドン・キホーテ」の感想 → 「ドン・キホーテ」グルジア国立バレエ(2007.7.26)
  ゆうさんのブログ → Side B-allet ※バレエ情報満載です♪

 

ニーナを初めて観たのは前回の来日の時。2004年の冬。
この時も「明治おいしい牛乳スペシャル」で、ウヴァーロフとの共演でした。
二人の息がぴったりだったと、この当時の感想にも書いています。
(ブログを始める前で、別の場所にだけど・・・)

あの時以来、二人の「ドンキホーテ」が観たかった。
「白鳥の湖」のオデットよりもオディール、それ以上に、
彼女にはドンキのキトリが似合う。そう思ったから。

 

  ニーナ・アナニアシヴィリ  アンドレイ・ウヴァーロフ

その時に私達が観たのは東京千秋楽。東京文化会館。
2日間だけ特別アンコールがあって、そこでちょっぴりだけど、
赤の衣装でキトリを踊ってくれた。それが忘れられなくて。

あれからもう3年半になる。
その間に、彼女はママになった。^^

ニーナ・アナニアシヴィリ。1964年グルジア生まれ。
バレリーナとしてのキャリアを積む中で、おそらく、ぎりぎりの選択。
このブランクがなかったとしても体力的には厳しくなる年齢だから、
以前のようには踊れないかもしれない。そんな風にも思いはしたけど、
待ちに待ったキトリだから!思わず東京まで行っちゃった。

そして、それは大正解でした。^^

 ※2公演分なので長いです!

「ドンキホーテ」全3幕
【観劇日】2007年7月27日夜、2階1列センター、東京文化会館
【出  演】ニーナ・アナニアシヴィリ(キトリ)、アンドレイ・ウヴァーロフ(バジル)
  ニーノ・オチアウーリ(街の踊り子、ルチア)、 ワシル・アフメテリ(闘牛士、エスパーダ)ほか、 
  グルジア国立オペラ・バレエ団、橘バレヱ学校 (子供たち)
【振   付】マリウス・プティパ,アレクサンドル・ゴールスキー,ワフタング・チャブキアーニ
【演出・振付改訂】アレクセイ・ファジェーチェフ,ニーナ・アナニアシヴィリ
【指  揮】ザーザ・カルマヘリーゼ 【管弦楽】東京ニューシティ管弦楽団

※ウヴァーロフについては以前に少し書いています。懐かしい!
  
新国立劇場「眠れる森の美女」ザハロワ、ウヴァーロフ

27日のドンキホーテ。
終わった後はただただ大興奮でした。

東京文化会館のお客さま達~。大好き。^^
舞台の皆さまがもちろん素敵だからなんだけど、
でも、それだけではあの雰囲気は作れない。
客席の反応も凄く大切だと私は思っているから。
それも含めて、とっても素敵な夜でした。

あの場所にいた全ての皆さまへ。
本当にありがとうございます。そんな気分。

なんだかもう!言葉にならなくて、すみません。
はっきり言って、支離滅裂です。素敵だった!
ただそれだけしか出てこないの。
上手く伝えられないのがもどかしい~。

ともかく、ホール全体があたたかい雰囲気に包まれていました。
「お帰りなさい、ニーナ♪」そんな思いで溢れていた。

そして、もちろん、それ以上の演技だった。
ニーナはもちろん、ウヴァーロフや、
その他のグラジア国立バレエ団の皆さま達も!

年齢的にはダンサーとしてのピークは過ぎているのかもしれない。
でも、ニーナにはそんなことは関係ないかのようだった。
ギエムも同年代ですが、お二人は年齢を感じさせないですね。

本当にブランクがあったの?と疑いたくなるくらい、
ニーナは輝きで溢れていました。
「どうだ!」と言わんばかりのニーナの満面の笑顔。
生意気にも思えるかもしれないあの笑顔が私は大好き。
それだけのものを彼女は積み上げてきている。

それと、やっぱり、何よりキトリは似合うね~。^^
赤の衣装もぴったりで、華やかで、明るくて、ニーナらしい。
お茶目な様子も可愛らしかった。

そんなニーナを支えるウヴァーロフ。
彼はニーナのことが大好きなのね。それがよくわかる。
息のぴったりあったリフトは迫力満点で素晴らしい。
ともかく高いの。しかも、片手だけのリフトで歩いちゃうしー。
客席からも嬉しびっくりのどよめきが沸き起こっていました。
ボリジョイではよくある?ようだけど、私には初めてのダイブも凄かった。
ウヴァーロフの差し出す両腕に向かって、だだっと走って、
真っ直ぐに伸ばした両腕からぽーんと飛びこむニーナ。
信頼してるからこそ!よね。

そういうアクロバティック的なものも凄くきれいで品がある。
もちろん、それ以外の踊りもどれも素晴らしかった。
ニーナの途中の回転ではオケが付いていけてない?と
思ってしまうくらい速くて、それでいて優雅。いとも簡単に回る、回る。
何よりもそれぞれのポーズがぴたっと決まって、気持ちいい。
それとね。今回はなぜだかわからないけど、
ニーナがただ踊っているだけで、涙が出そうになったの。
東京での演目は「ドンキホーテ」だから、悲しい場面とか、
そういうわけじゃないのにね。不思議な感覚。
よくわからないけど、ニーナから伝わってくる、何かがある。
そういうことなんだろうな。

もちろん、ウヴァーロフのソロもよかったです。
これまでもいいとは思っていたけど、特にこの日はサイコー!でした。
ジャンプも回転も軽やかで、手足がスラッと延びてカッコイイの。

他のソリストの方達も見応えありました。
名前がよくわからなくて、ごめんなさい、なんですが・・・
特に、闘牛士と赤いロングドレスの踊り子のお二人が好きでした。
お二人の踊りの後は客席からの拍手も大きかったですね。
ほんとに客席の皆さまは正直だと思う。そこが好きよー。
男性陣の闘牛士の踊りも切れがあってよかった。
他の皆さまも全体的に頑張ってるのが伝わってきて、よかったです。

カテコがまた凄かったですね。10回以上??
ともかく、拍手と喝采が凄くて。ブラボーもブラビーも、
あちこちから聞こえてきた。男性も女性のも!

それに応える皆さまは本当に幸せそうだった。
そこにいる私まで嬉しくなってしまうくらい。

東京文化会館からのなのかな?
ニーナとウヴァーロフに花束の贈呈があったんだけど、
自分の花束を跪いてニーナに捧げるウヴァーロフ。
カッコよ過ぎる~。王子さまそのものね。^^
ステージの奥から正面に向かって軽やかに二人でジャーンプ!
してくれたり、二人になってからも何度も拍手に応えてくれて、
回数は憶えてませんが、ラストの4回はこんな感じ。

まずはウヴァーロフがニーナを高くリフトしながら登場。
会場はそれでもう大興奮だったんだけど、更に次は片足リフトで登場。
びっくり~。どちらも高いのよ!素晴らしいの一言。
さすがにそれで終わりだろうと思っていたら、
二人に手を握られたチュチュを着たニーナの娘さんが登場。
きょとんとした顔でよちよち歩きが可愛いの~。^^
更に、最後にまた二人で出てきてくれて、
最後の最後まで客席の拍手に笑顔で応えてくれました。

この後はもう出てこないとわかっていても拍手はしばらく鳴り止まなかった。
みんな立ち去りがたかったのよね。今の思いを届けたいだけ。
その思いは、きっと届いたんじゃないかな。また是非、来てね。^^

そんなわけで、大興奮のまま夜行バスで帰り(笑)、
そのまま翌日の「白鳥の湖」を押えることに。
ニーナはともかくキトリが観たかったので、
大阪の「白鳥の湖」は押えてなかったのね。
でも、せっかくだから、ダーリンにも観てほしくて。
戻り券があって、ラッキー。^^

「白鳥の湖」2幕4場 ※第1幕は通常版の1幕と2幕、第2幕は3幕と4幕
【観劇日】2007年7月29日夜、1階HH列センター、大阪フェスティバルホール
【出  演】ニーナ・アナニアシヴィリ(オデット/オディール)、
  アンドレイ・ウヴァーロフ(ジークフリート王子)、イラクリ・バフターゼ(芸術監督/悪魔)、 
  マ
イヤ・イリューゼ、タマーラ・チェリーゼ、ダヴィド・ホザシヴィリ、ワシル・アフメテリ 
  (以上4名スペインの踊り)ほか、グルジア国立オペラ・バレエ団
【原振付】マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
【演出・台本改訂・振付改訂】アレクセイ・ファジェーチェフ
【指  揮】ザーザ・カルマヘリーゼ  【管弦楽】オペラハウス管弦楽団
 

正直、ドンキに比べると、白鳥はちょっと物足りなかった。
全体的にね。コールドも一生懸命で、立ち姿はびしっと揃ってたりするけど、
踊り始めると足元がふらついてたりするしね。

後半のスペインの踊りの方達は素晴らしかったけど、
それ以外の方達がいまひとつ華がなかった気がします。
何より、装置の都合なのか?ステージの幅が狭くなってて、
ニーナが踊るのにも狭そうで、そこが残念でした。
ウヴァーロフも距離を調整しながら踊ってる風でした。
伸びやかに踊るウヴァーロフを楽しみにしてたのになあ。

カテコも大阪は東京ほどではなくて、ちょっと寂しかった。
幕の開け閉めもなんだかももたもたしていたしね。
白鳥よりドンキの方がよかったせいもあるとは思います。

それでも前半を終わった後の幕間の時に、
(今回は2004年のハイライト版のストーリー構成で、
 多分あの時よりはもう少し長めの2幕構成)
ダーリンから「(ニーナは)さすがやな」と言ってもらえて、
ほっとした私です。よかったー。(涙)

やっぱりね。ニーナとウヴァーロフの二人が際立ってるって。
大阪の白鳥は特にそうだったと思う。

ただ、後半のオディールがお疲れ気味で、
ニーナにしては32回転の時に少しふらついてたりしたのは残念。
(その前の回転の時はオケと合ってない感じがしたしね)

全体的に前半がよかった。でも大満足だったというダーリン。
前回はオデットもオディールも同じような印象(どちらも勝気?笑)
だったそうだけど、それが今回は違っていたようです。
今回はオデットがよかったとか。静と動の動きの対比。
オデットの時のスローな動き、例えば回転しながらゆっくりと
動いて行く時にも姿勢が全くぶれることがない。
そんなところに彼女の凄さを感じたそうです。
自分がイメージするとおりに進んでいく、そんな感じだったそう。
それと、ウヴァーロフのリフトの高さにもびっくりしたって。
そうでしょ、そうでしょ。^^

私も今回のオデットは以前に観た時よりも優しく、
柔らかくなったように感じました。パンフレットなどを読むと、
子供ができて、心境の変化もあったようです。

実は今回の公演を観るまでは知らなかったのですが、
彼女はママになっただけてなく、祖国の大統領の依頼で、
2004年にグルジア国立バレエの芸術監督にも就任してました。
ただでさえ大変な時期に大きな決断をしていることになる。
ダンサーとしてもまだまだ踊れる時なのにね。
そして、バレエ学校の子ども達への支援のために、
「ニーナ・アナニアシヴィリ財団」を創設しています。
なんて豊かな生きた方なんだろう。
その彼女の生き方そのものが舞台にも現れている、
そんな風に感じました。

その財団の募金箱。
フェスでは気付かなかったんだけど、あったのかな?
日本のファンの皆さまの心が届くといいな。

そして、また日本に来てくださいね。
ニーナもウヴァーロフも、そして、バレエ団の皆さまも!
またニーナのキトリが是非とも観たいです。

次回はダーリンも一緒にね♪^^

★★★早速ですが、嬉しいチラシが入っていました!
ABTのジュリー・ケントも大好きなの。
それと、今回は観れなかったアンヘル・コレーラ。
来年の夏も楽しみやわー。

★★★キャスト表


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poririn

あ~、今となっては仕方ないけど、やっぱりニーナのドンキは行けばよかったと後悔だわ。えーん。
来年のABT公演こそはと思うけど、これも7月中下旬なのよね。
きっとバリ行くと思うので、帰ってきてすぐだ・・・。
では来年のボリショイの公演は?と思ったけど、こちらはニーナこないのかしら?
キャストに入ってないみたいだけど・・・。
同じ時期にグルベローヴァのオペラとアリアのリサイタルがあるので、
一緒に観れたらなぁと思ったんだけどさ。
※オペラは高いからリサイタルだな
by poririn (2007-07-31 13:19) 

ええー 1964年生まれで最近ママになって またバレエに復帰されたなんて、素晴らしいです!!
by (2007-07-31 16:35) 

ぶるです

なんか・・・
  凄い!!

かのんさんの、興奮してる姿が目に・・・

素敵な「ママ」がここにも・・・
負けないように、私も頑張ります!
by ぶるです (2007-07-31 21:39) 

kanon

★poririnちゃん、こんばんは!
ニーナのキトリはやっぱり素敵でした。ともかく似合ってる。
今回はドンキのDVDがあったので、買いましたよ~。
来年もABTで来てくれるから、是非とも一緒に観に行きましょ~♪
ABT自体も楽しみなの。^^

>来年のABT公演こそはと思うけど、これも7月中下旬なのよね。
>きっとバリ行くと思うので、帰ってきてすぐだ・・・。

週末だといいよね。^^
それか、バリ行きを秋にするとか。そんな話もしてなかった?
あー、でも、毎年恒例のバリっていうのも羨ましいよ~。
今回はウブドに行けなかったので、次回は是非行きたいです。
ダーリンも行きたがってるしね。

ボリショイ公演にはニーナの名前はないよねえ。
それで、それで!グルベローヴァのオペラとリサイタルがあるの?
それは楽しみやね。オペラはなんだろう?わくわく。
あー、でも、きっとオペラは東京だけよね。それに高いしね。
アリアのリサイタルが大阪であれば行きたいなあ。
来年もいろいろと楽しみね♪

★すずめさん、ありがとうございます。
そうなんですよー。しかも、踊りが素晴らしくて、もうもう憧れちゃう。^^
でも、ママになっても絵を描き続けてるすずめさんも素敵ですよ!

★ぶるさん、こんばんは。
はい、興奮しまくりでした。思わず、お仕事中のダーリンに電話!
(迷惑やって!)

ぶるさんも素敵なマダムですよん。
主婦も子育てもしながら、お仕事も頑張ってるやん。
もう十分よ~!くれぐれも頑張り過ぎないようにね。^^
by kanon (2007-08-01 00:49) 

poririn

バリ行き、秋っていうのは秋も行きたいって事だったかなぁ~。
無料航空券が取れたらGWでもいいんだけどね。

ところでグルベローヴァですが、
2008年 10/31、11/4、11/8 オペラ「ロベルト・デヴェリュー」
      11/13、18、23、27  アリアコンサート
ってなってるようです。リサイタルは大阪公演あると思うよ。
by poririn (2007-08-01 09:41) 

kanon

★poririnちゃん、おはようございます!
無料航空券は魅力的だよね。
GWも秋も行けるといいよねえ。^^

グルベローヴァ情報ありがとう!
大阪であるのを楽しみに待ってます。^^

★kyokoさん、nice!ありがとうございます♪
by kanon (2007-08-02 07:51) 

kanon

Periちゃん、nice!ありがとー!!
by kanon (2007-08-04 22:58) 

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