永遠と瞬間 [舞台全般]
相変わらず、大阪は暑いですね。
昨日の最高気温は34度だったとか。
そんな中、エレンディラの大千秋楽でした。
チンチョルズが開演前にロビーで演奏されるということで、
開場の前にBRAVA!に到着したものの・・・
炎天下で待っている間にくらくらしちゃいました。
ともかく聞けてよかった。楽しかったわ。^^
今回は夏バテと秋の旅行前の準備で余裕がなくて、
ゆっくりと感想を書く時間が取れないんですが、
せっかくなので、時間制限付ですけど、何か書いてみますね。
【観劇日】2007年9月17日大阪千秋楽、1階後方下手、シアターBRAVA!
【出演】中川晃教(ウリセス)、美波(エレンディラ)、國村隼(作家)、瑳川哲郎(エレンディラの祖母)
【原作】G・ガルシア=マルケス 【演出】蜷川幸雄 【作曲】マイケル・ナイマン
昨日はともかくステキなカテコでした。(いきなりかい!)
客席の皆さまも早くからオール・スタンディングで、
会場全体がとてもあたたかな空気に包まれていました。
途中、あっきーがパパ役の石井愃一さん、ママ役の立石凉子さんと、
それぞれ抱き合った後に、お二人と親子のように手を繋いでいる
様子を見ていたら、こちらまで涙が溢れてきしまた。
その前から、かなりきてたから。他の皆さまもそうですが、
ひとつのことを全員でやり遂げてこられた自信と喜びに溢れていて、
こちらまで清々しい気持ちになれました。
で、本編はというと・・・
えっと、すみません。昨日は睡魔との闘いでした。^^;
舞台を観ていて眠くなるってそんなにないんですけどね。
大阪初日は眠いなんてことは全くなかったから、
体調のせいだと思います。相変わらず、暑さに弱い。
今日もまだ少しただるさが残っています。もう眠い。
お席が1階の後ろの隅で2階席の圧迫はあるわ、
前の方の頭が気になるわで、なかなか集中できなかったから、
そのせいもあるかもしれません。
そんなわけで、昨日の感想というより、エレンディラを観て、
読んで、私なりに感じたことを思いつくままにつらつらと書いてみます。
苦手意識の強い蜷川さんの演出ですが、
そのことはとりあえず忘れて、蜷川さん初の音楽劇ということでもあるし、
なるべく、まっさらな状態で観ようと思っていました。
そうはいっても簡単なストーリーとか、耳には入ってきますが、
まず観て、それから原作を読んで、再度観て、どう感じるか。
蜷川さんの演出で、大好きなナイマンさんの曲、それと、あっきー。
それらがどう組み合わされて、自分がどう感じるか。
特に、蜷川さんやあっきーに対しては、
今までのイメージをあっさりと裏切ってくれることを期待していました。
それを私が気に入るかどうか別にしてね。^^
結局、蜷川さんもあっきーも私を裏切ってはくれなかったけど(笑)、
ただ、なんていうのかなあ?それぞれの役者さんやスタッフの皆さんが、
お互いにひとつの目標に向かって全身全霊で向かっている、
そういうエネルギーを感じることができたのはよかったと思います。
蜷川さんの舞台を観る度に感じるのは、私の思いとは裏腹に、
役者さん皆さんが蜷川さんの舞台に立てることに喜びに感じている、
そのことを強く感じるということ。役者さん達をいい意味で奮い立たせる、
そういう魅力というか、実力が蜷川さんにはあるんだと思う。
上手く伝えられませんが。今回もそうでした。
作品だけに限って言えば、私はTOMMYの方が好き。
でも、カテコはね、エレンディラの方が落ち着いて余韻に浸れる。
それが私にとっては寂しいところかな。まっ、仕方ない。
ナイマンさんの音楽はやっぱり好き。
大阪初日の舞台が始まる瞬間にあの独得の旋律が聞こえてきた時、
それだけで観にきてよかったと思ったくらい。わくわくするのね。
劇中で流されるきれいなソプラノの歌が今も頭の中を流れています。
しかし、役者さん達が歌う曲はどれも難しいですね。
特にウリセス・ソング。
この歌そのもの(お芝居の中以外で聴く時)には私はあまり惹かれない。
お芝居の中でこその歌だと思う。そして、この歌を歌えるのはあっきーしかいない。
(少なくとも、今のところ私の知る限りでは)
単にファンだからじゃなく、素直にそう思う。それくらいの迫力でした。
歌というのか、エレンディラを失って自ら自分自身を消し去ってしまう、
断末魔のウリセスの魂そのもの。(私の勝手な解釈)
ホール中に響き渡るその激しい思いが、観ている人たちの心を揺さぶる。
昨日も凄い迫力でした。
それと、途中、あっきーがアカペラで歌う曲。
エレンディラと歌うラブソングもそうだけど、あっきーが歌い始めた瞬間、
舞台の空気は変わる。歌にこそ、彼の魅力が発揮される。
それでも、今回私の心を大きく揺さぶったのはその歌ではなく、
最後にエレンディラを優しく包み込むウリセスの穏やかな表情と声でした。
不思議だけどね。それまでの全ての事柄が霧のように晴れていく。
観ているのが辛いくらいのエレンディラの人生だけど、
それでも幸せなのかもしれないと、その瞬間にそう思わせてくれる。
そして、それは美波ちゃんの力でもある。
彼女の体当たりの演技はともかく素晴らしいです。
無垢なエレンディラそのもの。
エレンディラはどうしてあそこまでおばあちゃんに従わないといけないのか。
ワユ族の血のせいなのか。
原作は「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」
(長い!)しか読んでないし、2回観ただけだから、あまり多くは語れません。
ただ、私の中には割とスンナリ入ってきた、と思う。
わけのわからない部分もあったりはするけど、
観終わった後の気持ちはなぜかとてもスッキリしているの。
いろんな猥雑なものが入り混じって、たくさんの人物や舞台装置、
音や色、それら全てがごちゃごちゃに塗りたくられた強烈な一枚の絵。
その奥にそっと隠されているもの。
人生の終焉。エレンディラは海に行けただろうか。
少なくとも私はそう思いたい。
そして、その海の上を飛び続けるウリセス。
瞬間を紡いでいくと永遠になる。
二人の優しくて穏やかな笑顔が忘れられません。
※後で追加・修正するかも?しれないけど、おそらくこのままかな。
★★★昨日短い時間でしたが、お会いできた皆さまへ。
楽しかったです。特に、さいたまのお話。とても興味深くて、おもしろかったです。
まだ次回、どこかでお会いできるのを楽しみにしております。^^
かのんさん、こんばんは☆
終わっちゃいましたねぇ・・・
気がぬけたのか、この暑さに参ったのか
またもや、寝込んでしまいました・・・(情けない)
今回、観にいく事すら危うかった舞台と
すごーく楽しみにしていたイベント。
なんとか(無理やり)、3日間「エレンディラ」を堪能できましたぁ♪
イベントは・・・泣きながらの退席でしたが (T.T)
「エレンディラ」の感想は・・・
かのんさんみたいに、上手に表現できないわ
いつもながら、感心しています。
ですが、ちょこっと書かせていただきます
見るまで、あっきーがお目当てだったのに
私は、おばぁちゃん(瑳川さん)に、魅了されちゃいました!!
もちろん、「中川晃教」という可能性にも、更に熱くなりましたょ。
美波ちゃんにも、大きな拍手!です。
(でも、ちょっぴりヤキモチを焼いちゃいましたが・・・)
他のキャストの方々も、熱く、舞台を堪能できました。
かのんさんとは今回、劇場で、ご挨拶しかできなくて、残念でした。
また、一緒に秋の味覚を堪能しましょうね!
(長々とごめんなさいでした)
by ぶるです (2007-09-19 23:32)
ぶるさん、体調は大丈夫?
今週も暑かったから。私もまた暑さ負けしてました。(涙)
この時期に35度を超えたりしするなんてねえ。
ともかくお大事にね。くれぐれも無理しないように!
エレンディラ。終わっちゃいましたね。
3日間無事に堪能できて、イベントも少しは参加できたようで、
よかったです。めっちゃ楽しみにしていたものね。
私の感想は自分で読み返すと恥かしい限りですが、
読んでくれて、ありがとう。^^
おばぁちゃん(瑳川さん)に魅了されちゃったのね。^^
私は初日はかなり違和感があったの。
でも、必死に演じられているのがびしびし伝わってきました。
迫力あったよね。大変な役だと思う。
あっ、やっぱりヤキモチ焼いてたのね。ふふふっ!
ぶるさんはそうだろうなあと思ってましたよ~。
今回は時間がなくて、慌しくてすみませんでした。
涼しくなったら、美味しいものでも食べに行きたいね。
長いはの気にしないでね。嬉しいです。^^
by kanon (2007-09-21 02:33)
魔女さん、こちらにもnice!ありがとう~♪
by kanon (2007-10-14 16:31)