映画『塀の中のジュリアス・シーザー』☆2月10日 [映画]
土曜日は寒くて寒くて、普段歩いて行くところもつい車に。
昨日は風は冷たいですが、穏やかな日射しでした。
そんな昨日は神戸元町界隈へ。
『飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの』の著者、
江 弘毅さんとジャーナリストの西岡研介さんのトークショーに行ってきました。
笑いましたー♪
飲み食い世界一の大阪 そして神戸。なのにあなたは京都へゆくの
- 作者: 江 弘毅
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
その前にお昼ごはん。
江さんの著書でも紹介されていた「四興楼」さんへ。
豚まんがおいしかったー。
1階のおばちゃん達や店主さんはどちらかというと、
こういうお店にしては(失礼!)上品な感じで笑顔も優しくて、いい感じ、
なのですが、2階のおっちゃんは味があるといいますか、濃い。
そして、ちょっと不思議キャラ。(笑)
私達は二人とも五目焼きそばを頼んだんですが、
その五目焼きそばを両手にそれぞれ持ちながらテーブル席の真ん中辺りで、
「(えっと・・・)五目焼きソバはどこ?」みたいなことをつぶやきはる。
思わず「はいっ♪」と元気に手を挙げて答えちゃったじゃないですかきゃーっ!
一事が万事、そんな感じで。その後も、これはここ?
と確認しながら料理を配るおっちゃん。なんで?(笑)
えーっと、2階席は他にもあれこれ不思議世界でした。
さすが江さんが選ぶお店だけあって、濃いわー。初めてめての方は1階席の方がいいかも?
です。(私達的にはおもしろかったですが・・・)
さてさて、トークショーです。
場所は元町商店街にある海文堂さん。
お二人の話はこれまたさすがに濃い内容もてんこ盛りでわけわかんない話もありましたが、
いやー、笑いました。岸和田のおっちゃんの話とか、サイコー♪
街場ってほんまいいですよね。
最近、地元で過ごすのがすっかりお気に入りの私達なので、
そういうとこに思わず共感してしまいます。^^
トークショーの後は神戸シネリーブルへ。
『塀の中のジュリアスシーザー』を観てきました。
相変わらず、いまいち背景とかよくわからず観ておりまして、
途中はまるで舞台『ジュリアス・シーザー』のメーキング・ビデオのような感じで、
しかも、モノトーンの映像だったので、ついうとうとしかかりましたが、
いやー、そんなことしている場合ではありませんでした。(>_<)
映画『塀の中のジュリアスシーザー』 公式HP
【監督・脚本】パオロ・タヴィアーニ 、ヴィットリオ・タヴィアーニ
【製作総指揮】ドナテッラ・パレルモ 【音楽】ジュリアーノ・タヴィアーニ 、カルメロ・トラヴィア
【Cast】()内は映画内の劇『ジュリアス・シーザー』での役名
コジーモ・レーガ(キャシアス(カッシオ))、サルヴァトーレ・ストリアーノ(ブルータス(ブルート))、
ジョヴァンニ・アルクーリ(ジュリアス・シーザー)、アントニオ・フラスカ(アントニー(マルカントニオ))、
フアン・ダリオ・ボネッティ(ディシアス(デチオ))、 ヴィンチェンツォ・ガッロ(ルシアス(ルーチョ))、
ロザリオ・マイオラナ(メテラス(メテロ))、ファビオ・カヴァッリ(舞台監督)、他
この映画はいろんな意味でともかくスゴイ
なんたって役者のほとんどは現在服役中の囚人。
撮影は全て実在のローマ郊外にあるレビッビア刑務所の中。
(後から知りました、汗)
彼らが刑務所の演劇実習プログラムとして、
『ジュリアス・シーザー』を演じるまでの様子を撮影した映画なんですが、
全体の脚本があるとはいえ、迫力に満ちた演技が素晴らしい。
まさか本物の受刑者じゃないよね?と思いつつも、あまりにもリアルに迫ってくるものがあって、
もしやそうかも?と思ったくらい。いや、本当にそうだったわけですが。
どの俳優さん達(こうとしか呼べない)もみんな素晴らしいです。
この撮影を許可した刑務所にもびっくり。さすがイタリア♪
それとね。オーディションの風景が撮影されているんですが、
自分の名前などを名乗る場面設定のため、
プライバシーの観点で仮名でも問題ないとしていたにも係わらず、
全員実名を名乗ることへの躊躇がなかったんだとか。
もちろん、パンフレットの名前も実名なのでしょう。
日本ではいろんな意味で考えられない。
ちなみに、舞台監督役のファビオ・カヴァッリは俳優でもあるようだけど、
エンリコ・マリア・サレルノ・スタディ・センターの芸術監督でもあり、
2002年からこの刑務所の演劇実習の共同責任者兼監督らしいです。
やっぱり本物の人達なんだ・・・とまたここで唸ってしまう。
だけど、だからといって素人っぽいものは微塵もありません。
後から思い返してみてもいわゆる俳優さん達が演じる映画と全く遜色がない。
最初から最後まで鬼気迫るくらいの迫力に満ちていました。
あと、モノトーンの中に一瞬カラーを入れたりとか、
映像の撮り方もとてもお洒落というか、センスを感じました。
印象に残る作品になりました。お薦め。
ちなみに、舞台『ジュリアス・シーザー』を観る人の予習にもぴったりです。
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