冬の京都☆草食 なかひがし [おいしいもの♪]
お誕生日には今年もまたフグが食べたいとダーリンが言うのを無視して(おいおい)、
京都の「草食 なかひがし」を予約。ダーリンの大好きなお店なのですよ。
希望のカウンター席は満席で2階のお座敷でしたが、喜んでいただけました。
(カウンター席と違って、お写真が撮りやすい点は私も嬉しい~)
こちらのご主人の中東吉次さんは、
昨年の夏に訪れた「美山荘」さんの先代の弟さんになります。
こういった掛け軸もご主人自らが選んではるのだそう。
最初の八寸、季節感たっぷり~♪
真ん中の器にちょこんと2つ見えているのはなんと土筆!なんですよ。
ご主人が土の中から採ってこられたんだそうです。もうすぐ春ですねえ♪
それと椿の花にびっくり~!
その椿。さすがに白い方は作り物だとわかりますが、
最初に赤い花の方だけ見た時は本物の椿の花かと思いました。
花は丸ごと食べれます。葉っぱは本物。
お次は「かす汁」です。あったまる~。
目板?カレイ。上に雪の結晶を模ったレンコンが載っています。
「骨は後から出します」ということでこれまた楽しみ。カレイの骨って好きなのだ。
手前のは鯉〈たぶん〉の鱗を煮たもの。これがまたおいしいのだ。
かなりボケボケの写真ですが、その上、主役がよく見えませんが(汗)、鯉のお造りです。
お醤油もかかっていて、お野菜なども一緒に混ぜて食べる。おいしいのだー。
ここで出される鯉は臭みがなくて、プリプリとした感触で、他で食べる鯉とは全く別物。
器の上にのっかっている葉っぱおくどさんのところに置いて乾燥させたものだそう。
これもちぎって一緒に混ぜてもいいんですが、このまま食べても香ばしくておいしい。
お椀物には早採りの筍や菜の花などで春を満喫。筍は大好きなので嬉しい。
お野菜の下に隠れているメインがなんだったのか、ちょっと記憶にないんですが(汗)、
何よりもおいしかったのが椎茸。肉厚で旨みがたっぷり~。
鯖のなれずし(熟れ鮨)。なれずしの代表的なものが鮒(ふな)ずしなんだそうですが、
そこまではクセはないそう。ふなずしを食べたことがないから実際のところはわからないけど。
正直なところ、こういう系統はやや苦手なんですが、量が少しなのもあって、
それと添えられている大根の寒天がさっぱりとおいしくて、いつの間にか食べちゃいます。
そのうちクセになるかも?なお味。一緒に出されるお湯のみの中はマスカットのワイン。
なれずしを食べた後にお飲みくださいとのことでしたが、ほどよい甘さがよく合います。
冬だからこそのジビエ料理はイノシシ。猟師さんが射止めたほんまもんのイノシシだそう。
イノシシと言われなければわからないほど全く臭みはなく、でも、豚ともまた違う。おいしい。
女将さんのお話によると、猟師さんの射止め方(苦しまずに一発で仕留める)と、
その後の血抜きの仕方がいいからだそうです。「コラーゲンもたっぷりですよ!」とにっこり。
この女将さんの笑顔がまたいいだよねえ。
ここの白味噌のお椀はいつもおいしいのですが、イノシシはもちろん、
野菜がまたおいしいんですよ。そんなわけで大満足。
お次はモロコというお魚。淡水魚らしい。小アユみたいなお味です。
いやー、これもおいしかった。
いよいよ楽しみにしていたカレイの骨。添えられているのは甘草(カンゾウ)の花。
ご主人が「カレイの肝臓の上に置いています」と説明されてはるんだとか。
相変わらずおもしろい。「昨日まではそんなこと言ってなかったのに今日は突然言いだすんですよ」
と解説してくれる女将さんのお話もとても楽しくて和めます。
おくどさんで炊かれるごはん。ちなみに、これを二人で全部食べちゃいました。^^
メイン料理とも呼ばれるごはんとめざしのセット。これとお漬物だけで大満足。
以前は 小鉢ものはなかったんですが、その方がよかったな。シンプルに食べたい。
おこげ用に塩。おいしいよー。
カウンター席が空きましたのでどうぞ、ということでデザートはカウンター席で。
この苺が甘くておいしい。お茶は番茶。最初の煎茶、途中のほうじ茶、最後の番茶、
それぞれ違うお店で仕入れているという、ご主人のこだわり。
カウンター席はご主人のお話なども楽しくてやはり好き。
今回は初めて2階のお座敷でしたが、個室とはいえ、隣の声も聞こえやすいのがやや難点。
ただ、女将さんがメインでお料理を運んでくださり、その都度、さりげなくお話してくださって、
それがとても楽しかったのでその点はとてもよかったなと。素敵な女将さんなのです。
〆のコーヒー。
前回はなんと3年以上前にお昼でした。
その時の記事はこちら。 草喰なかひがし☆京都
いやー、今回も本当にご馳走様でした。
お料理はもちろんのこと、ご主人や女将さん、スタッフの皆さんの対応が心地よくて、
京都に住んでいたら、季節ごとに通いたくなってしまうお店です。
最後に、最初の写真の掛け軸の言葉ですが、四規「和敬清寂」なんだそう。
「和」とはお互いに心を開いて仲良くするということ、「敬」はお互いに敬いあうという意味、
「清」は清らかという意味ですが、見た目だけでなく心の中も清らかであるということ、
「寂」とは何事にも動じない心であり、寂の実現は和、敬、清を実現した後にしかできない。
「一期一会」と同じく茶道の精神を表す言葉で、「和敬清寂」の4つの文字の中に
すべてのお茶の心が込められているようです。
絵はね。。。
まるでイチゴパイのように見えてしまって(汗)、何を表現されているのか、、、
わかりませんでしたが、この言葉はいいなあと。^^
今年は何度か京都に通ってみたいと思います。その時にまた是非!
これで冬の京都物語はおしまいです。
今週読んだ本_88: 柴田よしき著「ふたたびの虹」
※「マイ・ベスト・ミステリー(1)」の中でいいなと思った作品が収められている本。
同じ登場人物での短編連作集。謎解きの部分もあるけど素敵な恋愛もあって、
心があたたまる感じがします。とても好きです。
鯉やモロコは、珍しいですね~。こちらではめったにお目にかかりません。モロコの昆布巻き、好きでした。 イノシシも食べたことないな~。楽しいお食事だったようで、良かったですね~。
by kantaro (2009-02-22 08:56)
モロコ…高級魚ですね。今となっては…。
それにしても美味しそうです。何より、一品一品が美しいですね。
あまり京料理のお店に入ったことがない私…。
by 天鳥船 (2009-02-22 11:04)
皆さま、nice!をありがとうございます♪
by kanon (2009-02-22 23:46)
★kantaroさん、こんばんは。ありがとうございます♪
たぶん、モロコを食べるのは初めてかと。昆布巻きもあるんですね。
ここのイノシシと鯉はおいしいですよ。
いつもさりげない工夫が感じられる温かなおもてなしです。
★天鳥船さん、こんばんは。
おお!モロコは今は高級魚なんですね。昔はよくあったのかしら?
ここのお料理は見た目にもお味にもご主人の細やかな心が感じられます。
京都の和食でありながら京料理とはちょっと違うと言われたりしていますが、
よくわかりません。ともかくおいしいです。機会があればどうぞ!
by kanon (2009-02-22 23:52)
モロコ・・淡水魚なのですね。(*^_^*)
しらなかったわ。
土筆がでてきたなんて、春ですね。
ああ、春なんだわ。
by くりっぴ (2009-03-01 09:00)
くりちゃんへ。淡水魚らしいのですよ、モロコ。
私もよく知らないのですけど。。。
そう。もう春はすぐそこです。桜が楽しみだなあ。^^
by kanon (2009-03-07 21:30)