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井上芳雄10周年記念コンサート②☆大阪☆第2部 [舞台全般]

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井上くんのコンサートの感想の続きです。
昨日の記事を第1部にして、今回は第2部をメインに書こうと思います。


えっと、いきなりの脱線ですけど・・・(笑) 
私の井上くんとの出会いはミュージカルではなくストレートプレイ、
それも蜷川さんのシェークスピアでした。

2003年の『ハムレット』(藤原くん主演)でのレアティーズ役。
その頃の私は井上くんのことは全く知らなかったんですが、
いい役者さんだなと思ったことは覚えてる。

彼の歌声を初めて聴いたはの2005年、宮本亜門版『ファンタスティックス』。
この時の感想に、井上くんが歌い始めると舞台の空気感が一瞬で変わる気がする、
と書いています。それは今も変わらないね。

下記は今回作ってみた私の井上くん観劇備忘録。

2003年 『ハムレット』
2005年 『ファンタスティックス』 /『モーツァルト!』
2006年 『ミー&マイガール』
2007年 『マリー・アントワネット』/『モーツァルト!』
2009年 『Triangle~ルームシェアのススメ~』
2010年 『キャンディード』/『井上芳雄10周年記念コンサート』 

うーん、少ない。もっといろいろ観ておけばよかったなとちょっと後悔。
まっ、でも、その時、その時、自分の観たものを観てきたわけだから、それはもう仕方ない。
この中では『ミー&マイガール』が一番好きでした。

その他、何年か前のCDも持ってたりします。
ただ、これがね。なんていうか、NHKぽい歌い方で(意味不明ですね[あせあせ(飛び散る汗)])、
駄目だったんですよねえ。きれいに歌い過ぎてるというか。(あくまで好み)
そんなわけで第2部はあまり期待してなかったんですよ。
それが第1部でも少し感じてはいたんだけど、歌い方が少し違ってきてる。
もちろん、彼自身もよく言っているように東京藝大の声楽出身だから、
きれいに歌う、それは変わらないし、それが彼のよさでもあるわけですが、
曲によっては少し崩して歌ってみたりとか、そういうのができるようになってきた。

特に2日めがよかったです。
昨日よりも今日、今日よりも明日、よいものを目指す、彼自身がMCでもそう言ってたけど、
本当にその通りというか、2日めの方がよりリラックスしてノリもよかったと思います。

島健さんとのトークで、2~3年前のコンサートでジャズを中心にやってみたけど、
「その頃の僕はスイングできなくて・・・」「でも、ちょっとスイングできるようになってきたかな」
と照れくさそうに話しているのが印象的でした。
島健さんにも「喋るのは即興でしょ、それと同じだよー」と言われてましたが、
たぶん、正統派クラッシックをずっとやってきた井上くんにとっては難しかったんでしょうね。
でも、それで諦めたりはしない。確実に成長していく、それが井上くんなんだなと。
歌声も厚みが出ていて、前よりも更に伸びやかで、とても心地よい声になっていました。
そんな井上くんだからこそ、これからは長いスパンで応援していきたいなと。

MCではいろんなことを喋ってくれたので、あれも書きたい、ここれも書きたい、
というのがあるんですが、そろそろ浦井くんのゲストコーナーへいきたいと思います。
(この調子で書いていたら終わりそうにない、汗)

いやー、もうね。楽しそうな二人♪でした。それに尽きる。
井上くんのテンションが高いのー!特に2日め。闇広を歌い終わった後、
「いやー、楽しいね[ハートたち(複数ハート)]」「僕達、女子高生みたいなノリだよね~[ぴかぴか(新しい)]」とめちゃ嬉しそう。
浦井くんが「芳雄さん、今日はどうしたんですか?!」と突っ込んでいたほど。
本当に楽しそうな井上くんでした。

第2部では素顔の千田さんと五十嵐さんのダンスも披露されたんですが、
今まで後輩は蹴落とせと思っていたけど、いやー、可愛いもんですね、
と二人のことを話した後に浦井くんの紹介へ。唯一の後輩のゲストなんだとか。
でも、実は浦井くんも今年で10周年ということが今回わかって、
それなら同期やんー、とちょっと寂しそうにしながらも「おめでとう」と。
浦井くんはともかく礼儀正しいというか、腰が低いのね。
同期と言われて恐縮しまくりで。井上くんからすると本当に可愛いんだろうなあ。

この二人は『エリザベート』のルドルフ役を引き継いだのが最初の出会いだそう。
以前から仲がいいのかな?2005年大阪での『モーツァルト!』の時は、
ドラマシティで浦井くんが別の公演に出演中で一緒に飲みに行った話をしてました。
翌日の公演のために井上くんは早めに帰ろうとしたのに、
浦井くんに引きとめられて飲み過ぎて前半は声が出なかったとか。
後半は大丈夫だったけどね、、、って、それって、私が観た日?
なんかそういう日があったような。まあ、もう時効というか、浦井くんならいいやー。(笑)
二人ともまだまだ若かったってことよね。

井上くんは浦井くんに「ミュージカル界を盛り上げていこう!」という話しもしていて、
初日の飲み会でも熱く語っていたらしい。「芳雄さんはいろんなことを真剣に考えてる」
というようなことを浦井くんが一人トークの時にも言ってました。

それで、楽しみにしていた『闇が広がる』ですが、よかったです♪
井上トートと浦井ルドルフ。井上くんのトートは妖し過ぎ。
(1部では)手から妖しいものが出ていましたよね、と浦井くんがジェスチャーをすると、
あれは映像だから、と井上くんも笑っていましたが、コスプレもしてないのに、
その映像そのままの妖しさで浦井くんに絡みついていました。
「トートのお誘いがないのでやってみました」と言ってたけど、そうなのー!
もったいない。井上トートを是非!

浦井ルドルフはその井上くんに圧倒されている感じはありましたが、
さすがに現役ルドルフ(現在、帝劇出演中!)。思わず、『エリザベート』を観たい!
と思ったほど。で、実際に観に行ったわけですが、その話はまた後で。
井上くんもまだルドルフできるやんー、と1部の闇広では思ったりしてましたが、
浦井ルドルフを観ちゃうとね、井上くんはもう大人っていう感じを受けました。

帝劇の『エリザベート』は8月から始まっていて、
浦井くんは10月公演のみの参加のため、その頃は一人稽古をしていた頃。
大変だよね、と井上くんが声を掛けると、カラオケ屋さんで練習したりしてます、
と浦井くん。今回はとても勉強になります、という話もしてました。
井上くんが、闇広のトートは音域が狭くて歌いやすいよね、ルドルフは大変、
同じ役をしているから、お互いにそういう苦労とかがわかりあえて嬉しい、
というような話を楽しそうにしてました。

途中、「女性はどうして王子様が好きなんだろうねえ」と井上くんが言うと、
客席は大爆笑。「えっ、そんなに笑う?」と井上くん。普通、自分で言わないでしょ。(笑)
でも、プリンスの自覚たっぷりの、そういう井上くんが好きですわ。

2曲めは普通はゲストのソロなんだけど、
浦井くんが「どうしても僕と一緒に歌いたいということで」と笑顔満面の井上くん。
本来ソロの歌である『本当の愛』をアレンジしてもらって二人でデュオ。

井上くん自身が言ってたけど、二人の声質がとても合うのね。
闇広もそうだったけど、こちらの歌は聴いていて本当に気持ちよかったです。
二人でミュージカルしたいね、という話もしてましたが、是非!

この後、本来はゲストがソロを歌っている間にお着替えのはずが、
一緒に歌うことになって着替えができなかったため、井上くんが着替えをする間、
「任せた!」ということで浦井くんの一人トーク・タイムに。

ちなみに、浦井くんは薄いグレーの普通のスーツだったかと。
一人トーク用にネタは考えてきていたようで、緊張しながらも、
宝塚BOYSのカテコの時のようにポケットから何かを取りだしたかと思うと、
井上くんの写真でした。ルドルフを引き継いだ時にもらったもので、
「浦井くんへ、ルドルフ頑張れ」という井上くんからのメッセージが書いてあるんだそうです。
井上くんの後のルドルフということでとてもプレッシャーを感じていたそうですが、
楽屋の化粧台にその写真を置いて、毎日拝むように見ていた話しとか、
そして今回も、ということでもう片方のポケットからまた写真を取り出し(笑)、
大阪まで来てくれてありがとうなど、書いてもらったメッセージを紹介。
井上さんのことをとても尊敬している、ということをとても真摯に語っていました。
そして、井上くんの物真似をやってくれたのー!

浦井くんが物真似をするのが好き、みたいなことをどこかで見た気がしたけど、
まさか、井上くんのコンサートで見れるとは。もう大爆笑でした。
正直、初日は特徴は捉えてるけど似てる??という感じでしたが、
可愛いというか、何と言いましょうか。(笑)
2日めは「井上さんがどうしてもと仰るので!今日もやります」ということで、
なんとダンサーの千田さんと五十嵐さんのお二人まで出てきて、
一緒にデスマスクを付けて井上くんの物真似。踊り付きの方が似てる。
その後に井上くんまでデスマスクを付けての登場。(全部で4つあったことが判明したとか)
井上くんもめっちゃ嬉しそうにしてました。
飲み会の時に千田さんと五十嵐さんと浦井くんで相談していたらしく、
少し早めに来て練習したんだそう。ありがたいことです、と井上くんが後で言ってました。
そして、浦井くんは「最後に美輪明宏さんの物真似を」と井上くんから突然振られ、
「え~~~っ!」と言いながらもしっかりと井上くん話題で三輪さんの物真似。
これは似てたー!飲み会の席でずっとやっていたらしい。

えっと、長くなってきたのでこれくらいにしておかないと。
MCでは大爆笑の2部でしたが、もちろん、これまでの10年間や、
それまでに出会った人達への感謝の気持ちも真剣に語ってくれてました。
中学時代のダンススクールの恩師の方のお話なども印象的でした。
それぞれの歌の解説もとてもよかったから書いておきたいんだけど、
終わらないから&もううろ覚え状態なので。^^;
歌の感想をもう少しだけ。

1部や2部の前半の曲ももちろんよかったんですが、
特に2部の後半の歌は井上くんの想いが凄く伝わってきて、心に響いてきました。
"No More"から"独房ソング"、"Time to Say Good-bye"、
アンコールの"Tears in Heaven"、そして、"歌うたいのバラッド"。
特に2日めはよくて、思わずほろりとすることが何度か。

例えば、"Tears in Heaven"は私も聴いたことがあるくらい有名な曲だけど、
この歌がエリック・クラプトンが4歳の息子さんを事故で亡くした時に作った歌だったんですね。
知らなかった。

天国で会ったら君は僕のことを覚えてくれてるだろうか、 
君に会いたい、でもまだ僕はそちらには行けない、ここでやることがあるんだ、
いつの日にか君に会えるのを楽しみしているよ、

そんな歌なんだそうです。本当はもう少し長く解説してくれて、
その後に、いつか僕も皆さんも天国に行くけど、
それまでにたくさんの素敵な時間を作って、今日もそうなればいいと思うし、
そういう時間を一緒に共有できていけたらなと思っています。
そんな気持ちを込めて歌います、そんなようなことを言ってました。

なんかもう、ファンの人はそんな風に言われるだけで泣いちゃうよね、
と思ったけど、これがまたいい歌で。思わず、オリジナルを買っちゃいました。

Tears in Heaven

Tears in Heaven

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 1999/10/05
  • メディア: CD

 
ラストは"歌うたいのバラッド"。
これも井上くんの想いがたっぷり込められていました。
解説は・・・そこにいた人達の心の中にってことで。

この曲は「カウントダウンTV」のエンディングテーマで流れてたのね。
(最近は全然見てませんが、一時期好きだったのよねCDTV)
この歌もとても気に入ってしまって斉藤さんのオリジナルを購入。
コンサートの時は少しテンポが早めの井上バージョン。
最後に「アイシテル♪」を何度も何度も繰り返して歌ってくれていました。
ファンの皆さまへの想いを込めて。

歌うたいのバラッド

歌うたいのバラッド

  • アーティスト: 斉藤和義
  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 1997/11/21
  • メディア: CD

アンコールが終わっても拍手が鳴り止まず、何度も出てきてくれた井上くん。
大阪はノリがいい、大阪のお客さんはニューヨークのお客さんと似ている、と。
つまらないものには厳しいけど、お金を払った分は楽しまなきゃという精神、
そして、舞台の上をのせるのが上手、厳しいところもある、と。
このまま博多まで皆さんを連れていきたい、と言ってました。
でも、きっと博多の最終公演も盛り上がってたよね。なんせ井上くんの地元だもん。

全部で15公演?だったのかな。本当にお疲れさまでした。
これからも楽しみにしています。

☆セットリスト☆
第2部 スペシャルコンサート

 
1.  Man in the Mirror
2.  I Love You
3.  愛しかないとき
4.  夜の通行人に捧ぐ
5.  Come Fly with Me
6.  Cry Me a River
7.  Can't take my eyes off you
8.  闇が広がる with 浦井健治  『エリザベート』より
9.  本当の愛 with 浦井健治  『シンデレラストーリー』より
10. No More   『イントゥ・ザ・ウッズ』より
11. 独房ソング   『組曲虐殺』より
12. Time to Say Good-bye

アンコール
Tears in Heaven
歌うたいのバラッド

 

最後に、井上くんのCDも買ってみました。よかったです。
やっぱりミュージカルが好きだわー♪

WELCOME TO THE THEATER/井上芳雄ミュージカル・セレクション~(DVD付)

WELCOME TO THE THEATER/井上芳雄ミュージカル・セレクション~(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/05/08
  • メディア: CD

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コメント 2

さらは

井上君のコンサート、気になってましたが行かず。
とても良かったみたいですね!

私は井上君の歌はミュージカルで数本しか聴いたことがないのですが、歌が好き、ミュージカルが好き!っていう芯が一本通ってて、他にいろんなことにチャレンジしていてもブレがないのが凄く好きです。

私もはじめて井上君を見たのは、竜也君の蜷川ハムレットでしたが、立ち姿や殺陣の美しさはさすがだと思ったし、見るたびごとにこの公演では一番伸びていった役者さんだと思います。(存在は初演のモーツァルト!のときに友達が中川君を見たいといった時に調べて知ってましたけど、初演はどっちも見れなかった)

あと、私は井上君は演技が繊細で好きなんですよ~。
数年前にドラマに出たときも、上手いなぁと思った。

あと、浦井君!私は2度しか見たことがないけど、凄く好きな俳優さんです!彼はミュージカルもストレートも出来るし、顔はかっこいいのに、二枚目も三枚目も出来る、幅広い俳優さんですよね。好きです~。

by さらは (2010-10-12 00:20) 

kanon

さらはちゃん、こんにちは。
井上君のコンサートはよかったよー。

本当に井上くんはブレないよね。
歌が大好き!ミュージカルが大好き♪な気持ちが伝わってくる。

演技も上手いよね。
ハムレットの公演で一番伸びていった役者さんだったのね。
さらはちゃんから聞くと納得してしまいます。
私もモーツァルト!の初演はどちらも観てないので、
今から思うと残念です。

浦井くんのこともありがとう。
遅ればせながら、今の私の旬の役者さんです。
3枚目役もできるのがいいよね。
観ておかけばよかった!というのがたくさんあるけど、
これからは注目していこうと思ってます。
by kanon (2010-10-14 11:37) 

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